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テノール 経種 廉彦 Yasuhiko Idane

 東京芸術大学声楽科卒業。同大学大学院修了。
 文化庁オペラ研修所修了。
 88年イタリア声楽コンコルソにおいて金賞を受賞。
 須賀靖和、原田茂生、黒田清、U.ガルディーニ、C.メリチャーニの各氏に師事。
 91年より文化庁芸術家在外研修員としてイタリア、ミラノに留学。C.メリチャーニ氏のもとで研鑽を積む。
 オペラでは『コシ・ファン・トゥッテ』(フェランド)、『ドン・ジョヴァンニ』(ドン・オッターヴィオ)、『魔笛』(タミーノ)、『後宮からの逃走』(ベルモンテ)、『椿姫』(アルフレード)、『カルメン』(ホセ)、『祝い歌が流れる夜に』(中川義男)、『夕鶴』(与ひょう)などを演じる。また96年ニッセイ・オペラシリーズ若杉弘指揮『火刑台上のジャンヌ・ダルク』に出演し、大役である裁判官をつとめ喝采を浴びた。97年新国立劇場開場記念公演『ローエングリン』でブラバントの貴族役、続く98年9月にも新国立劇場・二期会共催公演『アラベッラ』エレメル伯役で出演し、10月には二期会オペラ公演『コシ・ファン・トゥッテ』フェランド役等大舞台で存在感を示している。00年は、4月新国立劇場・二期会共催公演『サロメ』に、また12月新国立劇場小劇場シリーズ『アブ・ハッサン』『オペラの稽古』でも溌剌とした演唱で話題をさらった。
 01年7月二期会オペラ『ファルスタッフ』、11月びわ湖ホール『アッティラ』、02年5月新国立劇場『サロメ』、12月新国立劇場二期会共催『ナクソス島のアリアドネ』に出演。7月 二期会オペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガー』では難役ダーフィットを演じ新聞雑誌等で好評を得る。03年2月新国立劇場『アラベッラ』にマッテオ役で出演。
 03年11月日生劇場開場40周年記念特別公演『ルル』、04年1月新国立劇場・二期会共催市川団十郎演出『鳴神』『俊寛』に出演。05年9月愛知万博開催記念特別公演 五十六世・梅若六郎演出 ブリテン作曲『カーリュウ・リヴァー』狂女役、05年11月二期会公演『さまよえるオランダ人』舵手役で出演。
 コンサートにおいても、ベートーベン「第九」、プッチーニ「グロリア・ミサ」、シェーンベルク「グレの歌」などのソリストとしても活躍している。
 また、最近では出身地島根の新聞にコラムを連載するなど、執筆も手がけている。

二期会会員

経種廉彦のホームページ http://homepage3.nifty.com/i-dane/index.html