「ここに聴くのは実に楽しい、室内楽の喜びに溢れたアルバムである」

・・・福田進一(ギタリスト)


Passione d'Amore

violin: Kazutoyo Arata
guitar: Ryuji Matsushita


パッション・ダモーレ

  ヴァイオリン:荒田和豊
  ギター:松下隆二

定価2,940円(消費税込)
お問い合わせは、FOREST HILL(
http://www.foresthill-morioka.com/)へ

荒田和豊&松下隆二
デュオ・アルバムによせて

ギタリスト 福田進一

 その昔、パガニーニは、友人ギタリストのレニャーニを伴ってイタリア各地を旅し、その超絶技巧を知らしめたと言われる。しかしある日、レニャーニはいつも伴奏者として扱われる自らの境遇に不満を抱き、パガニーニに新作を依頼した。それは、いつもと逆にギターが旋律を奏で、ヴァイオリンが伴奏するという異例の大ソナタだった。さて初演の日、これでやっとギターの名人芸を披露できると意気込む彼を尻目に、パガニーニはさっさとギターを取って舞台に上がってしまった。結局、レニャーニは簡単な伴奏パートをヴァイオリンで弾いたそうな。この逸話には多分に後世の脚色が入っているが、我々が親しみを込めて「あらやん」と呼ぶヴァイオリニスト荒田和豊さんが九州交響楽団の主力メンバーとして活躍するかたわら、ギターも巧みに弾かれるというのは本当の話である。
 その荒田さんが、ベテラン・ギタリストの松下隆二さんと組んだ! ここに聴くのは実に楽しい、室内楽の喜びに溢れたアルバムである。
 荒田さんのヴァイオリンは、メロディーを奏でながらも、けっしてパガニーニのように自己チューには陥らない。ギターを気づかい、時に挑発し、高めあう。それをしっかりとサポートし、呼応する松下さんは、ここで数々の編曲を披露し、また室内楽奏者としてのキャリアを生かして、けっして伴奏が伴奏で終わってしまわないだけの十分な存在感を示している。互いの楽器に限りない愛情と敬意を注ぐ二人が作った、このアルバムに心から「ブラボー」を送りたい。

1. セレナーデ(R.ドリゴ〜松下隆二/編曲)
  
スペイン民謡組曲
(M.de ファリャ〜P.コハンスキー/M.リョベート/松下隆二/編曲)

2. ・ムーア人の織物
3.
・ナナ
4.
・カンシオン
5. ・ポロ
6. ・アストゥリアーナ
7.
・ホタ

8. ジョスランの子守歌(B.ゴダール〜松下隆二/編曲)
9. ジュ・トゥ・ヴE.サティ〜荒田和豊/編曲)
10.ショーロス 第1番(H.ヴィラ=ロボス〜松下隆二/編曲)
11.「ブラジル風バッハ第5番」よりアリア(H.ヴィラ=ロボス
12.ペルディード・デ・アムール(L.ボンファ)
 
「タンゴの歴史」よりA.ピアゾラ)

13. ・カフェ 1930
14. ・ナイトクラブ 1960
15. パッション・ダモーレ(A.トロヴァヨーリー〜松下隆二/編曲)
16. (喜納昌吉〜松下隆二/編曲)