シベリウス:交響詩「フィンランディア」
 20世紀を目前にした1899年当時、ロシアの圧政のもとで苦しんでいたフィンランド。 国民を鼓舞し、独立の気運を高める曲として、そのメロディーは第二の愛国歌として親しまれるようになりました。 現在のフィンランド誕生の原動力になった曲とも言えるでしょう。  苦悩から決意、勇ましい前進、愛しいものへの想い、そして勝利へ向けた高揚感へと、 7分ほどの中に盛り込まれた豊かな人間性とドラマ性が、流れるように進んでいく充実した交響詩です。