食の小部屋 by 安井 直子さん(Vn.)

「妊娠中の食生活について」

 先日出産をしまして身二つになりました。春になったら娘も毘沙門デビューをさせようと思っていますのでどうぞ宜しくお願いします。さて、妊娠中よく皆さんから「やっぱり酸っぱい物食べたくなるの?」という質問をされました。私自身も昔の漫画などの影響から、妊娠するとレモンの丸齧りとかしたくなっちゃうんだろうか?と思ってました。果物は好きで普段からよく食べるので、「酸っぱい物」にこだわりは無かったですが、他で偏った食生活を送ってしまいました。その一部を紹介します。

 〔初期・春〕とりあえず悪阻が苦しかったです。私の場合最初「食べつわり」空腹だと気持ち悪くなる、というタイプで会社でもお茶タイムと称してケーキ等を良く食べてました。帰り途中、駅のドトールでジャーマンドック・ジュースの組み合わせを食べていく事もよくやりました。酷いと1日おき週3回やってしまったこともあります。あとこの頃はやたらとトマトを食べました。私は酸っぱい物、というよりはさっぱりした物を欲し、それがトマトでした。昔のトマトは太陽の味がした、とよく聞きますがそんな美味しいトマトを求めて高いのから安いのからいろいろ食べました。苺も季節で安かったので殆ど毎日食べてました。因みにトマトも苺も私ばかりが食べて同居人Y氏の口には殆ど入ってなかったような気がします。体調の疲れを理由に食事はあっさりした物が多く、お陰でY氏の評判の芳しくなかったお腹も少ししぼんだようです。お風呂に入る時抜けてしまうから、と指輪を外していたのは少し不憫でした。

 〔中期・夏〕「吐きつわり」気味になっていて具合悪い日が多かったです。基本的にこの時期揚げ物が駄目でした。なのに何故かフライドポテトだけは無性に食べたくなり、よく会社帰りにモスでポテトを買って帰りました。揚げ物は嫌、と言っていた手前Y氏には内緒で処理していました。昔はお腹の分まで2倍食べろ、なんて言われていたようですが今は病院で体重制限を指導されます。学生時代までは痩せ体質だった私は何も考えずに食生活を送っておりましたら、1ヵ月毎の検診の最初の月にいきなり母子手帳に「糖分制限・体重過多」の判子を押され大変ショックをうけました。

 〔後期・秋〕吐き気はすっかり収まり何を食べても美味しく感じました。「体重過多」だったこともあり、食事量も普段と変わらないようにしていました。ただ元来の甘いもの好きの虫が疼き、春と同じドトール通いが復活しモンブラン・アイスココアの組み合わせにはまりました。検診前には甘い物は我慢し、帰りに御褒美にキハチのソフトを食べたりしてましたから私の母子手帳は一回置きに「糖分制限・体重過多」判が押されているという体たらくでした。体重は赤ん坊分だけ増えるのが理想なのですが、それで言うと私は3人入っている状態になり

流石にいい加減やばい、と思いつつもズルズルと過ごしていたら2週間も早く(早産のギリギリ手前)産んでしまいました。お腹の子がこれ以上体重増加で居心地悪くなる前に脱出したくなったのかもしれません。病院で出される食事はそれが魅力でその産院を選んだのですがゴージャスな内容で、体重増加を気にしなくて良い幸せを噛み締めつつ毎日綺麗に平らげました。

 〔その後・初冬〕体重は見事なほど出産した分だけしか減っていません。それなのにたった5日の入院で身についてしまった大喰らいの習慣が抜けず、毎日お腹一杯制限無しで食べています。変わってしまった体型はY氏にまで指摘される始末・・・。今度皆さんにお会いするまで何とか戻したいですが、失敗してても「変わったね」なんて言わないで下さいよ。


次号は田村 泉(Vn.)さん(予定)です。乞うご期待!〆切は12月21日。原稿はeメールまたは7.5×13cm(ワープロ打ち)。 次次号は、酒井 大輔(Vn.)さん(予定)です。提出は森村記者まで。よろしくお願いします!

「譲ります!」

某N社キャラ”バザールでござーる”のぬいぐるみ
(1匹)を先着1名様にお譲りします。
どうやら夏Ver.らしく、服は半袖花柄シャツ、
手に麦わら帽子を持っています。
この帽子はかぶらせることもできるそうです。
興味のある方は、Vn.森村までご連絡下さい。

編集後記: 今年もあと1ヶ月。忘年会で記憶まで無くさないように注意しましょう。(by 編集長)