Clarinet
初めに、クラリネットはとっても大事にしてれば、ドレミファソラシ全部の音が出なくなるなんてありえません。
クラリネットはピッコロ、ソプラノ、バセット、バセットホルン、アルト、バス、コントラアルト、コントラバス、オクトコントラアルト、オクトコントラバスといった同属楽器があって、高音から低音までクラリネット属で固めることが可能。一般にオケで使われるのはソプラノクラリネット(B♭、A、たまにC)で、1850年代以降の楽曲だとピッコロ(E♭)クラリネットやバスクラリネットも使われたりします。吹奏楽だと各楽団10人前後いて重宝されますが、オケだとおいしいところはオーボエやフルートの持っていかれてしまうので中音域を頑張ります。たまに主旋を任されると高音域なことが多いので、張り切りすぎてウザがられます。目立たなくていじけて音を出さないとオケの音色のバランスが崩れるので、意外と縁の下の力持ちな感じ。
クラリネットは分解が可能。上からマウスピース、たる、上管、下管、ベルでできています。クラリネットコンチェルトの時なんかのアンコール用に楽器を片付けながら演奏する曲なんかもあります。『まずベルをはずしてケースにしまい、マウスピース+たる+上管+下管で演奏。次に下管をはずしてマウスピース+たる+上管で演奏。続いて上管をはずしてマウスピース+たるで演奏。最後にたるをはずしてマウスピースのみで演奏して、ケースにしまってステージから去る。』っていうやつです。映像でしか見た事ないけど。。。
分解するから楽器ケースが小さいので軽そうに思われますが、木なので意外と重いんです。ダブルケースなんて片手でずっと持ってたら肩こりのもとです。
最後に、クラリネットをはじめとする木製の楽器は温度・湿度に左右されやすい超デリケートな楽器。演奏後のお手入れはどんなに時間がないときでもしっかり丁寧に行いましょう。そうすれば、楽器も演奏者の行為に応えて、いい音色を出してくれるでしょう。