Director
音楽監督 中田延亮 

  「胸の空くような演奏(中略)、しかし本当に評価するべきこと、それは彼らの生み出す音楽がヨーロッパの模倣ではないということである(中略)。もし、この無駄がなくキリリと引き締まった演奏を日本的と呼べるなら、明治以来ようやく自然体で模倣から脱しオリジナリティーを主張する事の出来る音楽家が育って来たと言える。」(「音楽現代」 誌より)

  京都生まれ。筑波大学医学専門学群在学中に桐朋学園ソリストディプロマコースに入学しコントラバスを専攻する一方、上杉隆治氏の下で指揮を学び在学中より活動を開始する。その後05年より本拠を欧州に移しウィーン市音楽院古楽科などで更に学んだ。また巨匠ジャン・フルネ氏に認められ、氏の晩年の生徒として師事し大きな薫陶を受ける。

  07年ブルガリアのスタラザゴラ歌劇場での「カルミナ・ブラーナ」公演でヨーロッパデビュー、またドナウ交響楽団主催の国際指揮者コンクールにて第1位を受賞し、以降同楽団を始め各国で定期的に客演を続けている。
  ラトヴィア国立交響楽団とのエストニアツアー、ルーマニアのブラショフ歌劇場での「愛の妙薬」など欧州での活動に加えて、08年にはブラジルにおける日本人移民100周年を記念して皇太子殿下ご臨席の下リオデジャネイロの伝統ある市立劇場で開催された「日伯交流音楽会」に招聘されペトロブラス交響楽団を指揮、大きな成功を収めた。また近年は日本にしばしば帰国し演奏活動を行っている。
  現代作品にも積極的に取り組み、アンドリス・ゼニティス(ラトヴィア)、ガブリエル・ペニード(ブラジル)などこれまでに作品を初演・演奏した各国の若い世代の作曲家からは絶大な信頼を寄せられている。

  現在はフリーランスの指揮者としてスペイン、バレンシアに拠点を置き、上記各楽団に加えてポルト・アレグレ交響楽団(ブラジル)、九州交響楽団、神戸市室内合奏団、群馬交響楽団、東京シティフィルなどに客演している。08-10年スタラザゴラ歌劇場首席客演指揮者。その他これまでに広上淳一、湯浅勇治、ミヒャエル・ディットリヒ、イサーク・カラブチェフスキーの各氏にも教えを受けた。
  コントラバス奏者としては新日本フィルハーモニー交響楽団・バレンシア歌劇場管弦楽団にそれぞれ数年間在籍した他、オーストリア・スペインの古楽団体、室内アンサンブルにも数多く客演した。

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