緑弦楽合奏団15周年演奏会

 


イラスト=中野滋


メッセージ

御存知の様に、緑弦楽合奏団は、故瀬戸川道男先生が創立し、氏の熱き心で育てられた室内合奏団です。氏亡き後、音楽監督を任せられ、僕の長年に渡る音楽経験を生(なま)のままぶつけるという無作法も、団員の方々の寛容な心で受け止めて頂いております。

又、音楽を皆で造っていく作業そのものがいかに幸福であるかを、体験させてくれるこの合奏団に感謝しています。

ここには音楽を愛して止まない人々の想いがあり、僕の演奏家魂に火をつけ、燃え上がらせてくれます。そう、まさにコンサートは、皆様を含めた我々の魂の燃焼の現場なのです。   

村上和邦


演奏会のご案内

日 時 2001年 6月9日(土)
開場18:00 開演18:30
場 所 青葉公会堂(田園都市線市が尾駅下車徒歩10分)
音楽監督・
コンサートマスター
村上和邦(N響V2首席奏者)
フルート・ソロ 神田寛明(N響首席フルート奏者)
指揮 立石洋介  
チェンバロ・ソロ 武田順子
プログラム ヘンデル:合奏協奏曲 ロ短調 作品6−12
バッハ:ブランデンブルク協奏曲 ニ長調 第5番 BWV1050
ビバルディ:フルート協奏曲「ごしきひわ」op10−3 RV428
スーク:弦楽セレナード 変ホ長調 作品6
入場料 1000円 全席自由

青葉区民芸術祭 緑弦楽合奏団主催 青葉区役所共催

 

演奏会場

演奏会場の青葉公会堂は東急田園都市線、市が尾駅で下車して、徒歩7分です。下の地図をご覧下さい。


  音楽監督・コンサートマスター 村上和邦

1947年川崎生まれ。ヴァイオリンを野辺幸光、鷲見三郎、ジャンヌ・イスナール各氏に師事。1969年東京芸大卒業。1970年ロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団に入団。1973年同オーケストラ第2コンサートマスターに就任。その後、1975年アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団に入団。NHK交響楽団には1979年に入団。現在、同団第2ヴァイオリン首席奏者。緑弦楽合奏団には、1997年よりテクニカルアドバイザーを引きうけていただき、第11回定期演奏ではソロコンサートマスターとして瀬戸川道男氏と共演。 1998年6月より緑弦楽合奏団音楽監督&コンサートマスターに就任いただき、その素晴らしいテクニックと高い音楽性、そして、貴重な経験に基づいた楽しい指導をして頂いています。

  フルート・ソロ 神田寛明

1969年9月20日生まれ。神奈川県横浜出身。93年東京芸術大学卒業。1994年1月1日NHK交響楽団に入団。95年ウイーン国立音楽大学に留学。フルートを赤星恵一、金昌国、細川順一、W・シュルツ、H・シュマイザーの各氏に師事。91年日本フルートコンヴェンションコンクール、日本管打楽器コンクールの両コンクールで第1位受賞。現在東京芸術大学、武蔵野音楽大学講師を務めるほか、フルートアンサンブル「よっつのふえ」で演奏、アレンジ、司会としても活躍中です。


演奏曲目

ヘンデル:合奏協奏曲 6−12 ロ短調 (15分)

ふたつのバイオリンとチェロがソロ楽器として活躍するヘンデルの傑作です。第4楽章ラルゴは「カラヤンアダージオ」にも収録された親しみやすい一曲です。

 

バッハ:ブランデンブルク協奏曲5番 ニ長調 (20分)

この5番は、ブランデンブルク協奏曲全6曲中もっともスケールの大きい協奏曲です。フルート、バイオリン、チェンバロをソロ楽器としており、とくにチェンバロは大活躍します。

 

ビバルディ:フルート協奏曲「ごしきひわ」op10−3 RV428 (10分)

フルート協奏曲として初めて出版された作品10全6曲。その第3番にあたり、「ごしきひわ」の名のとおり明るくさえずる鳥の鳴き声を模倣した楽しい協奏曲です。

 

スーク:弦楽セレナード変ホ長調 作品6 (30分)

ドボルザークを継ぐチェコの作曲家スークの出世作です。ドボルザークのセレナードによく似た雰囲気を持つ4つの楽章から成っています。後に結婚するドボルザークの令嬢オリチエに初めて出会った時の忘れ得ぬ思いがこの曲を生んだと言われています。