緑弦楽合奏団の紹介


緑弦楽合奏団は、NHK交響楽団、神奈川フィルハーモニー交 響楽団で活躍した名コントラバス奏者で、緑区(現青葉区美しが丘)在住であった瀬 戸川道男氏が、1986 年に創設した弦楽合奏団です。

1998 年に瀬戸川氏が他界された後は、元NHK交響楽団首席バイオリン奏者の村上和邦氏を音楽監督兼コンサートマスターに迎 え、その素晴らしいテクニックと高い音楽性、そして、貴重な経験に基づいた楽しい指導の下、「音楽で会話する」ような緻密な アンサンブルを目指して活動しています。定期公演のほか、藤が丘地区センターでのコンサートや介護施設などでのボラ ンティア演奏も行っています。


バロック、古典から現代曲に至るあらゆる弦楽曲をレパートリーにしており、近年は指揮者を置かない演奏と いう新たな分野に挑 戦し、さらなる飛躍を目指しています

 


指 導
村上和邦


 1947年川崎生まれ。ヴァイオリンを野辺幸光、鷲見三郎、ジャンヌ・イスナール各氏に師事。1963年東京芸大付属高校入学。1969年東京芸大卒 業。1970年ロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団に入団。1973年同オーケストラ第2コンサートマスターに就任。この頃、同オーケストラで瀬戸川道 男氏と共に活動している。その後、1975年アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団に入団。 NHK交響楽団には1979年に入団。2001年よりN 響メンバーとクローバー弦楽合奏団を結成。 第1ヴァイオリンを務めている。現在N響団友。NHK学園講師。
 緑弦楽合奏団には、1997年よりテクニカルアドバイザーとなり、第11回定期演奏ではソロコンサートマスターとして瀬戸川道男氏と共演。
 1998年6月より緑弦楽合奏団音楽監督&コンサートマスターに就任、その卓越したテクニックと高い音楽性、そして、貴重な経験に基づいた的確で楽しい指導のもと、演奏技術のみならず深い音楽の心を教えていただいております。趣味:将棋。

 


設立者

瀬戸川道男


  何代も続いている浅草の写真館の次男として1936年に生まれた、生粋の江戸っ子。
 戦災で焼け出され一時信州の松本へ、そして、横浜に移り住む。コントラバスを今村清一氏、ハンス・クレップ氏に師事。1959年に東京芸術大学を卒業。 同年、NHK交響楽団に入団する。1960年、NHK派遣音楽文化使節として世界一周演奏活動に参加。1971年、ロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団 に入団。3年間同楽団で活躍する。1974年帰国しNHK交響楽団へ再入団し、1995年10月定年まで同団で活動。同年11月神奈川フィルハーモニー管 弦楽団に迎えられ、コントラバス首席奏者として入団する。
 
 1986年に緑弦楽合奏団を設立。指揮者として、編曲者として、また、プログラムの選曲からソリストの人選まで尽力し、「いい音楽」作りに心血を注い だ。各地の音楽文化に積極的に関わり、団員や地域の人々に敬愛されていたが、病に倒れ1998年4月30日永眠。享年61才。美しが丘在住で、趣味は渓流 釣りでした。


比留間 仁美