≪オーケストラがきたよ≫1994年12月、第22回定期演奏会のプログラムから
私たち愛媛交響楽団は、愛媛県の要請を受け、生の音楽を聴く機会の少ない地域の子供たちのために音楽会を行なってきました。創団以来22年、訪れた場所は延べ30箇所以上になりました。今年(94年)訪問したところは生名村と五十崎町です。
生名(いきな)村にうかがった7月16日は今夏の猛暑・異常気象を予言するような暑い日で、会場の生名小学校の体育館は摂氏40度を超えていたかも知れません。そんな中で一生懸命聴いてくれた生名小学校の生徒の皆さんから思ってもいなかったうれしい感想文が届きました。うれしさの余り皆様にも読んでいただきたいと思い、ここに原文のまま掲載しました。
長年続けてきた「えひめこどものための音楽会」を、小学生たちが素朴なことばで応援してくれているように思います。これからも出来るだけ多くの人たちに私たちの音楽を聞いていただけるようにがんばっていくつもりです。
おんがくかい 一ねん むらかみゆうき
せんせいあのね。どようぴにおんがくかいをみてえんそうをきいたよ。とってもすごいとおもいました。なぜかというと、とらんぺっとがすごくたかいおとや、きれいなおとが、でていたからです。ぼくもおおきくなったら、とらんぺっとをぷいてみたくなりました。とってもたのしかったです。
わくわくした音がく会 二年 村上弘和
土よう日に、えひめこうきょうがくだんの音がく会がありました。はじまるまえからわくわくしました。
一ばんぴっくりしたのはコントラバスです。すごく大きかったです。ぜんぶのがっきで合わせると、はく力まんてんです。テレビで見たのとぜんぜんちがいます。体いくかん中にひびいて、耳にツーンときました。さいごに、「手のひらをたいように」をオーケストラに合わせて歌いました。まるで、合しょうだんになったみたいに気もちよかったです。
すばらしい音がく会をひらいてくれて、とてもうれしかったです。また、心がわくわくするような音がく会をきいたり、いろいろながっきと友だちになりたいです。
オーケストラがきたよ 三年 村上公祐
七月十六日土よう日にオーケストラの人がきてくれたよ。体いくかんに入って二十分間まったよ。オーケストラの三人がでてきたよ。だいたいはよくわからないけどいいきょくだったよ。つぎに五、六人の人がでてきてひいてくれたよ。なめらかなきょくだったよ。ぼくもあんなにひけたらいいなと思ったよ。
そのつぎのきょくがぼくは一ばんいいとおもったよ。いろいろな音が小さくなったり、大きくなったりしたよ。
あつかったけど、オーケストラの人がいっしょうけんめいひいてくれたから、あつさがぷっとんだよ。ぜんぶのきょくがとてもきれいだったよ。
音楽会 四年 池本有希
私は、プロにちかい人たちがえんそうしているのをきいて、おもったことがある。
一つは、女の人が大きな楽器をえんそうしているのをみて、私も練習したら、あんなにはく力のある楽器が吹けるかなと思った。
二つめは、ホルンという楽器のこと。かた手がないと思ったら、ホルンのアナにかた手をつっこんでいた。あんなにしたら手があせだくになるのに、よくガマンしているなあと思った。私もあついけど、あの人をみて、もう少しとがんばった。
その人たちが花をもらったとき、あせをふいてわらっていたので、私はせいいっぱいはく手した。
音楽会のかんそう 五年 村上由紀
音楽会では、いろんな楽器でえんそうするだけでなく、一つ一つ楽器をしょうかいしながら、えんそうしてくれたのでよかったです。またその楽器のしょうかいの曲の中に、私の好きなディズニーえいがの「ピノキオ」と「オズのまほう使い」の曲が入っていてうれしかったです。
いろんな楽器でえんそうする音楽の中では、弦楽合奏が一番よかったです。
理由は、私がヴァイオリンの音が好きなのと、やっぱり、一番かっこいい感じがするからです。「手のひらを太陽に」もごうかな感じがして、気持ちよく歌えたのがよかったです。
本物のオーケストラのえんそうを聞けたので、感動しました。このような機会がまたあるとよいと思います。
音楽会の感想 六年 岩嵜恵美
私はこんな本格的な音楽会を見たことがありませんでした。生まれてはじめてでした。音楽会で出た楽器、一応はCDとかで聞いたことはあったけれど、生で聞くとはく力がちがいすぎる。すごく音が生き生きしてて、おなかとかに少しひぴいたりしました。
その中でも、一番心に残っているのは、最後のオーケストラをバックにして、『手のひらを太陽に』を歌ったことです。日ごろの演そうとちがって、すっごくはく力がありました。全部の楽器があつまったからだと思います。いっしょに歌えたのがすごくうれしかったです。すごくいい思い出になりました。
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