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■指揮 鈴木織衛 Orie Suzuki

 東京藝術大学指揮科、同大学院卒。卒業と同時に東京藝術大学、同付属音楽高校、静岡県常葉学園大学教育学部の各校講師となり、指揮法、和声学、ピアノ伴奏法、オーケストラ等の講義を担当した。

 音楽活動の出発点として1986年より1997年まで、オペラ団体「二期会」において指揮者、副指揮者、合唱指揮者、ピアニスト、編曲家として様々な公演に携わった。また同時期に、斎田正子、錦織健等、人気歌手の伴奏ピアニストとして多くの演奏会に出演した。オペラ指揮の研究者として、1993年と1997年の2回、文化庁より奨学金を授与された。

 ベルリンでのDeutshes Kammer Orchestra(ドイツ室内管弦楽団)定期演奏会でデビューの後、現在は、日本のプロフェッショナルオーケストラのコンサート指揮者として、東京フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、オーケストラアンサンブル金沢、群馬交響楽団、札幌交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京シティフィルハーモニック交響楽団、京都市交響楽団において継続して演奏会に出演している。多彩かつ豊富な知識から生み出される、明るく歯切れのよいトークを交えた「楽しいクラシック音楽会」が好評である。2006年は、オーケストラアンサンブル金沢第196回定期公演を指揮。

 またベストクラシック100コンサートでは全国11ケ所で6つのオーケストラを指揮した。クラシック以外のアーティストとの競演も多く、嵐(ジャニーズ)、今井美樹、イルカ、尾崎紀世彦、加藤登紀子、辛島美登里、岡本真夜、岩崎宏美、南こうせつ、雪村いずみ、米良美一、森山良子、各氏のオーケストラコンサートを指揮した。

 また、映画音楽のスペシャリストとしてCD「ジェリー ゴールドスミスの世界」「ジョンウィリアムズの世界1,2」がワーナーミュージックよりリリースされている。指揮活動の他にも、著書「オーケストラを読む本」、静岡新聞連続コラムの執筆、コシノジュンコ、フェンディなど有名デザイナーのファンションショー出演、NHK「プロジェクトX」等のテレビ出演、さらには、自らデザインしたタクトケースが、仏ルイヴィトンのカスタムメイドカタログに掲載される等、多彩な方面に活躍を広げている。

 現在、東京藝術大学指揮科講師。