アルト 林 美智子 Michiko Hayashi 二期会オペラスタジオ修了。新国立劇場オペラ研修所第1期修了。 第42回全日本学生音楽コンクール(高校の部)全国大会第1位入賞。第46回全日本学生音楽コンクール(大学・一般の部)東京大会第3位入賞。 在学中にイタリア、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に留学。 2002年3月より1年間文化庁派遣芸術家在外研修員としてミュンヘンへ留学。 2003年12月アテネで開催された「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」で最高位入賞(順位なし)し、入賞者記念コンサートと表彰式がギリシャ国内でテレビ放映された。これによりアテネ五輪の文化事業の一環として2005年オリンピア野外劇場で上演予定のオペラ『エウメニデス』(世界初演)への出演が決まった。 第5回ホテルオークラ音楽賞を受賞。 新国立劇場オペラ研修所発表公演ではチマローザ『秘密の結婚』のフィダルマ役、モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』のドラベッラ役等に出演。 2001年には、研修所修了公演・ベッリーニ『カプレッティ家とモンテッキ家』のロメオ役を演じ喝采を浴びたほか、文化庁芸術総合体験事業『小さなエントツそうじ屋さん』、中村透作曲オペラ『日光』(初演)、新国立劇場公演・ロッセリーニ『花言葉』の叔母役などに出演。 2002年新国立劇場公演『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル役、二期会創立50周年記念公演『フィガロの結婚』(宮本亜門演出)ケルビーノ役で好評を博した。また2003年7月には同記念公演『バラの騎士』にオクタヴィアン役で出演し絶賛された。また同年11月には日生劇場開場40周年記念特別公演にてベルク『ルル』(3幕版/日本初演)に出演し、難役を見事に演じ切った。最近ではセンセーショナルな舞台が話題を呼んだ宮本亜門演出による『ドン・ジョヴァンニ』にツェルリーナ役で出演した。 またコンサートでは、グレツキ「悲歌のシンフォニー」のソリストとして、カジミエシ・コルド指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団と共演したほか、「第九」「メサイア」「レクイエム」「戴冠ミサ曲」「C mollミサ」「マニフィカート」「エリア」など数多くの独唱をつとめる。2000年には東京都交響楽団「真夏の夜の夢」(G.ベルティーニ指揮)のソリストに抜擢され出演、また新星日響定期ドビュッシー『ペレアスとメリザンド』<演奏会形式>にイニョルド役で出演し、鮮烈な印象を残した。2001年東京シティフィル定期でマーラー「交響曲第4番」、山形交響楽団定期でベルリオーズ「夏の夜」とファリャ「三角帽子」を演奏。 2004年1月にはフィリアホールにて初ソロリサイタルを開催し、その魅力を余すところ無く発揮した。 21世紀の声楽界を担うメゾソプラノとして、今後の活躍にますます期待が寄せられている。 現在、ローム・ミュージック・ファンデーションの奨学金を得て、ミュンヘンにて研鑽を重ねている。 二期会会員。 |
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