Tokyo Sinfonietta
Performance

関係者専用

東京シンフォニエッタ第43回定期演奏会
ミュージック・フロム・ジャパン in TOKYO
音楽による出会い 日本・米国・カナダ



作曲家プロフィール

新実徳英 Tokuhide Niimi(1947-)
Niimi©近藤篤
東京大学工学部卒業。東京藝術大学作曲科卒業、同大学院修了。1977年ジュネーブ国際バレエ音楽作曲コンクールにてグランプリ並びにジュネーブ市賞を受賞。82年文化庁舞台芸術創作奨励賞並びに特別賞を受賞。84年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。ISCMに入選。2000年第18回中島健蔵音楽賞受賞。03年別宮賞受賞。04年「風神・雷神」のCDが文化庁芸術祭大賞を受賞。05年万博記念オペラ《白鳥》が世界初演され、この公演に佐川吉男音楽賞が授与される。《協奏的交響曲〜エラン・ヴィタール〜》(2006)が第55回尾高賞を受賞。管弦楽作品の多くは、国内外の主要なオーケストラで演奏され、それぞれ高い評価を得ている。《ピアノ五重奏曲―魂の形》はこの2月にニューヨークで初演され好評を博した。

菱沼尚子 Naoko Hishinuma(1970-)
Hishinuma
東京都出身。東京藝術大学音楽学部作曲科を首席で卒業後、同大学院修士課程修了。作曲を松本民之助、松本日之春の両氏に師事。芥川作曲賞、クィーン・マリージョゼ国際作曲コンクール優勝、日本音楽コンクール入賞(室内楽作品及びオーケストラ作品)、ガウデアムス国際音楽週間入選、奏楽堂日本歌曲コンクール入賞、音楽を担当したNHKラジオドラマ「黙って行かせて」の文化庁芸術祭優秀賞等。作品は東京シンフォニエッタ、ミュージック・フロム・ジャパンにより紹介されたのを始め、スイス・ロマンド管弦楽団、ベオグラード交響楽団、読売日響、新日本フィル、仙台フィル、東京シティ・フィル、新星日響、アンサンブル・コンテンポラリーα等により演奏されている。2017年日本音楽コンクール作曲部門審査員、2018年芥川作曲賞選考委員、日本大学藝術学部非常勤講師。

ゾーシャ・ディ・カストリ Zosha Di Castri(1985-)
sakai©David Adamcyk
ニューヨークを拠点に活動するカナダ人作曲家、ピアニスト。作品はカナダや欧米各国、アジアで広く演奏されており、2008年にはハンブルクの現代音楽祭クラングヴェルクターゲの第3回国際作曲家コンクールに入賞、2011、12年にはSOCAN財団賞(カナダ)、2012年には《Cortège》でジュール・レジェ賞(同)を受賞している。アコースティックな作品に留まらず、電子音楽やサウンド・アート、さらにはビデオやダンスとのコラボレーションも行う。フルート、ピアノ、エレクトロニクス、大型彫刻のための《Akkord I》など、ミクストメディア作品も手がける。現在、コロンビア大学で後進の指導にも力を入れている。

ジュリア・ウルフ Julia Wolfe(1958-)
sakai©Peter Serling
アメリカの作曲家。1987年、ニューヨークを代表する現代音楽団体「バング・オン・ア・カン」の創設にデイヴィド・ラング、マイケル・ゴードンとともに携わる。民謡やロックからもインスピレーションを得ながら、演奏者の可能性を極限まで追究するその作品は、強い表出力と身体性をそなえている。大小さまざまな編成の弦楽アンサンブルのための作品を数多く発表。2015年にはハーブ・アルパート賞、オラトリオ《無煙炭のフィールド》によりピューリッツァー賞音楽部門を受賞、2016年にはマッカーサー・フェローに選出された。2019年、ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによって、女声とオーケストラのための《ファイア・イン・マイ・マウス》の世界初演が行われる予定。

アンソニー・チャン Anthony Cheung(1982-)
sakai©Camille Tokerud
アメリカの作曲家、ピアニスト。ハーヴァード大学で学んだ後、コロンビア大学で博士号取得。2007年、打楽器奏者のアレックス・リポウスキとともにタレア・アンサンブルを設立。08年、アンリ・デュティユー国際作曲コンクールで第1位および聴衆賞を受賞。巧みな楽器法による精妙な色彩感、ときにはジャズを思わせる躍動感と推進力を特色とする。ニューヨーク・フィルハーモニックによる委嘱作《ライラ》(2014)を発表後、クリーヴランド管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務め(2015~17)、17年5月、フランツ・ヴェルザー=メスト指揮同管弦楽団によって《トポス》が初演された。16年、グッゲンハイム奨励金を受ける。13年からシカゴ大学で教鞭を執っている。