Flute
フルートは管楽器の中で1番古い歴史をもっているといわれています。木管楽器の中で最も高い音を担当し、その材質は洋銀、銀、金、プラチナなどの金属が主流ですが、木でできたフルートもあります。
みなさんの思い浮かべる一般的なフルートはコンサート・フルートのことで、C調の楽器です。現在の形になったのは18世紀にドイツのフルート奏者テオバルト・ベームによって改良されてからです。高い運動性に加えてタンギングがしやすい楽器で、表現できる音色も幅広く、さまざまなジャンルの音楽でソロ楽器として使用されています。
吹奏楽ではメロディ楽器として活躍し、オーケストラでも鳥のさえずりをイメージさせる場面で使われたり、数多くのソロを担当します。また、ジャズやラテン、ボサノバなどでは、しっとりとした楽曲でよく使われます。
https://www.nonaka.com/flute/feature.jsp のページより、フルートの説明。
フルートの素材は洋銀・白銅(銅やニッケルの合金)、銀、金、プラチナ、木材(グラナディラ)などがあり、それぞれ異なった音の特性があります。
洋銀・白銅・・・響きやすく、バランスの良い明るい音色です。比較的安価でもあるので、初心者の方に最適です。
銀・・・柔らかく伸びの良い音色で、音色の変化のつけやすい材質です。耐久性にも優れており、長く愛用できます。中級者以上の方にオススメです。
金・・・金の中でもk9からk24まで純度が異なる物が多種ありますが、重厚な響きを持ち、ピアニシモでも輝かしく遠くまで届かせることができる本格派です。
プラチナ・・・独特の音を持つと言われていますが、とても高価で楽器自体が重量があり、パワーが必要です。
木材・・・木ならではの柔らかく暖かな音色で反応も良く、ピッコロも同じ素材でできています。
お手入れには 掃除棒、ガーゼ(またはそれに準ずる布やスワブ)、クロス(外側を拭くための柔らかい布)を使い、毎回の片付けのときに掃除をします。
メンテナンスは半年に1度は点検、調整に出すのが良いとされています。
フルートの歴史は管楽器の中で最も古く、旧石器時代に動物の骨を使って作られたものがフルートの祖先と言われています。
フルートはかつて木で作られていたので、木管楽器に属しています。現在のフルートの原型となったのは16世紀のルネッサンス時代からで、そこから長い年月をかけて徐々に改良され、ドイツの管楽器製作者テオバルト・ベームにより金属製フルートが完成したのは1850年頃だと言われています。
音の出るメカニズムが独特で、他の楽器のように発音体が無く、吹き込み口の縁に息の束をぶつけることで空気の渦を発生させて空気を振動を音にします。特徴は音域が高く、明るく澄んだ音色です。主に旋律楽器として用いられ、運指の容易さから速いメロディーを演奏することも得意です。またどんな楽器とも馴染みやすい音色でクラシックのみならず、ジャズ・ボサノバ・ラテン・ロックなどにも使われています。
https://www.oyake.co.jp/music-school/flute-school/flute.html のページより抜粋
更に詳しいことが知りたければ以下のヤマハのページに行って勝手に勉強してください。当然知っているべき、とまでは言いませんが、フルートを演奏したいなら知っておいて損はありません。得しかないです。要するにフルートやる気があるならここから下は読まなくていいからこのページだけは絶対に飛んで全部読んで来てください
https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/flute/
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ヤマハのページは全部見ましたか?見るだけでいいんです。理解はまた後日でいいんです。とりあえずヤマハのページを”見て”ください。
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以上のページにはあまり書かれていない、実際にフルートを演奏して思うこと。及び愚痴。
