ウォルフスベルク演奏会を伝える新聞記事



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  モーツァルトと日本人 ウォルフスベルク発

11月22日月曜日、ウォルフスベルグ市庁舎祝祭ホールで、 実りのあるオーケストラ・コンサートが行われた。 モーツァルト・アンサンプル・オーケストラ・トウキョウにより、 ハイドン・モーツァルトそして著名な日本人の作曲家である武満徹の 作品が指揮者、藤原義章氏の下で演奏された。 この演奏会は、ウォルフスベルク・ロータリー・クラプの組織の一環の 文化事業として行われたもので、ウォルフスベルク生まれの マインハルト・プリンツ氏も共演した。 彼は優れた音楽家であり私達は喜んで彼を招聘したと、 文化担当官カールハインツ・フラウウォルナー氏は語っている。 マインハルト・プリンツ氏は,ウィーン音楽大学で教鞭をとっている。 この日、第2部で彼はモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏したが、 この演奏はこの演奏会でのクライマックスであった。 さらにヨーロッパとアジアでリリック・ソプラノとして 数々のリサイタルで活躍している、日本人で彼の奥さんの 中田留美子さんは、今回も武満徹の日本のリートを披露 してくれたが、素晴らしい解釈であった。 オーケストラがアマチュアであったとしてもこの共演は、特にハーモニーの 点で秀逸であった。 聴衆は熱狂的な拍手喝采と賛嘆の声をあげ、演奏家に感謝したのであった。   KLINE ZEITUNG紙