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ホルン アプ・コスター Ab Koster

 オランダ、デン・ハーグ市でホルン奏者の息子として生まれる。故郷、ハーグ王立音楽大学を最高位で修了後、のちに彼を『この世代のホルン奏者のリーダー的存在』と称したヘルマン・バウマンのもと、エッセン・フォルクヴァング芸術大学にてさらに修練を積む。

 1977年から1990年の間、ハンブルク・北ドイツ放送交響楽団で首席奏者をつとめる。その間からソロ奏者、室内楽奏者として多くの招聘があり、その声に応えるべく1990年に同楽団を退団。モダンホルンのみならずナチュラルホルンにおいてもソロ奏者としての優れた技量を見せている。

 ジャン=ピエール・ランパル、グスタフ・レオンハルト、フランス・ブリュッヘン指揮の18世紀オーケストラなどとの共演を重ね、数多くの国々でのレコード、ラジオ、テレビへのソロ出演を果たし、非常に高い国際的評価を得た。北、東、西ヨーロッパ並びにアメリカ、カナダ、日本、オーストラリア、台湾など、ほぼ全ての国への演奏旅行を行っている。

 ナチュラルホルン界においてもモダンホルン界においても、世界が求めるソロ奏者の一人である。現在は、ハンブルク芸術大学で教授職に就いており、特にモーツァルトやR.シュトラウスの協奏曲についての解釈は、広く高い評価を受けている。