まず非常に息を使います。フルート吹けるならほかの楽器なんざ息の量で強引に音を出せるようになるほどに息を使う。最初は運動後より酷い酸欠になる人もいる。よく知らない人は「半分ぐらい息が楽器の外に出て〜」などと知ったかを言うが、実際にはそんなの弄るし、高音低音によっても変えたりする。知ったかには鼻高々に言わせておけ。
それと唇に楽器を固定しなければいけないため、主に左手の人差し指付け根が非常に痛い。特に低音は唇に強く押し当てるのでさらに痛い。でもそうしないといい音が出ない。
それと有名曲では軽やかな美を感じさせるメロディが多いが、実際は全体の中でその部分が目立って聞こえるだけで、低い音でメロディ以外も吹く。吹奏楽では主にメロディやソロで伸びやかで華やかな音楽を担当するが、オーケストラではとにかく高音である。というだけで非常に動かされる。「ふざけた運指でふざけた速度で吹け。ほら、綺麗に聞こえるだろぅ?」という無茶ぶりが作曲者からされ、さらに指揮者によっては予定速度よりもさらに高速になるため「端的に言って無理です。」と言いたくなるほど酷い場合もある。
アンブシャアと言って唇の形も固定するが、一番いい音を出すには限界まで唇を横に引っ張るため、大抵不細工顔になる。一瞬たりとも不細工になりたくない美意識高い系は吹いてはいけない。
姿勢が音にも影響する。背を丸めたり、楽器を斜めにすると腐ったようなゴミダメのような音がする。姿勢よく堂々と吹けばかっこいいしいい音がでる。
高音がキツイ。とにかく中級者までは高音がとにかく聞いていてキツイ。自分で吹いていてもキツイ、耳鳴りがすごく、とても美しくなんて聞こえない、金切り声のようなキツイ音が鳴る。それを克服できたら上級者の仲間入り。
よくオーボエかクラリネットと一緒にメロディを吹くことがあるが、指揮者から「フルート聞こえないからもうちょっと頑張って!」なんて言われるが無理である。適当に「ハイ、ガンバリマス」と言っておけばいい。音の響きが軽いので、他の楽器に負けるのは当然である。むしろ響きを重ねて大きな音にする目的の場合が多いので聞こえなくて結構。フルートのあるなしで聞き比べれば確実に違うことがわかるので無理に頑張らなくて良い。
日によって、人によって、場所によって、気温によって、湿度によって、当然だが管楽器全体に共通する要素で音の性質が変わってくる。また、息の向きや、楽器の角度、動かし方で音が変わってくる、唇の形によって、息の温度によって、高音低音の質が変わってくる。非常に難しいが、その分美しく吹けたときはとても気持ち良い。言葉で表せない快感が脳を襲ってくる。特に人から褒められると麻薬のようにフルートの音の美しさに取り付かれる。
楽器が軽い、とても軽い、全楽器の中で最も軽いのがフルート類、ピッコロの軽さは楽器として凄い。吹いていて重さが負担になることはない。箸より軽いものが持てない箱入りお嬢様でもきっと持てるくらい軽い。結果ほかの楽器から羨望の眼差しで見つめられる。一度ほかの楽器を持ってみてほしい、その上でフルートの軽さに感謝すべきだ。
会社によってそもそも管の太さが異なる場合がある、筆者の先輩の言葉にこんなものがある。「ヤマハか、それ以外かだ。」ヤマハだけフルートが太い、その分ほかの会社よりはっきりした大きめの音が聞こえてくる。しかし、そうなるとオプションパーツが二種類になってしまうので、ヤマハとそれ以外でオプションパーツの交換や付け替え、が不可能である。
古いフルートか、新しいフルートか、この二点で明らかに一部の音が違う、出しやすさが、響きが、新しいほうが断然いい。結果、古いものにも新しいものと同様になるために新しいオプションパーツが売られるほどである。できればこれからフルートを始めるなら新しい物を買うか、オプションパーツを一緒に買うかしてほしい。
これはフルートに限った話ではないが、特にフルートは友人、先輩に頼み込んで他の楽器を経験すべきである。楽器の音の出し方で楽器を分けろと言われたら、ノンリード、リード、金管、弦、打、である。そのうちノンリードはフルート類の一種だけ、ピアノですら弦と打の双方に属しているが、フルートだけ本当に別。なので、できるだけほかの楽器に少しでも触れておくと、演奏時に優しい気持ちになれる。
