過去の候補曲と今後候補になり得る曲
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過去の候補曲と今後オケ部で演奏できそうな曲を纏めました。選曲の参考にして頂ければ幸いです。
過去の演奏会も参照されたい。
「録音:」以下にお勧めの録音を書きました。良い録音はその曲の真の良さを教えてくれるからです。
かなりいい加減に書いているので、加筆求む。
参考サイト
概論
プログラム構成
演奏会のプログラムの構成例として、以下が挙げられる。
前プロ | 中プロ | メイン | アンコール |
---|---|---|---|
序曲 交響詩(小) 組曲 その他小品 | 組曲 大序曲 奇想曲 協奏曲 交響曲(小) (なし) | 交響曲 その他大曲 | 1曲 2曲 (なし) |
- 序曲、協奏曲以外、交響曲
- オケ部で多いパターン
- 序曲、協奏曲、交響曲
- 協奏曲(コンチェルト)は独奏者ありき。兎に角ソリストが問題。オケ部にはソロ張れる人はなかなか居ない。居ないからやらない。やらないからオケ部は独奏を引き立てるのが苦手。
- 前プロ、メイン(大曲)
- メインが大曲のときは中抜きもあり。アンコールなしの場合もある。
- 前プロ、交響曲(小)、交響曲(中)
- 近年の大規模化したオケ部の演奏会では、ダブルシンフォニーも十分検討に値する。
選曲方法
オケ部ではメインを先に決めて、前中をバランス等考慮しながら合わせるパターンが多い。
一方、前中メインをセットの候補として選曲する場合もある。GPOはこの方式。
選曲はオケ部では執行役員により行われる。
某医学部オケは団員全員による提案、投票を行っているようだ。
プログラムのバランス
プログラムの一貫性
有名曲のジレンマ
有名曲は集客や確実なウケが狙える一方、下手がばれてしまうリスクが大きい。
メイン
ベートーヴェン (独墺, 1770 - 1827)
管弦楽の教科書的作品群。重厚で筋肉質。
3, 5, 7, 9番はマーラーによる編曲版あり。
録音: ショルティ/シカゴ響
- 交響曲第3番 [主]
- 英雄。第2楽章の悲壮感は堪らない。重い割に編成が小さく、取り上げ辛い。
- 交響曲第5番 [中主]
- トロンボーンの出番が少ない。
美しさ★★★ かっこよさ★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★★★ 演奏難度
- 交響曲第6番 [主]
- 田園。トロンボーンの出番が少ない。5楽章構成。
- 交響曲第7番
- 第2楽章のオスティナートが魅力的。令和4年候補。
美しさ★★★☆ かっこよさ★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★★★ 演奏難度
- 交響曲第9番 [大]
- 合唱・独唱あり。平成25年演奏。その際、某合唱団との関係に難あり。平成30年候補。1・2楽章はゴリゴリの古典。対照的に第3楽章は幻想的。4楽章はそれまでの3つの楽章を否定するバスのレチタティーヴォから始まり、合唱が加わる。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★★★★★ 演奏難度
シューベルト (墺)
ベートーヴェンばりの力強さの一方、可憐さも併せ持つ。強弱がはっきりしており、ピアノ奏者的である。
31歳歿。モーツァルトよりずっと早死にであるが、多くの作品を遺した。
尚、シューベルトの後期の交響曲は番号付けに複雑な事情があるので注意を要する。
- 交響曲第8番(大ハ長調)
- トロンボーンあり。
ベルリオーズ (仏)
- 幻想交響曲 [大]
- 平成31年候補。幻想というより幻覚交響曲(
メンデルスゾーン (独, 1809 - '47)
- 交響曲第5番 [中主]
- 宗教改革。令和3年候補。
シューマン (独, 1810 - '56)
ロマンを追い求めるあまり所々枠からはみ出した音楽。シューマンの管弦楽法は楽器を重ねすぎており、メリハリがない、旋律が埋もれるなど反面教師とされている。煮込み過ぎて具が溶けてしまったカレーのようである。
様々な指揮者により管弦楽法の変更が行われており、マーラー版が有名。
- 交響曲第3番
- ライン。5楽章構成。いきなりヘミオラで始まり拍感が分からなくなる。
美しさ★★☆ かっこよさ★★★ 派手さ★★☆ 分かりやすさ★★☆ 知名度★★☆ 演奏難度★★★☆
- 交響曲第4番
- シューマンの交響曲唯一の短調。全楽章は連続して演奏され有機的な統一感をもつ。2楽章ではオーボエとチェロのユニゾンによりロマンスが奏でられる。
ブルックナー (墺, 1824 - '96)
- 交響曲第4番「ロマンティック」
- 平成31年候補。
- 交響曲第7番
- 「ロマンティック」に次いでブルックナー入門曲とされている。全曲中の山場は第2楽章「ワーグナーのための葬送音楽」。荘厳・厳粛・敬虔であり、この上なく美しい音楽である。一応、ワーグナーチューバは音域的にホルンで代奏(と言うよりも持ち替えなし)が可能。
- 交響曲第8番
- 平成31年候補。
ブラームス (独墺, 1833 - '97)
古典的端正さの中に祕められた激情。重厚な和声法と巧みな対位法。ブラームスの特徴はその二面性にあり。展開部はブラームスの真骨頂。
これらは何回か聴かないと理解できないかもしれない。一度聴いただけでは根暗で地味に感じられる。
