第153回定期演奏会

日時2015年12月28日(月)
指揮末永 隆一
場所ミューザ川崎 シンフォニーホール

曲目

G.マーラー 交響曲第1番ニ長調「巨人」
M.ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」
A.ボロディン 歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」

アンコール:P.I.チャイコフスキー 組曲『くるみ割り人形』より第8曲 花のワルツ

チラシの絵画について

今回の定期演奏会のチラシに使われている巨人の絵画は、18世紀から19世紀にかけて活躍したスペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)の代表作とされてきたものです。最近の研究では、『巨人』は ゴヤの弟子アセンシオ・フリア(1760-1832)の作品である可能性が高いと考えられているようです。

この作品は、ナポレオンのスペイン侵攻を発端としたスペイン独立戦争の動乱期に描かれたもので、巨人から逃げ惑う民衆の姿は戦争の恐怖や混乱を感じさせます。同時期のゴヤの作品、『マドリード、1808年5月3日』という絵画を歴史の教科書で見た覚えのある方も多いのではないでしょうか。

中央フィルハーモニア様のチラシについて

なんと、11月4日に演奏会を行われました中央フィルハーモニア様のチラシと絵柄が被ってしまいました。偶然同じ絵画に行き着いてしまったのはある意味不思議なことで、マーラーの『巨人』に対する私たちの思いが共通だったということなのかもしれません。

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