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指揮者紹介(田部井 剛)

田部井 剛

早稲田大学商学部卒業
東京音楽大学指揮科研究生修了
東京芸術大学指揮科卒業

これまでに指揮法を遠藤雅古、神宮章、武藤英明、佐藤功太郎、ジェームズ・ロックハート、広上淳一、三石精一の各氏に、ピアノを岩津章子、秦はるひ、藤田雅の諸氏に師事。

沖縄国際音楽祭出演。東京芸大在学中にはレハールのオペレッタ『メリーウィドウ』を全曲指揮。
1999年には日本フィルハーモニー交響楽団にて巨匠エリック・ハイドシェック氏とマルセル・デラノワ作曲『5月の協奏曲』を協演・指揮(日本初演)。ソリストであるハイドシェック氏は、田部井の読譜能力の高さ、また叙情的でリズムに溢れた演奏に対し、「ヤング・トスカニーニ」と讃えた。
2001年、第一回ロリンマゼール国際指揮者コンクールに参加、「アジアの優秀な指揮者10人」にノミネートされた。
2002年には「モーツァルト名曲コンサート」にて再びハイドシェック氏と共演、新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮。青柳いづみこ著「ピアニストがみたピアニスト」<Pianistes vus par pianiste>(白水社刊)では、そこでの協奏曲における絶妙な指揮ぶりについて著述されている。
最近では室内合奏団「カメラータ・ジオン」(Camerata Jion)を結成し、ヴァイオリニスト川畠成道、チェリスト青木十良の諸氏と共演するなど積極的な活動をしている。
2005年にはハイドシェック夫妻との国内ツアーを成功させ話題を呼んだ。そのライヴ録音が仏アンテグラル社(Integral Classics France)よりリリースされている。
また、カテリーナショット、宗次郎、クミコ、江戸家子猫などジャンルを問わず内外の様々なアーティストと共演し、高い信頼が寄せられている。

オペラの分野においては、團伊玖磨『ちゃんちき』、モーツァルト『フィガロの結婚』、『魔笛』など指揮し、高い評価を得た。

このほか群馬交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティフィルハーモニック管弦楽団、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉、東京佼成ウィンドオーケストラ等を指揮。
2006年にはチェコの名門、ターリヒ室内管を指揮し、モーツァルトの交響曲をレコーディング、そのCDがキングインターナショナルよりリリースされている (STUDIO FLORA B-2704)。
2010年には日本フィルハーモニー交響楽団にて文化庁主催公演 (計9公演) を指揮した。
2012年より桐蔭学園「第九の会」音楽監督を務める。
2013年には伝説のチェリストと謳われる、クリスティーヌ・ワレフスカ女史とドヴォルザークのチェロ協奏曲を共演、カメラータジオンを指揮、氏より「偉大な才能」と高く評価された。

またピアニストとしても非凡な能力を発揮し、ウィーンフィル主席チェロ奏者フリッツ・ドレシャル (Fritz Dolezal)、上村昇、勝部太、寺谷千枝子、平松英子諸氏と共演している。
2012年にはドビュッシー生誕150周年に際し、浜離宮朝日ホールにて行われた、文学キャバレ「黒猫」とその仲間たち、また、カワイコンサートサロン「パウゼ」にて行われたドビュッシーフェスティバル2012に出演、青柳いづみこ氏と連弾曲を演奏、好評を博した。
コントラバス奏者、白土文雄のレコーディングにチェンバロ奏者として参加、Harmony社より「モノローグ」もリリースされている。

2009年 上毛芸術文化賞受賞