一方、作曲家シェーンベルクは「進歩主義者ブラームス」として、地味さに隠れた革新性を賞賛している。曰く、「小節線という制約を打ち破る不規則性(ヘミオラやシンコペーション)」。ヘミオラやシンコペ…指揮も演奏も一瞬の油断が命取りとなる。
また、ブラームスは先人たちの研究に熱心だった。誰が言ったか、「交響曲第1番はベートーヴェン、2番はシューベルトとハイドン、3番はロベルト・シューマンとクララ・シューマン、4番はバロックに遡りバッハ。各曲の調を並べるとc-D-F-eとなり、モーツァルトのジュピター音型になる。」と。
弦が脆弱では、粗が出てしまう。管はオーボエとホルンが美味しい。トランペットを中心に金管は暇だが、ここぞという時に出る。
ピアニストでもあり、チェロとヴィオラも弾くとか弾かないとか。
- 交響曲第1番 (1862 - '76, '77) [主]
- 平成26年、令和4年演奏。チューバに代わりコントラファゴットあり。オーボエが活躍。端からラスボス。壮大でカッコイイ。ベートーヴェンの第10交響曲とも。1楽章はハ短調 (3♭) 上で半音階の動機やセクションを跨いだユニゾンを多様しており合わせるのが難しい。しかしうまくハマればまるでオルガンのような響きを得る。近年では1976年初演稿が演奏されることもある。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★ ラスボス感★★★★
録音: アバド/ベルリンフィル、カラヤン/ベルリンフィル
解説: https://youtu.be/M-gktLsnaJQ
- 交響曲第2番 (1977) [主]
- 定番。平成29年演奏。弦もブラームスの中では簡単な方。ブラームスの田園交響曲とも。チューバあり。
美しさ★★★★★ かっこよさ★★★☆ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★☆
録音: クライバー/ウィーンフィル、アバド/ベルリンフィル
解説: https://youtu.be/wdp2fL81jLs
- 交響曲第4番 (1884-85) [主]
- 平成30, 31年候補。むせび泣く様な曲。4つの交響曲の中で、最もブラームスらしさが出ている。1、2番より難しい。
美しさ★★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★★ 陰キャ度★★★★★
録音: ベーム/ウィーンフィル、クライバー/ウィーンフィル、アバド/ベルリンフィル
解説: https://youtu.be/s-RaLqmSi04、https://youtu.be/RM2ndQGbUBQ
サン=サーンス (仏)
- 交響曲第3番 [大]
- オルガン付。草津にはオルガン付のホールがあるようだ。だが思い出してほしい。我々の冬合宿はどこかを。ポータブルなオルガンを使うこともできるそうだが、果たして...
オルガンを求め、遂にGUPOも県外進出か。
チャイコフスキー (露, 1840 - '93)
アツい旋律が特徴。若いからこそできる音楽。全体としてメランコリック。
管は吹きっぱなしで体力勝負。金管は自然と音量が出るので、弦が負けじとゴシゴシ弾くと、音が潰れてしまう。管弦、旋律伴奏のバランスが難しい。
- 交響曲第4番 (1877 - '78) [主]
- 平成27, 28, 30年候補。アンサンブルの難度高め。3楽章の弦はpizz.のみ。運命のファンファーレと呼ばれる冒頭の旋律は4楽章にも現れる。
1楽章コーダ「さらってなーいーひけっこなーいーできっこなーいー」
4楽章第2主題「あなたはきょーさんとーいんx2、みーんなきょーさんとーいんx2」
美しさ★★★☆ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★
録音: ムラヴィンスキー/レニングラードフィル
解説: https://youtu.be/ZxvGaqJecLg
- 交響曲第5番 (1888) [主]
- 定番。平成28年演奏。2楽章と4楽章で人気を二分する。3楽章はチャイコフスキーらしいワルツ。冒頭の「運命主題」が各楽章に現れる。暗から明への分かりやすい構成であるが、結局は運命主題に帰着することから、勝利ではなく「諦め」の曲とも解釈できる。そこにマーラー並の空元気を込めなければチャイコフスキーの音楽に負けてしまう。
2楽章ホルンソロ「だめよだーめーーそれはだーめーー」4楽章推移部「金がなーいーこれからどーしよーう」4楽章コーダの入りはドラえもん。
美しさ★★★ かっこよさ★★★☆ 派手さ★★★★☆ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★☆
録音: ゲルギエフ/マリインスキー管、ムラヴィンスキー/レニングラードフィル、ムーティ
解説: https://youtu.be/pJm6xfkSiE8
- 交響曲第6番 (1893) [主]
- 悲愴。遺作にして最高傑作。若きラフマニノフも訪れた初演の9日後、チャイコフスキーは帰らぬ人となった。長大な1楽章はそれ自体が交響曲的構成になっているらしい。ロシア正教のレクイエムを引用するなど死を意識させる。タランテラの踊り狂うリズムで始まり勇壮ながら空虚に終わる行進曲風3楽章と、悲愴な旋律に始まり死に絶えるように終わる4楽章の対比は、正に躁鬱。
平成26, 28年、令和4年候補。
