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ヴァイオリン 潘 寅林(パン・インリン) Yin Lin Pan

 1947年、中国上海に生まれる。10才からヴァオリンを始め、上海音楽学院で王人芸に10年間ヴァイオリンを師事。同音楽院高校卒業後、1967年に上海交響楽団に入団。1969年から1971年まで上海交響楽団のコンサートマスターを務める。1972年、文化大革命以来初めてヴァイオリンソリストとしてデビュー、「千年の鉄樹花を咲き」曲でラジオ放送、及びレコード発表で全国に名を知られる。また、ソロ演奏のビデオも全国で放送され、上海交響楽団のソリストとしても活躍した。1978年、上海市文化局から最優秀演奏賞を受ける。

 1981年5月に来日して読売日本交響楽団に入団し、1984年から同団のコンサートマスターに就任。オーケストラ以外でもリサイタル、アンサンブルで各地で活躍。読売日本交響楽団とヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」を共演して絶賛され、各地でこの曲を演奏する。1992年にシドニー交響楽団のコンサートマスターに就任したあと、1993年1月に東京都交響楽団のコンサートマスターに就任。2003年に再び上海交響楽団のコンサートマスターに就任し、今日に至る。中国を代表するヴァイオリニストとして中国の音楽を世界に紹介したり、またワールドフィルハーモニックオーケストラに参加するなど国際的な活躍を続けている。