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バリトン 成田 博之 Hiroyuki Narita

 国立音楽大学声楽学科卒業。同大学院オペラコース修了。
 二期会オペラスタジオ修了。
 文化庁オペラ研修所修了。
 中村健、小川雄二、大賀寛の各氏に師事。
 第8回日本声楽コンクール第1位。
 第69回日本音楽コンクール第3位入賞。同時に優れた日本歌曲の演奏者に授与される木下賞を受賞。
 第5回藤沢オペラコンクール第2位入賞など、数々の栄誉に輝く。
 文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ボローニャにてバリトンのパオロ・コーニのもと研修を積む。
 03年アテネで開催された「国際ミトロプーロス声楽コンクール」で最高位入賞(順位なし)。
 入賞者記念コンサートと表彰式がギリシャ国内でテレビ放送された。これによりオリンピックの文化事業の一環として05年アテネのヘロド・アティクス野外劇場で上演されたオペラ『エウメニデス』(世界初演/演奏会形式)にアポロ役で出演した。
 これまで『フィガロの結婚』のアルマヴィーヴァ伯爵、『セビリアの理髪師』のフィガロ、『トロヴァトーレ』のルーナ伯爵、『カルメン』のエスカミーリォなどの他、『祝い歌が流れる夜に』や『那須与一』等にも出演。
 1999年新国立劇場・二期会共催公演 原嘉壽子作『罪と罰』(初演)、2000年には二期会公演『魔笛』、2002年新国立劇場小劇場オペラ『賢い女』に出演。
 2003年秋には日生劇場開場40周年記念特別公演、ベルク『ルル』(3幕版/日本初演)、
 2004年サントリーホール・オペラ『トスカ』に出演し、世界的なアーティストに一歩も引けを取らぬ演奏で注目を集めた。2005年1月新国立劇場『ルル』、5月サントリーホール・オペラ『ラ・ボエーム』、最近では7月王子ホール委嘱作品ギリシャ劇『エレクトラ3部作』にて好演。古典から現代オペラまで幅広い作品で高い評価を得ている。2006年には二期会公演『ラ・ボエーム』マルチェッロで出演豊かな表現力で好評を博した。

 コンサートに於いてもヘンデル「メサイア」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、フォーレ「レクイエム」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」等や、ドイツ・リート、日本歌曲の演奏会に出演し、いずれも好評を博す。
 その他、NHK-FM「名曲リサイタル」にも出演。

 繊細な性格描写と多彩な表現力を持つ、注目のバリトンである。

 二期会会員