美しさ★★★★☆ かっこよさ★★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★☆ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★ 躁鬱度★★★★★
録音: ゲルギエフ/マリインスキー管
解説: https://youtu.be/NHDgsL39POY
ドヴォルザーク (チェコ, 1841-1904)
泥臭く、ださカッコイイ。親しみやすいメロディーが多い。スケルツォが良い。譜面の単純さ以上に多彩な表現が特徴。
ブラームスはお兄さん的存在。なんでも交響曲6, 7, 8番がブラームスの2, 3, 4番と対応しているんだとか。
ヴィオリストでもあったらしい。
録音: ノイマン/チェコフィル、クーベリック、カラヤン
- 交響曲第6番 (1880) [主]
- 令和4年候補。4楽章の入りとかブラ2にそっくり。
美しさ★★★☆ かっこよさ★★☆ 派手さ★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★ 演奏難度★★★★ 田舎度★★★★
- 交響曲第7番 (1884 - 85) [主]
- ドヴォルザークに珍しい深刻さ。難しいらしい。
美しさ★★★ かっこよさ★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★ 知名度★★★
- 交響曲第8番 (1889) [中主]
- 鉄板。平成27年、令和3年演奏。ヴァイオリンソロあり。それ以外は比較的簡単。3楽章はメランコリックなワルツ。小説番号で混乱しがち。
1楽章フルート「さーけー呑んで吐いて呑んで吐いてのーんで、そーれーでーもーのんでー」
4楽章展開部「こっこっこー、コガネムシ―、こっこっこー、コガネムシ―そらコガネムシーはー金持ちだ」
美しさ★★★☆ かっこよさ★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★
- 交響曲第9番 (1893) [主]
- 新世界より。1楽章: かっこいい。2楽章: 家に帰りたくなる曲。3楽章: かっこいい。4楽章: クラシック音楽随一の知名度。悪いところがない。強いて挙げるとすれば、有名すぎること。そしてテューバの出番がほんの少ししかないこと。
平成24年演奏。令和2年演奏予定も定演中止。令和4年候補。
美しさ★★★★ かっこよさ★★☆ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★★☆ 知名度★★★★★★ 演奏難度★★★ 泥臭さ★★★★★
リムスキー=コルサコフ (露, 1844 - 1908)
ロシア5人組の一人。
- 交響曲第1番 (1861 - 65, 1884) [中主]
- シューマンの影響が見られる。ハープあり。
- シェヘラザード (1888) [大]
- 交響組曲だが、実質的な第4交響曲。ヴァイオリンソロは意外にもかなり難しい。平成25, 29年候補。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★★
録音: ゲルギエフ/マリインスキー劇場管
マーラー (墺, 1860 - 1911)
狂気と空元気。劇的だが唐突な構成。独特の対位法は声部同士の関係が疎で、空虚な響き。
圧倒的な音の津波や所々に仕掛けられた「見せる音楽」はコンサートホールでこそ体感できる。
基本的に編成が巨大。打楽器には特殊なものが入る。
楽譜には作曲者によるドイツ語の細かな指示が並んでいて、奏者が追加で書き込む余地がないほどである。ドイツ語に自信ニキ求む。
マーラーは指揮者だったので奏者の心理をよく理解しており、それを先回りした注意書きを残している。(奏者の気持ちを考えているとは言っていない)
録音: バーンスタイン/コンセルトヘボウ管、アバド/ルツェルン祝祭管
- 交響曲第1番 (1884 - '88, '93, '96) [大]
- 平成30年演奏。マーラーの交響曲の中では一番簡単な曲。1楽章は早朝。同作曲家の「さすらう若人の歌」そのままである。最後の模型は笑い声。2楽章は田舎とウィーンの対比。「ラーメン、タンタンメギョー↑ザ―」。3楽章は短調のグーチョキパー。狂気じみた葬送行進曲。4楽章はホルンがすべてをかき消す。幻の楽章「花の章」はアンコールとする場合も多い。
美しさ★★★☆ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★☆ 演奏難度★★★★★ 空元気度★★★★
- 交響曲第5番 (1902) [大]
リヒャルト・シュトラウス (独)
- アルプス交響曲 [大]
- 舞台上に18型弦、4管編成、風音器、雷音器含む打楽器。これにバンダを加え、ホルンは20本にもなるトンデモ編成。平成31年候補。
グラズノフ (露)
ロシアのブラームスとも。
- 交響曲第5番
- 交響曲第7番
- 田園。
シベリウス (フィンランド, 1865 - 1957)
同時代のマーラーが編成をどんどん拡大していったのに対し、シベリウスは後期になるほど最低限の編成で音楽を表現した。
暴飲暴食、喫煙、浪費癖、放浪癖のダメ男であるが、愛妻家であった。
妻アイノ・シベリウスは次の言葉を遺している。
「私にとって夫の音楽は神の言葉です。その源泉は気高く、そしてそんな源泉の近くに生きられることは素晴らしいことなのです。」
- 交響曲第1番 (1898 - '99, 1900) [主]
- フィンランドの銀世界を思い浮かべる。氷のような音が求められる曲。
