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メゾソプラノ 手嶋眞佐子 Masako Teshima

瞬発力のある鮮明な声の輝きを持つ真の実力派 21世紀の新しいプリマ誕生の予感

 北九州市出身。東京芸術大学声楽科卒業。同大学院ソロ科修了。大学卒業時に松田トシ賞受賞。

 文化庁オペラ研修所第11期修了。1993年芸大卒業演奏会、読売新人演奏会に出演。

 第38回西日本出身新人演奏会で、福岡音楽文化協会賞受賞。平成5年度北九州市民文化賞奨励賞受賞。

 1994年プラシド・ドミンゴ世界オペラコンテスト・メゾ・ソプラノ部門優勝。

 1998年秋より文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに留学。その間、インディアナ州立大学主催“バーンスタインフェスティバル”、マリアン・アンダーソンヴォーカルアーツコンペティション(セミファイナリスト)、シカゴシンフォニーオーケストラ“ラヴィニアフェスティバル”に参加。

 帰国後は2001年二期会創立50年記念公演『こうもり』オルロフスキー、2002年新国立劇場・二期会共催『忠臣蔵』大石主税、同『ナクソス島のアリアドネ』作曲家等で出演し、確かな存在感で聴衆に強い印象を与えた。また同年には読売日響創立40周年記念公演、G.アルブレヒト指揮『パルジファル』に花の乙女役で出演した。2003年大阪いずみホールに於ける『フィデリオ』〈演奏会形式〉にレオノーレ、2005年群馬交響楽団ラヴェル『スペインの時』コンセプシオンで出演、これまでにない新たな一面を披露した。

 コンサートでは「マタイ受難曲」(若杉弘指揮 東京交響楽団)、ヴェルディ「レクイエム」マーラー「千人の交響曲」(ベルティーニ指揮 東京都交響楽団)、ベートーヴェン「第九」(ロリン・マゼール指揮 スーパーワールドオーケストラ)他、数々のコンサートにソリストとして出演している。

 オペラレパートリーには、モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』のドラベッラ、『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・エルヴィーラ、R・シュトラウス『アラベッラ』のアイデライデ、ワーグナ『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネがあり、周囲からは『カルメン』タイトルロールへの期待も高まっている。2007年、小澤征爾音楽塾コンサート『カルメン』タイトル・ロールで好評を博す。

 コンサートレパートリーには、ヘンデル「メサイア」、バッハ「ロ短調ミサ」、モーツァルト「レクイエム」、デュルフレ「レクイエム」、R・シュトラウス、マーラー、ブラームスの歌曲等がある。

 恵まれた美声、豊かな音楽性、存在感のある舞台姿と、全てが大器への可能性を感じさせ、今後の活躍が期待される。二期会会員