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■指揮 手塚幸紀 Yukinori Tezuka

 東京に生まれる。1958年東京芸術大学器楽科にフルートで入学。1960年より一年間、齋藤秀雄氏のもとで指揮法を学び、1962年より学内で指揮活動を行う。1964年に東京芸術大学指揮科に再入学、渡邊暁雄、山田一雄両氏に師事する。

 1967年民音指揮者コンクールで第一位を受賞し、注目を集める。翌1968年東京芸術大学卒業と同時にヨーロッパ各地を回り、ベルリンで学ぶ。この間にRIAS放送のためベルリン放送交響楽団を指揮する。1969年帰国。1970年2月日本フィルハーモニー交響楽団指揮者に就任、日本フィルをはじめ各オーケストラの定期演奏会や、テレビ、ラジオに出演し活動を広げる。1971年文化庁派遣海外研修員としてヨーロッパ、アメリカで研修を積み、翌年帰国。

 1972年から1983年まで大阪フィルハーモニー交響楽団指揮者、1983年から1985年まで京都市交響楽団正指揮者をつとめ、また1972年から1992年までは新日本フィルハーモニー交響楽団指揮者団に名を連ねた。さらに1987年から1992年まで群馬交響楽団常任指揮者に就任、群響の発展に力を尽くした。1996年から2000年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者。

 日本の全国主要オーケストラと活発にコンサートを行っており、新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でのショスタコーヴィッチの交響曲、愛知県芸術劇場でのオペラ「蝶々夫人」、日生劇場でのオペラ「魔弾の射手」などは特に高く評価された。