- 交響曲第2番 (1901) [主]
- 平成28年、令和4年候補。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★☆ 分かりやすさ★★★☆ 知名度★★★ 演奏難度★★★
- 交響曲第5番 (1915, '19)
- 渋い。正に燻し銀。
- 交響曲第6番 (1923) [主]
- ハープあり。テューバなし。フルートが活躍。
美しさ★★★★☆ かっこよさ★★★★ 派手さ★★ 分かりやすさ★★ 知名度★★
カリンニコフ (露, 1866 - 1901)
ソ連の小銃ではない。34歳歿。薄幸を絵に描いたような人生を反映してか、曲調は哀愁の中に希望を見出す。
- 交響曲第1番 (1894 - 95) [主]
- 心に染み入るような旋律に溢れる。第2主題だけでご飯3杯はいける。1楽章の展開部は2段構えで、後半はフーガ。自然と情景を思い浮かべる2楽章。アラビア風の異国情緒溢れる3楽章。4楽章は脳筋。平成31年度高齢者大学にて1楽章のみ演奏。令和元年定演にて演奏。
美しさ★★★★ かっこよさ★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★ 演奏難度★★★☆ 純粋さ★★★ - 交響曲第2番 (1895 - 97)
ヴォーン・ウィリアムズ (英, 1872 - 1958)
フルネームである Ralph Vaughan Williams から RVW と略称されることも多い。イギリスの古い民謡や教会音楽を研究。グリーンスリーヴス幻想曲が有名。
ホルストとはマブダチ。共にイギリス音楽界を代表する作曲家。イギリスの偉い人曰く、「もしそのイングランドらしさというものが言葉では完全に言い表せるものだとすれば、その言葉とは次のようなものになるだろう。表向きはよくある普通の音楽だが、抒情的、旋律的、憂鬱で郷愁を誘い、さらに時を超越しているばかりでなく、深遠かつ神秘的でもある。」
シベリウスを尊敬していたらしい。
OKD先生のお気に入り。
- 交響曲第2番 (1912 - '13)
- ロンドン
- 交響曲第5番 (1938 - '43) [中主]
- チューバなし。ホルン2。RVWの交響曲で最も編成が小さい。3楽章がクライマックス。悲しみを優しく包み込み、平和を祈る交響曲。作曲時期は1938-1943年。世界が最も荒んだ時期にあってRVWは自分の音楽を貫いた。
美しさ★★★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★ 演奏難度★★★★ 祈り度★★★★★
解説: https://youtu.be/mw91zEMUQfY
ラフマニノフ (露→米, 1873 - 1943)
交響曲2番3楽章の甘美な旋律が有名。それだけ聴くと上品なイメージを持つかもしれないが、その実コミュ障で出不精なオタク。
第1交響曲がダークすぎたり、多くの作品でグレゴリオ聖歌の怒りの日を引用したりと中二病も併発している。
チャイコフスキーにもっと陰翳をつけた感じ。
管弦楽法が凝りすぎていて、効果的でないところがある。3連符とシンコペーションが大好き。音が多い。。。
- 交響曲第1番 (1895) [大]
- 若きラフマニノフの野心作。グラズノフ指揮による初演は大失敗に終わり、ラフマニノフは作曲ができなくなるほどの精神的打撃を受ける。病的に凝った構成と激的な曲調をもつが、甘美な歌心も既に現れている。天才が情熱と労力を注ぎ込んだ結果は「地獄の音楽」という酷評であった(難易度や楽譜の問題も含めて)。ちなみに作曲・初演はカリ1と同年である。親しみやすいカリ1と比較すると…
- 交響曲第2番 (1906 - '07) [大]
- 第1交響曲をよっぽど反省したのだろうか、大分分かりやすい音楽である。聴く分には。ディズニー好きにはオススメ。甘美な旋律にあふれながら、隠しきれない野蛮さと不気味さが鬱くしい。せわしない2楽章はショスタコの先駆。かっこいい。アマオケが演奏する曲としてはマーラーの交響曲と並ぶ最高難度とされる。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★★★★ 映画音楽度★★★
録音: プレヴィン/ロイヤルフィルハーモニー管、プレヴィン/ロンドン響
- 交響曲第3番 (1935 - '36) [主]
- 3楽章構成。平成28年候補。
- 交響的舞曲 (1940) [主]
- 遺作。実質的な第4交響曲。3つの交響曲よりはっきりした音楽。
録音: オーマンディ/フィラデルフィア管
スク (チェコ)
師匠ドヴォルザークの娘婿なだけあって、初期の作風はブラームス+ドヴォルザーク。自分が弾けるからって、ヴァイオリンにはハイトーンの細かい動きが多い。
- 交響曲第1番
- ドボ6とブラ2の影響を感じる。本邦初演にはとあるオケ部OBが参加した。名誉なことである。
美しさ★★★☆ かっこよさ★★★☆ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★☆ 知名度★ 演奏難度★★★★★ 爽やかさ★★★★
ホルスト (英)
弦楽や吹奏楽にも良い曲が多い。
- 惑星 [大]
- クラシック音楽随一の巨大編成。テナーテューバ(ユーフォ)あり。アマオケの為の省略編成はあるが、それでもハープ2台は省けない。平成31年中プロ候補。作曲者自身は抜粋や省略を禁じている。
火星「親子丼、が、たべたい!」。金星:ふつくしい...
