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■指揮 沼尻竜典 Ryusuke Numajiri
大学在学中から新日本フィルハーモニー交響楽団で小澤征爾氏のアシスタントとして活躍。また同時期、NHK交響楽団および東京フィルハーモニー交響楽団で鍵盤楽器奏者として数多くの演奏会に出演。1989年渡独後はベルリン国立芸術大学にて、ハンス=マルティン・ラーヴェンシュタイン教授に師事。 1990年9月、第40回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。その後は、1998年にミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団を指揮してエヴィアン音楽祭に出演し成功を収めるなど着実にヨーロッパでの実績を重ねつつある。1998年10月にはロンドン交響楽団にデビュー、1999年1月に再客演を果たし、その際に演奏曲目のひとつであるグバイドゥーリナの作品をロストロポーヴィチのソロと共にEMIにレコーディングした。その他にも世界のトップ・アーティストとの共演も数多い。 国内では1991年「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団を指揮してデビュー。その後定期的に全国の主要オーケストラを指揮し、いずれも好評を得ている。1993年から1998年まで新星日本交響楽団の正指揮者を務める。作曲、ピアノ、指揮の総合的な豊かな才能を活かし、定期公演をはじめ、独自の企画に臨み、オーケストラの発展に寄与した。 1999年より東京フィルハーモニー交響楽団正指揮者に就任、古典からコンテンポラリーまで意欲的なプログラミングで高い評価を得た。 1995年、自らの呼びかけで結成されたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズと共に、三鷹市芸術文化センターを拠点に活動を開始。EXTONレーベルで「ベートーヴェン交響曲全集」の録音も行っている。 またオペラ指揮者としても数多くの作品を指揮、1998年に開館したびわ湖ホールでの青少年向けオペラの指揮も担当している。 現代音楽にも深い理解と造詣を持ち、リゲティ、ルトスワフスキ、ベリオ、デュティユー等の日本初演作品を手掛け、その緻密な解釈と的確な指揮が作曲者自身にも「完璧な解釈」と高く評価された。CDでは、武満徹の作品集(DENON)、日本作曲家選輯(NAXOS)などをレコーディングしている。 2003年4月より名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者に就任。同時に日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者にも就任。1991年第1回「出光音楽賞」、1999年第7回「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」、2001年第51回「芸術選奨文部科学大臣新人賞」、2004年度第3回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第46回毎日芸術賞、第23回中島健蔵音楽賞をそれぞれ受賞。 |
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