ピアノ 佐藤 美香 Mika Sato

 1973年大阪府交野市生まれ、4歳よりピアノを始める。

 1987年、第41回全日本学生音楽コンクール西日本大会中学校の部第1位。

 桐朋女子高等学校音楽科を経て、同大学ソリスト・ディプロマ・コース入学。

 1992年、第16回ピティナ・ピアノ・コンペティション特級金賞、あわせて文部大臣賞、日本テレビ杯、ミキモト賞受賞。1993年、第62回日本音楽コンクール第2位、あわせて三宅賞受賞。

 1994年よりフランス国立パリ高等音楽院に留学。1997年に同学院を全教授一致の1等賞、あわせてブルショロリー賞を受賞して卒業。

 1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクール(モスクワ)に出場、ファイナルに残りディプロマを受賞。同年、ロン=ティボー国際コンクール(パリ)にも出場し、モファ賞(最優秀ショパン演奏賞)を受賞した。2000年、第14回ショパン国際ピアノ・コンクール(ワルシャワ)では、日本人最高位となる第6位入賞を果たし、大きな注目を集める。また、このときのライヴを収録したCDがリリースされている。(日立マクセル ME-3-50006)

 2001年4月、第27回日本ショパン協会賞を受賞。

 これまでにヨーロッパ各地、モロッコ、日本各地でのリサイタルや室内楽のコンサート活動を行っており、アルノルド・カッツ指揮/ロシア国立交響楽団、アントニー・ヴィット指揮/ポーランド国立放送交響楽団、カジミエシュ・コルド指揮/ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、タデウシュ・ストルガラ指揮/ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、群馬交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団といったオーケストラと共演。また、パリ、およびドゥニシキ(ポーランド)のショパン音楽祭に招かれた他、アヌシー(フランス)での巨匠ジャン=イヴ・フレモー(サックス)との共演、ガミング(オーストリア)でのコンサート、オーヴェール音楽祭(フランス)出演のほか、サル・ガヴォー、サル・コルトー(パリ)、モスクワ音楽院大ホール、ワルシャワ国立フィルハーモニーホール、王子ホール、カザルスホール、紀尾井ホール、津田ホール、東京芸術劇場、東京文化会館、いずみホール、京都コンサートホールなどの内外の著名なホールに出演し、圧倒的なスケール感、卓越した楽曲構成力、鮮やかなテクニックで聴き手を魅了して、大きな成功を収めた。

 2003年6月にはウィーンでリサイタルを行った。またリサイタルの直後にはウィーンでオール・ショパンによるレコーディングも行っており、発売が待たれる。

 これまでに竹内美知子、パスカル・ドヴァイヨン、ジャック・ルヴィエ、井上直幸、御木本澄子、竹内啓子の各氏に師事。

「極めて自然体のピアニズムがあります。彼女のしなやかな演奏は、私にとって、常に興味深いものです。特にショパンは、まさに彼女にぴったりの音楽です。」(ジャック・ルビエ)

「音楽をしっかりと構成しているし、またテクニック的にも鮮やかな、そしてスケールの大きな演奏を示して、近頃出色のピアニストだ。」

「一点の濁りも感じさせない鮮やかなピアニズム」(『音楽の友』)

「未来への大きな可能性をはらんだ希望の光を感じさせるもので、新世紀の前半に大きな花を咲かせるピアニストのひとりとなることだろう。」(『ショパン』)


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