録音: ガーディナー/フィルハーモニア管
ヒンデミット (独→米, 1895 - 1963)
ドイツ最後の巨匠。ヴィオリストであり、ヴィオラ協奏曲を書いたことで有名。アマチュアでも演奏が容易()な「実用音楽」を提唱。
バッハ演奏で名高いピアニスト、グレン・グールドは「現代の数少ない真のフーガの名手」と評した。
技巧的で機械的な音楽はドライでクールな響き。
- 交響曲画家マティス [中主]
- ヒンデミットの作品の中ではロマン的な方。編成も難なし。演奏時間27分。同名の歌劇はフルトヴェングラー/ベルリンフィル演奏で初演を予定していたが、ナチスにより上演禁止とされた。(ヒンデミット事件)
ウォルトン (英)
- 交響曲第1番
ショスタコーヴィチ (ソ連, 1906 - '75)
シニカルな旋律が特徴。クラリネットは大変。ショスタコ音型とは、Dmitrii SCHostakovichに由来するD-Es-C-Hのこと。
社会主義リアリズムと真に表現したい音楽の葛藤。粛清に怯えながら彼が命がけで遺した作品。これらについてはとても気軽に語ることはできない。
- 交響曲第5番 [大]
- ショスタコの中で一番有名。Vn. IIが簡単。3楽章はショスタコーヴィチの緩徐楽章で最も美しいと云われ、初演ではすすり泣く者もいたと伝えられる。平成28年候補。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★ 赤さ★★★★★
録音: ムラヴィンスキー/レニングラードフィル(初演コンビ)、バーンスタイン/ニューヨークフィル
解説: https://youtu.be/-VhZ4Zsnt2o
- 交響曲第6番 [中主]
- 3楽章の作風は芥川也寸志へと受け継がれた。
- 交響曲第7番 [大]
- 交響曲第10番
- 交響曲第11番
芥川也寸志 (日)
芥川龍之介の三男。JASRACの元理事長。
大学で伊福部昭に師事。ソ連音楽界に憧れ、卒業後まだ国交のなかったソ連に単身密入国。ショスタコーヴィチやハチャトゥリアンと交流した。
「アマチュアこそ音楽の本道」とは芥川也寸志の言葉。
- 交響曲第1番 [中主]
- ショスタコーヴィチの影響が色濃い
吉松隆 (日)
現役では稀な交響曲作曲家。無調や十二音主義を標榜する所謂「現代音楽」に異を唱え、調性感に溢れ色彩豊かな音楽を書く。
シベリウスが大好き。
- 交響曲第3番 [主]
- 3楽章にチェロの2soliあり。
前・中プロ、アンコール
J.S.バッハ
- 管弦楽組曲第3番
- 「G線上のアリア」として有名な第2曲は弦楽のみで演奏可。
ヘンデル
- 水上の音楽
- 第2組曲第2曲「アラ・ホーンパイプ」が有名です。ハーティによる近代オーケストラのための編曲版(ボーンはなし)がある。ホルンとペットは難しい。
- メサイア序曲
- 3分半程のフランス風序曲。モーツァルトによる編曲版あり。原曲のオーボエ、ファゴットに、ホルン、そしていみじくもトロンボーンが加えられている。GPOの第1回演奏会の前プロ。原曲は弦楽のみでも演奏可。
モーツァルト
管楽器の編成は最小限。弦は集中力が要るので、神経を使う。天国的な明るさは、実生活の苦難の裏返しでもある。
録音: ワルター、マリナー、ベーム
- 交響曲第25番 [前中]
- 小ト短調。「疾風怒濤」期の作品。平成31年度卯月祭、高齢者大学にて演奏。オーボエ2、ホルン4。
美しさ★★★ かっこよさ★★★ 派手さ★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★★ 演奏難度★★★ 疾風怒涛度★★★
- 交響曲第29番 [前中]
- 交響曲第40番 [前中]
- モーツァルトの交響曲で短調のものは2曲しかなく、どちらもト短調である。これはその内の1曲で、大ト短調と呼ばれる。ペット、ティンパニなし。改訂稿にはクラが追加されている。
- 交響曲第41番 [前中]
- モーツァルト最後の交響曲ジュピター。4楽章に現れるC-D-F-Eの動機はジュピター音型と呼ばれ、モーツァルトが好んで用いた。クラなし。
美しさ★★★★★ かっこよさ★★★ 派手さ★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★★ 演奏難度★★★★☆ 天国度★★★★★
- ドン・ジョヴァンニ序曲 [前]
- ベートーヴェンばりの衝撃的な和音で始まる。ドン・ジョヴァンニとはドン・ファンのイタリア語読み。
- 魔笛序曲 [前]
- ボーンあり。スピッカート(飛ばし弓)の技術を磨こう。
ベートーヴェン
- コリオラン序曲 [前]
- トロンボーンなし。
- レオノーレ序曲 [前]
- いくつか版があり、4番迄の番号が付けられている。この内、最も内容が濃密で、演奏会用序曲としての演奏頻度が高いのが3番である。ボーンあり。
- フィデリオ序曲 [前]
- 上記のオペラ『レオノーレ』を『フィデリオ』へと改題・改訂するに当たり新たに作曲した。以前までのレオノーレ序曲第3番とは大きく異なり簡潔で軽快な曲である。ボーンあり。
- エグモント序曲 [前]
