ルソール合奏団とは………   

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東京オリンピックの年、元東京交響楽団のチェロ奏者の盛口修道氏が主催していた音楽教室の発表会で特別出演していた「盛口弦楽合奏団」が“10人の音の虫”という見出しで朝日新聞に大きく掲載され、さらにテレビにも出演したことがありました。この“10人の音の虫”の一人が、弦楽器の表板と裏板を支えている木の棒(魂柱…読み:コンチュウ)の魂(英語でsoul)をフランス語まがいにル・ソールと名付けたのが発端で、「ルソール合奏団」は1965年(昭和40年)に誕生したのです。

ルソールの歴史を振り返ってみますと、初期の頃はバッハ、ヘンデルといったいわゆるバロック音楽を中心に採り上げ、初台にあるカソリック教会の礼拝堂の地下室のような部屋での練習は、冬の夜などは大変厳しく、昭和45年頃(1970年)団員の集まりが悪く、毎年1回の「発表会」を断念したことがありました。

この苦境を乗り越え、昭和50年(1975年)には第10回を迎え、演奏会場を初台の教会から、市ヶ谷ルーテルセンターに変えました。また演奏会の名称も今までの「発表会」から「定期演奏会」に変え、同時に練習場も初台の教会から下北沢の頌栄(ショウエイ)教会に移り、アフターナイン(9:00迄練習)の「飲み会」が活発化し、団員の結束が一段と強固になったものでした。

この頃から大曲への挑戦が始まり、難曲であるフェラーリ(第12回)、スーク(第13回)の弦楽セレナーデを経て、第18回にはチャイコフスキーの弦楽セレナーデ、第19回にはドヴォルザークの弦楽セレナーデを皆さまの前で初めてご披露し、その後も何回か採り上げました。

1998年(平成10年)練習所を下北沢の教会から、京王線の上北沢の「ViVa・Sato」という冷暖房完備の練習場に変わりましたが、今では6時45分練習開始なのに10分前にドアを開けると、遅刻してきた様な錯覚を起こすほどみんなの集まりが早く、高齢化など、どこ吹く風といった元気集団なのです。

ただ発足当時から在籍している団員は後期高齢者前後の年令になり、とりあえず第50回まで続けようと張り切っていますが、さらに続けるには若手の入団なくしては難しいのです。(2012年5月、20代からの団員で後期高齢者の事務局記)

★☆★ ルソール合奏団のあゆみ ★☆★

1962年 盛口絃楽合奏団創立
1965年 ルソール合奏団創立、初台カトリック教会にて第1回発表会   指揮:幸松肇
1975年 第10回演奏会会場をルーテル市ヶ谷センターに  練習会場、下北沢・頌栄教会へ
1980年 音楽の友 5月号“音楽する仲間たち vol.5”掲載
1985年 第20回 定期演奏会
1993年 練習会場、上北沢 VIVA・SATOホールへ
1995年 第30回 定期演奏会
2005年 第40回 定期演奏会
2012年 第47回 定期演奏会 
2013年 練習会場、カトリック世田谷教会(下北沢) へ