山田慶一

1969年東京生まれ。故近衛秀麿氏の愛弟子である父の影響で音楽に興味を持ち、 3才よりヴァイオリンを習い始める。桐朋学園高等学校及び桐朋学園大学でヴァイ オリンを選考すると供に斉藤秀雄指揮法を学ぶ。
在学中の1989年に渡仏、パリ国立音楽院デビー・エルリー氏の下でヴァイオリ ンの研鑚を積み、 当地でのデビュー・コンサートは地元新聞各紙から "Delicatesse du beau Violin" (美しいヴァイオリンの繊細さ)との賞賛を受け た。帰国後東京でのデビュー・コンサート及びピアニスト、リヒャルト・フランク 氏とのデュオ・リサイタルを開催し、特に海外の評論家に高い評価を得た。その後 は1991年カーネギーホール開場100周年記念演奏会を初めヨーロッパ各地で の公演に出演するなど、広く国内外でソロや室内楽に積極的な活動を続けている。
ヴァイオリンを山口裕之、徳永次男、田中千香士諸氏に、指揮法を小泉ひろし氏に 師事。1993年桐朋学園大学音楽学部卒業。在学中よりアマチュアオーケストラ の指揮者・指導者として情熱を燃やし、その卓越した指導力は多くのオーケストラ で認められ、全国の学生・一般のオーケストラの指導に東奔西走している。一昨年 にはロリン・マゼール氏のアシスタント・コンダクターを務め、また永年広島交響 楽団や大阪シンフォニカーなどプロオーケストラの指揮をしている。現在は広島交 響楽団ゲスト・コンサートマスターも務めている。NHK交響楽団のエキストラ・ ヴァイオリン奏者としてシャルル・デュトワ氏、ヴォルフガング・サバリッシュ氏、 ホルスト・シュタイン氏等著名な指揮者から直接受けた多大な音楽的影響は今後の 成長に繋がる貴重な財産である。

[1999 9/11 第67回定期演奏会プログラムより]

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