- 吹奏楽曲ではない。簡単で演奏効果も高い優れた曲。初心者にはいい勉強になります。ボーンなし。平成29年演奏。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★★ 演奏難度★★ コスパ★★★★
- 交響曲第8番 [中]
- 明るい曲。ボーンなし。演奏時間約26分。
元気度★★★
ウェーバー (独, 1786 - 1826)
- 魔弾の射手序曲 [前]
- ドイツロマン派の先駆け。ボーンあり。序奏は森に響く猟師の角笛、第1主題は悪魔の召喚と魔弾の錬成、第2主題はヒロインの歓喜の歌、コーダは大団円。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★☆ 演奏難度★★☆
シューベルト
- 未完成交響曲 [中]
- 2楽章のみで未完成ながら、内容の濃密さに於いて他の交響曲と一線を画す。1, 2楽章のあまりの完成度にシューベルト自身続きを書けなかったという説もある。構造は難しくない。1楽章展開部のトロンボーンがカッコイイ。平成28年候補。
美しさ★★★★★ かっこよさ★★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★ 完成度★★★★
- ロザムンデ序曲
- ボーンあり
グリンカ (露)
- ルスランとリュドミラ序曲 [前]
- この曲はオーケストラの試金石と呼ばれる。令和元年演奏。
(非推奨)録音:ムラヴィンスキー/レニングラードフィル
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★★★★ 演奏難度★★★★★
メンデルスゾーン
- フィンガルの洞窟 [前]
- 「ヘブリディーズ諸島」とも。端正なソナタ形式。作曲者の直接体験が元になっており、波音の木霊する神秘的で孤高な洞窟が描かれている。繊細な風景画のような音楽は弓使いが難しい。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★☆ 知名度★★★☆ 演奏難度★★★☆
ニコライ
- ウィンザーの陽気な女房たち序曲 [前]
- 弦が忙しい...。走らない練習にはなりました。平成30年演奏。
美しさ★★☆ かっこよさ★★☆ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★ 演奏難度★★★★
ワーグナー
- リエンツィ序曲[前中]
- 令和3年演奏。弦に6連符の早い動きがあり、某Va.エキストラをして超絶技巧と言わしめた。管も体力を使う。
美しさ★★☆ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★☆ 演奏難度★★★★☆
- マイスタージンガー前奏曲 [前]
- ソナタ形式。全音階法、対位法により、ワーグナーの作品の中では古めかしい印象を与える。平成28年候補。
- ローエングリン第3幕前奏曲
- 平成29年演奏。管は楽しい。弦は苦行。
スッペ
- 軽騎兵序曲 [前]
- 以外にもチューバなし。
オッフェンバック (フランス)
- 天国と地獄序曲 [前]
- 長めのヴァイオリンソロ、チェロソロあり。Vln. IIには殆どメロディが無い。運動会を思い出すかもしれないが、劇の内容はかなり破廉恥。平成28年演奏。
スメタナ (チェコ)
- ヴァレンシュタインの陣営 [前中]
- 基礎練の様な譜面ながら豪快で清々しい良曲。
美しさ★★★☆ かっこよさ★★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★ 演奏難度★★★★
シュトラウスファミリー
父ヨハン,長男ヨハン2世,次男ヨーゼフ,三男エドゥアルト。メロディー・伴奏の役割分担をはっきりさせたオーケストレーション。
- ラデッキー行進曲 [ア]
- 観客も拍手で参加できる。定演にて平成24年演奏。高齢者大学にて平成27, 28, 29年演奏。
- 美しき青きドナウ
- ウィンナ・ワルツの表現がカギ。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの定番。
- ピチカート・ポルカ
- ピチカートのみで構成された曲。
- アンネン・ポルカ
- 鍛冶屋のポルカ
- 鍛冶屋の金床を鳴らす陽気な曲。
- 雷鳴と電光 [ア]
- 平成29年定演、平成30年高齢者大学にて演奏。
- ペルシャ行進曲
- エジプト行進曲
- 奏者が「らーらら,らーらら」と歌う。
- こうもり序曲
ブラームス
- ハイドン変奏曲
- 美しさ★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★☆ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★☆
- 大学祝典序曲 [前]
- 大祝。ブレスラウ大学からの名誉博士号の返礼に渋々書いた作品。ブラームスの中ではかなり派手な曲。チューバあり。平成24年演奏。平成29年候補。令和3年演奏。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★☆ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★
