指揮:  シズオ・Z・クワハラ (Shizuo Z Kuwahara

シズオ・Z・クワハラ

1976年、日本人の両親の下東京に生まれる。10歳でアメリカに移住し、イーストマン音楽院を経て名門エール大学音楽科にて指揮を学ぶ。エール大学ではエリエザー・デ・カルバリョ賞、アイヴズ賞を、同大大学院ではソロス・ニューアメリカン奨学金を獲得するなど優秀な成績で卒業。これまでに、デイヴィッド・エフロン、ローレンス・レイトン・スミス、レナード・スラトキン、デイヴィッド・ジンマン、ティモシー・マフィット、マイケル・ジンボのもとで研鑽を積んだ。
2002年、バージニア交響楽団のアシスタント・コンダクターに就任。その意欲的な活動が音楽監督ジョアン・ファレッタに認められ、2004年から2007年まで正指揮者を務める。就任直後に行われた定期公演ではショスタコーヴィッチの交響曲第10番を演奏、ヴァージニアン・ピロット紙にて「最近のバージニア響定期の中で最もすばらしい演奏」と評された。
2005年には米国オーケストラ連盟のオーディション(参加250名)に選ばれ、フィラデルフィア管弦楽団の特別研究員に就任。音楽監督クリストフ・エッシェンバッハのもとで研鑽を積んだほか、同管弦楽団の公演に定期的に出演。就任以降取り組んでいるベートーヴェン交響曲のチクルスでは高い評価を得た。
教育活動にも力を入れており、バージニア交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団では数多くのアウトリーチ活動、教育プログラムに参加。2001年から2年間ワシントン州アメリカン大学音楽科講師、同大学交響楽団の音楽監督を、2003年より2005年にかけて、バージニア州立ウィリアム=メリー大学音楽科講師、同大学交響楽団の音楽監督を務めた。
2006年にはPMFパシフィック・ミュージック・フェスティバルにてヴァレリー・ゲルギエフのアシスタント・コンダクターを務めるとともに、同年12月に行われた東京国際指揮者コンクールに入選を果たす。同時に日本での活動を本格的に開始、これまでに名古屋フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、東京交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団と共演。2008年にはサイトウ・キネンフェスティバルにて小澤征爾のアシスタント・コンダクターを務めた。2011年には日本フィル定期演奏会にデビュー、「推進性豊かで痛快」(東条碩夫/音楽の友2011年3月号)等絶賛を博した。
2008年11月には第4回ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクール(フランクフルト)にて優勝。これを機にヨーロッパでの演奏活動を開始し、2009年から、フランクフルト歌劇場管弦楽団、ドイツ放送フィルハーモニー(ザールブリュッケン)、ポーランド室内管弦楽団(ワルシャワ)、キエフ国立フィルハーモニー交響楽団(ウクライナ)への客演を行っている。2009年7月よりジョージア州オーガスタ交響楽団音楽監督。
(2014年1月時点)

<今後の日本での出演予定>
・2014年
  6月25日 大阪市音楽団 ストラヴィンスキー 組曲「火の鳥」より ほか
  8月23日 大阪交響楽団 サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 ほか
  11月22日 東京佼成ウインドオーケストラ ラプソディー・イン・ブルー ほか