アルカディ・シテインルーフト
(Аркадий Штейнлухт)

1949年レニングラード市(現在のサンクト・ペテルブルグ市)に生まれる。 名門キーロフ劇場の合唱団指揮者を長年つとめていた母の影響を受け音楽家への道 を志望、1967年由緒あるレニングラード音楽院へ入学し指揮科に在籍。ミハイ ロフ教授のもとで合唱指揮を、1970年からはラビノヴィッチ教授、ディミトリ エフ教授にオペラと交響楽の指揮法を学んだ。1972年シテインルーフト氏はロ シアでも有数のグリンカ・カペラ合唱団の指揮者に就任、メロディアレーベルでJ・ S・バッハの「聖ヨハネ受難曲」他のレコーディングを行った。1987年から1 988年にかけて、ペルミ・オペラ・バレエ劇場の指揮者として活躍。チャイコフ スキーやブリテンのオペラの名演を残した。翌1989年レニングラードの子供の ためのザゼルカーリエ音楽劇場の指揮者に就任、若い世代の聴衆のための音楽活動 から多くの新しい創造の可能性を得る。また時を同じくして、レニングラード・モー ツァルテウム管弦楽団の音楽監督兼主席指揮者に就任し、現在に至るまで国内外を 問わずに広く活躍している。
氏のレパートリーは大変巾広く、ヴィバルディやスカルラッティ等バロック様式か ら、ハイドン、ベートーヴェンなどの独墺音楽、ヴェルディやビゼーのオペラ、勿 論ロシアの様々な作曲家等に及んでいる。特にモーツァルトの作品に関する研究と 指揮ではロシアにおけるトップクラスの専門家であり、氏によって国内初演された 作品も多い。

[1993 9/25 第55回定期演奏会プログラムより]

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