録音: シャイ―/コンセルトヘボウ管、アバド/ベルリンフィル、ショルティ/シカゴ響
- 悲劇的序曲 [前]
- ひげじょ、ひげ。髭の生えた女子ではない。大祝と同時に作曲。ブラームスらしい深刻さ。本当はこういう曲が書きたかったんだろう。チューバあり。平成29年候補。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★ 分かりやすさ★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★★
録音: ショルティ/シカゴ響
- ハンガリー舞曲集
- 第1集1・5番が非常に有名。これが売れたので、ブラームスはドヴォルザークにも舞曲集を作るように勧め、できたのがスラヴ舞曲集。
ボロディン
ロシア5人組の一人。化学者、医師でもあった。寧ろそっちが本業(サンクトペテルブルク大学医学部生化学の教授)で、ボロディン反応に名を残している。単純明快オーケストレーションと思いきや、プルトや表裏を細かく分割する箇所がある。表打ちと裏打ち、半拍ずらしといった難関である。さらに感動の場面ではポリリズムが登場する。
- 『イーゴリ公』序曲
- 超有名曲である下記に隠れているが、ボロディンらしく親しみやすいメロディーに溢れている。楽譜が残されていなかったが、後述のグラズノフがたった一度聴いただけの記憶を頼りに耳コピした。
- ポロヴェツ人の踊り [中]
- 平成29年演奏。韃靼人の踊りとも。華やか。吹奏楽編曲版も有名。ハープあり。各木管楽器にソロがある。弦は基本木管とユニゾンなので、多少弾けなくても形になってしまう。ポロヴェツ人の踊りを含む歌劇『イーゴリ公』は未完のまま作曲者が急死してしまったので、リムスキー・コルサコフとグラズノフにより補筆された。このとき『イーゴリ公』の東洋の雰囲気がコルサコフにヒントを与え、できたのがシェヘラザードである。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★★★ 演奏難度★★★★
- 中央アジアの草原にて
- アングレあり。短く簡潔ですがノスタルジックな名曲です。ロシアの主題と東洋の主題が対話する。クライマックスでは、両主題は同時に奏でられて洋の東西が融合する。
- 交響曲第2番
- 「ダッタン人の踊り」交響曲版ともいえる曲。演奏時間は30分弱。やや短いがメインにもできる。アングレ,チューバあり。
サン=サーンス
- 『サムソンとデリラ』よりバッカナール
- 題名は酒神バッカスを祀る宴に由来する。こんなん絶対楽しいじゃん...
美しさ★★★ かっこよさ★★★★★ 派手さ★★★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★ 演奏難度★★★★
- 死の舞踏 [前]
- 交響詩。荒々しさと軽快さ両面必要なヴァイオリンソロあり。きっと楽しい曲だが、高齢者にはブラックジョークが過ぎるか。平成28年候補。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★☆ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★★
録音: デュトワ/モントリオール響、ドゥダメル
- アルジェリア組曲 [中]
- フランス軍隊行進曲 [前]
- アルジェリア組曲より。演奏時間は5分程。
ドリーブ
- コッペリア組曲
- チューバあり。明るくお洒落なバレエ音楽。「前奏曲とマズルカ」のみの演奏もおすすめ。
ビゼー
- アルルの女
- 簡単。ファランドールが有名。平成28年候補。令和元年アンコールとしてファランドールのみ演奏。
- カルメン組曲 [前中]
- 知名度抜群。抜粋、編曲が多々あり、カルメン内で更に選曲が必要。平成26年前プロとして演奏。平成31年中プロ候補。
チャイコフスキー
- 幻想序曲ロメオとジュリエット [中]
- 平成28年演奏。1870年の初演以降、改訂が重ねられ、現在最も演奏される第3稿(最終稿)は中期の傑作群の一つとされる。最終稿が出版されたのは初演から10年後のことである。この間、チャイコフスキーは交響曲第2、第3、第4番を書き上げており、初稿(原典版)と最終稿では随分違った内容である。初稿はチャイコフスキーが若い時の曲なので、厨二感が漂う。また、凝ったオーケストレーションをしていて、合わせるのが難しい。「もうやめて!弦のライフはゼロよ!」
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★★★
- スラヴ行進曲
- 平成31年候補。
- イタリア奇想曲 [中]
- チャイ4っぽい。令和元年演奏。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★★
- 1812年 [中]
- 平成30年候補。大砲はどうしましょうか...