休みが他に比べて多い、必要だが、いらない部分も多い、というか役に立たない部分である。特に曲の終わりはフルートピッコロだけ吹かない、なんてことが多々ある。差別である。「お前はいらない」と言外に作者から言われているようである。だから吹いてるふりをする、「なんでフルートだけ最後吹かなかったの?」なんて知り合いに、知らない人に、大人に、子供に、言われてみろ。心が痛い。サボってるんじゃない、音符が無いんだ!なんて思いは伝わらない。だから吹いてるふりをする、吹いてるように体を動かす。
これは金管にも通ずるが、音量を下げていくといきなり音がオクターブ下がったりする、構造上仕方ないのだが、プロ並みに練習しなければ結構起こる。しかも明らかにわかるので間違ったとすぐにバレる。しかしそのオクターブ移動を要求してきたりする楽譜もあるので練習が大変。
高音は音を出すのに息のスピードが必要になる、だから良くのどを閉めて肩で音を出してしまうが、何故か美しい音にならない。横隔膜で息を押し出し、唇で調整してスピードを出さなければ美しくならない、だからと言って暴力的に息を出すと息の量も多くなって汚くなる。そこが高音のポイント。
人によって音の質が大きく変わる要素がある、なのでアンサンブルやデュオなどがあると結構違って聞こえる場合がある、他の楽器よりも極端に違う場合があり、合わせることが難しい。まあ、主に楽器の管の角度であるので、そこを変えて練習してみると良いかも。
実は運指が一か所違う。Eの音、高温域では右手は人差し指と中指だけだが、薬指まで抑えると音の偏差がより小さくなり、高音寄りから低音寄りになってくれる。
運指が一部クラリネット並みに厳しい。最も厳しいのはクラリネット、次点でオーボエだが、譜面の一部クラリネットより酷い指使いでとんでもない速度で運指が要求される、神経を繋げるために早めからゆっくりのテンポで、確実に練習を重ねると気づいたら吹けるようになる。しかしたまにブレスまで鬼畜な要求がある。あきらめるべし。
楽器を水平に、場所を大きくとって吹くこと、楽器を斜めに持つと非常にかっこ悪い。目立つ。めっちゃかっこ悪い。酷くかっこ悪い。一度動画で見てみてほしい。もう本当に気持ち悪い。ほかならぬ書いてる人が幼少期斜めに吹いていた。今で思い出すと恥ずかしい。絶対に水平に吹くこと。それだけでかっこよく見える。
ソロが本当にソロだったりする。曲の如何なる箇所であっても本当に吹いているのがフルート一本一人だけ、というソロが良くある。めっちゃ目立つ。気持ちいい。脳汁ドバドバである。半面緊張する。失敗すると絶望的にわかる。泣きたくなる。〇にたくなる。だからこそ頑張ってほしい。苦労が報われた瞬間フルートがもっと好きになる。
消音器が無い、他の楽器にはあるのに、音を小さくする器材が無い。特に高音は性質上音が大きく聞こえるので練習場所が限られてしまう。自宅はまず一軒家であってもやめたほうがいい。近所迷惑である。マジで。防音室、カラオケ、部室及び合奏ホール、それ以外では吹かないほうがいい。因みに友人の友人に河原で吹いているバカがいるらしいが、単に近所迷惑なので絶対にやらないでほしい。
音が小さい。楽器が小さいのだから音も小さいのは当然である。だからと言って響かない訳ではないので、遠くに音を届けることは訳ない。だから複数人で響きを重ねて大きな音にする。隣で吹く先輩や同級生、下級生、みんなの音をよく聞いて合わせることが重要。
一番あこがれるのは実はプラチナよりも木。本当に優しく暖かい音が出る。高級なのはプラチナだが、プラチナは音を出すのも大変。普通の人は良くて金まで。プラチナのほうが遠くまで音が響くが、もしもプラチナで1万人の観客に音を届けるなら、どうせなら木製のフルートで100人に最高の音を聞かせたい。
楽器の素材が洋銀から銀にレベルアップする際、絶対に下手になる。中級者ぐらいになるとやっぱり銀が欲しくなるが、安易に変えるとただ下手になって終わる。そこであきらめてはいけない。違う楽器だと思って一から大事に練習してほしい。というか本当に違う楽器だとは思う。因みにここで圧倒的に音色が変わる。銀に変えた貴方、下手になったんじゃない。一つ上の音色にレベルアップしただけ。銀に変えると決意したわけだから決して下手ではない。
洋銀と銀、または金の音色は違うので、まず綺麗に響きは重なりません。デュオは潔く指揮者、学指揮に「無理」と一言言い放ちましょう。無理なものは無理です。同じ響きにはなりません。そこをどう美しく聞かせるかが奏者の腕の見せ所。完璧に重ねられないなりに最高の妥協点を見つけてください。