約30名ぐらいだったろうか、発足時のメンバーは。
バランスなんかは気にしない、とにかく音楽大好き人間が集まった。
ところがあっという間に50名ぐらいになり、ドボルザークの8番をやることになった。
多少のピッチやボーイングなどどうって事はない。情熱で何とか形にしてしまった。
演奏会も回を重ねるたびに上手くなっている。
ただ、エキストラの件では“最小限”でという事でやっている。
「良いじゃないですか。バランスが悪くたって、練習が一番!!」
アマチュアの良いところは皆さん練習し、楽しむこと。
私の考えが分かってもらえるようになり、今ではほとんどトラ無しでやっている素晴らしいオケである。
お客さんも千人を集めるのだから大したものである。
個人的に力の差はあるものの、とてもいい雰囲気でやっている。
このようなオケがもっとたくさん出来て、県・全国に仲間が増えるとうれしい。
とにかく、埼玉中央フィル、最高!!
Profile
埼玉中央フィルハーモニーオーケストラ常任指揮者。
埼玉第九合唱団、女声合唱団「悠」(はるか)の正指揮者。
1995年日本人として初めてルーマニア・ブカレストフィルの定期を指揮し、高い評価を得る。
埼玉県内では新日本フィル、新星日響、東京ニューシティーなどのオーケストラを指揮し、好評を得ている。
合唱団「悠」ではポーランド・ワルシャワの「フィルハーモニーホール」にて日本人初の演奏会を開演。
新星日響、埼玉第九合唱団でベートーヴェンの第九を指揮し、多くの聴衆から絶賛を受けた。
また、2000年11月には、ソウルナショナルオーケストラを指揮する予定である。
(第4回定期演奏会プログラムより抜粋)