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テノール 若本 明志 Akeshi Wakamoto

 東京芸術大学に学ぶ。
 第39回NHK・毎日新聞主催日本音楽コンクール第1位他国内外で多数受賞。
 81年〜86年までデュッセルドルフ・ライン歌劇場と専属契約を結び、多数のオペラに出演する一方、欧州各地の歌劇場にも多数客演した。帰国後もオペラ主演をはじめ、各種演奏会のソリストとしても幅広く活動をしている。
 90年には『トリスタンとイゾルデ』(日本ワーグナー協会と日生劇場の提携公演)の大役トリスタンを日本人として初めて演じ絶賛を博した。その業績により第19回ジロー・オペラ賞を受賞。
 92年には、小澤征爾指揮による『さまよえるオランダ人』に出演、 世界の第一線 で活躍する外国人歌手の中に入っても遜色のない熱演で、ワーグナー歌手としての地位を確立するものとして高い評価を得た。また第九歌いとしても定評があり、90年代の「第九」演奏会においてテノール・ソロとしては最多の出演数を数える。(音楽の友 2000年12月号より)
 現在、神戸女学院大学教授。