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テノール 成田 勝美 Katsumi Narita

 国立音楽大学声楽科を首席で卒業。武岡賞受賞。
 渡邊高之助、布施隆治、栗林義信の各氏に師事。
 昭和58年度文化庁芸術家国内研修員。
 二期会オペラスタジオ修了時優秀賞受賞。
 第14回イタリア声楽コンコルソ第1位入賞、併せてミラノ大賞受賞。
 第19回ジロー・オペラ賞受賞。
 皇居桃華楽堂に於いて御前演奏。読売新聞社主催新人演奏会に出演、
 1984年ミラノのヴェルディ音楽院入学。エミリア・クワドリ女史に師事。
 発声をニーノ・スカットーリ氏、音楽をジャチント・プランデェリ氏、故エットーレ・ペッシーナ氏に師事。1987年『カルメン』のドン・ホセで二期会オペラにデビュー、身長187センチの恵まれた容姿にリリコ・スピントの美声で好評を博した。1988年関西二期会公演『タンホイザー』のタイトルロールを歌う。1990年 2月二期会創立40年記念公演『お蝶夫人』にピンカートンで出演し、同年 7月のサヴォンリンナ・オペラフェスティバル(フィンランド)における公演にも参加。
 1991年 7月二期会40年記念公演『神々の黄昏』(邦人初演)で難役ジークフリートを見事に演じ絶賛される。その後も1994年7月二期会公演『ラインの黄金』でフロー役、1996年 7月同公演『ワルキューレ』ジークムント役、1997年新国立劇場開場記念公演『ローエングリン』タイトルロール、1999年二期会公演『タンホイザー』タイトルロールとワーグナーの大作に立て続けに出演、ヘルデンテノールとしての地位を不動のものとした。
 2000年4月新国立劇場・二期会共催公演『サロメ』にナラボート役で出演後、9月東京シティ・フィル特別公演飯守泰次郎指揮『ラインの黄金』にフロー役で出演。2002年はニ期会50周年記念公演『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ヴァルター役、東京シティ・フィル特別公演飯守泰次郎指揮『ジークフリート』タイトルロールで出演。2003年に東京シティ・フィル特別公演飯守泰次郎指揮『神々の黄昏』に出演、2005年には関西二期会「タンホイザー」韓国公園に出演、いずれも公演の成功に多大なる貢献を果たした。その他にも『椿姫』のアルフレード、『リゴレット』のマントヴァ公爵、『蝶々夫人』のピンカートン、『魔弾の射手』のマックス等、次々に演じている。コンサート活動では、都響ワーグナーシリーズの主役を立て続けに歌い、またR・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』、新日フィル、大阪フィル『フィデリオ』のフロレスタン等で活躍。ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」「第九」、マーラー「嘆きの歌」等のソリストとしても欠くことのできないテノールである。二期会会員