指揮 ユベール・スダーン Hubert Soudant

 1946年オランダ・マーストリヒト生まれ。オランダの音楽院で指揮法を学び、これまでにヴィレム・ヴァン・オッテルロー、ジャン・フルネ、フランコ・フェラーラの各氏に師事。1971年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝、1973年カラヤン国際指揮者コンクール第2位、1975年グィード・カンテルリ国際コンクール優勝に輝いている。これまでに、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バンベルク交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー、ウィーン交響楽団、オスロ・フィルハーモニー、ストックホルム・フィルハーモニー、ゲバントハウス管弦楽団、パレルモ交響楽団、ヒューストン交響楽団、ダラス交響楽団、モントリオール交響楽団ほかと共演、またオペラの分野でも精力的に活動している。

 1981年よりフランス国立放送管弦楽団の首席指揮者、1983年〜86年オランダ・ウルレヒト交響楽団の首席指揮者、1988年トスカニーニ交響楽団の首席指揮者、1985年〜88年メルボルン交響楽団第1客演指揮者。1992年トリノ管弦楽団とともに、ファウストの戯曲で、イヤー・オブ・ベストオペラx賞であるArbate賞に輝く。1995年パリのバスチーユ・オペラでのベルリオーズ「ファウストの劫罰」プレミエ、ロンドンバービカンホールでのフォーレ「レクイエム」やペルゴレージ「スターバト・マーテル」、フランスのモンペリエ音楽祭、ニューヨーク・フィルハーモニーへの客演、ザルツブルク州立歌劇場でオペラ「カルメン」、祝祭劇場でオペラ「さまよえるオランダ人」など活躍。レコーディングとしては、これまでにロンドン・フィルハーモニー、バンベルク交響楽団、メルボルン交響楽団、モーツァルテウム管弦楽団との共演での録音も行っている。日本へは、1975年初来日。都響、新日本フィル、札響、日本フィル、広響、群響、大阪センチュリー響等と共演。1994年よりフランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロアール管弦楽団の音楽監督、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の音楽監督に就任。東京交響楽団とは1997年より定期的に公演を重ね、1999年に同団の首席客演指揮者に就任。

 毎年ザルツブルク音楽祭、モーツァルト週間などのフェスティヴァルに出演、今年のモーツァルテウム週間では、クリスティーネ・ミーリッツ演出「コジ・ファン・トゥッテ」を指揮し好評を得た。2002年は、モーツァルテウム管弦楽団とともに、アメリカツアー、日本ツアーを成功に終え、またエームス・クラシックスに「モーツァルト・フロム・ザルツブルク」という新録音を開始、ペイ・ドゥ・ラ・ロアール管弦楽団とは、フォルラーヌよりCDをリリース、好評を得ている。

 2004年9月、東京交響楽団音楽監督に就任する。


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