- 白鳥湖
- 平成24年演奏。
- 眠れる森の美女
- くるみ割り人形
- 花のワルツを平成28年演奏。
ドヴォルザーク
- スラヴ舞曲集
- 第1集と第2集がある。
グリーグ(ノルウェー)
北欧の風薫る抒情的メロディーメーカー。そのオーケストレーションは比較的シンプルなもので親しみやすい。しかし、重要な歌・語りを少ない楽器に委ねる箇所や、薄く透明な音が求められる箇所がある。
- ペール・ギュント第2組曲[中]
- 有名な第1組曲に隠れているが、より原作戯曲のストーリーに沿った、より味わい深い佳作が揃っている。
リムスキー=コルサコフ
- スペイン奇想曲 (1887) [中]
- 華やかな曲。ヴァイオリンソロ多々あり。チェロソロあり。平成27年演奏。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★★★
録音: オーマンディ; フィラデルフィア管
- ロシアの復活祭 (1888) [中]
パリ― (英, 1848 - 1918)
- 交響的変奏曲
- 作風はシンコペの少ないブラームス。教育者だっただけあって弾きやすい。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★☆ 分かりやすさ★★★★ 知名度★ 演奏難度★★☆ ハイバリ度★★★
エルガー (英, 1857 - 1934)
- 威風堂々 [前ア]
- 行進曲。ボーカロイドの曲ではない。1番が有名だが、5番まである。
グラズノフ
- ステンカ・ラージン
- 交響詩。演奏時間約16分。冒険ものの映画音楽みたいでかっこいい。
シベリウス(フィンランド)
- エン・サガ[中]
- 『ある伝説』と訳される。哀愁と力強さ、押し潰すような重厚さをもった交響詩。チューバあり。
- フィンランディア [前]
- 世界で一番簡単な交響詩と言われる入門曲。金管も満足。平成27年演奏。録音: オーマンディ/フィラデルフィア管 (1985)
- カレリア序曲[前]
- 組曲と比べてマイナーであるが,オケ好きをニヤリとさせられる曲。弦は弾きやすく,管も活躍できる。
- カレリア組曲[中]
- 第2曲にアングレが必要(ホルンで代用してもよいとあるが…)。
- 悲しきワルツ
- 小編成のコンサートピース。
- アンダンテ・フェステーボ [ア]
- 弦楽合奏。初心者もシベリウスの世界を味わえる。
- 交響曲第7番 (1924) [中]
- テューバなし。単一楽章。シベリウスの最高傑作のひとつ。その美しさはオーロラの輝きに匹敵するともいわれる。
美しさ★★★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★ 分かりやすさ★★ 知名度★★ 演奏難度
ラフマニノフ(露→米)
- ピアノ協奏曲第2番 [中]
- ヴォカリーズ [ア]
- 元々は歌曲。作曲者自身による管弦楽編曲あり。
美しさ★★★★ かっこよさ★★★★★ 派手さ★ 分かりやすさ★★★★ 知名度★★★ 演奏難度★★★★
ホルスト
- 日本組曲 [中]
- 演奏時間は10分程。ハープ、アングレ、幾つかの打楽器あり。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★
ラヴェル (仏)
- ボレロ
レスピーギ(伊)
- ローマの松
山田耕筰 (日)
- 序曲ニ長調 [前]
プロコフィエフ(ソ連)
- ロメオとジュリエット組曲 [中]
- モンタギュー家とキャピュレット家は某携帯キャリアのCMでお馴染み。
ヒンデミット (独→米)
- 交響的変容 [中]
- 演奏時間約20分。コントラファゴットあり。必要打楽器多数。
ハチャトゥリアン (ソ連)
プロコフィエフ、ショスタコーヴィチらと共に、ソヴィエト3巨匠に数えられる。
- 仮面舞踏会組曲 [中ア]
- ワルツがゴツイ。ヴァイオリンソロ、幾つかの打楽器あり。令和元年アンコールとしてワルツのみ演奏。
- 剣の舞 [ア]
- 作曲者名よりもずっと有名なこの曲。実は急を要して徹夜で書かれたもの。演奏時間は2分半程...普通なら...
ショスタコーヴィチ
- 祝典序曲 [前]
- ショスタコの割にかなり明快。それもスターリンの死を密かに祝って作曲したんだとか。ルスランぽい。金管バンダが大活躍。
アンダーソン(米)
ミニコンサートの定番。自作自演の録音集あり。
- シンコペイテッド・クロック
- 調子の悪い時計を模したウッドブロックが楽しい。
- クリスマス・フェスティバル [ア]
- オケ部では定番。平成26, 30年演奏。
- サンドペーパー・バレエ
- 鑢(やすり)を楽器にしたユーモラスな曲。
- ブルー・タンゴ
- 伸びやかなメロディーが美しい。アメリカでミリオンセラ―に。
- そり滑り
- クリスマスの定番。
- ワルツィング・キャット
- 猫の鳴き声をポルタメントで表現。
伊福部昭 (日)
- SF交響ファンタジー [中ア]
- ゴジラ
バーンスタイン (米)
編成と技術力が揃った日に再び巨匠の音楽を…
- 『ウエストサイドストーリー』からシンフォニック・ダンス
- 平成27年演奏。マンボ!
- キャンディード序曲
- 小気味よさの表現は難しかったです。
芥川也寸志 (日)
- 交響三章 [中]
- 芥川也寸志が23歳のとき作曲した出世作。2楽章は終始穏やかかと思いきや、中ほどで情熱的に高まる。『弦楽のための三楽章』とは姉妹作とされる。
美しさ★★★ かっこよさ★★★★ 派手さ★★★★★ 分かりやすさ★★★★★ 知名度★★
- 交響管弦楽のための音楽 [前中]
- 伊福部昭の影響が色濃い
外山雄三 (日)
- 管弦楽のためのラプソディ [ア]
- ラストに八木節