第24回サマーコンサート終了にあたって
    ---愛響創立25周年に思うこと--- Vn.北川謙二(愛響ホームページ番人)


6月22日、愛響創立25周年記念第24回サマーコンサートが終了しました。
あいにくの雨にもかかわらず、たくさんのお客様においでいただき盛況でした。
ご来場いただいた方々、ご支援いただいた方々、本当にありがとうございました。
このコンサートは6月29日(日)14:00から1時間の番組として南海放送テレビで放送
されました。アマチュアオーケストラの演奏会をテレビが毎回放送するのは全国的
にも珍しいそうです。愛響の活動に御理解を賜りました番組のスポンサーの皆様に
厚く御礼申し上げます。また、南海放送さんにはテレビ放送だけでなく、普段から
練習場や楽器置き場を貸していただくなど大変お世話になっておりますことをこの
機会に心から感謝を申し上げたいと思います。

さて、ロザムンデ序曲は今から25年前、愛響が第1回定期演奏会で幕開きの曲として
演奏した曲です。そして、その第1回定期演奏会に出演したメンバーが10人残ってい
ました。一方で今回初めて愛響の奏者としてデビューした者が7人いました。いずれ
も愛響が創立した頃に生まれた若い人たちです。 世代交代は順調に進んでいますが、
団員の団に対する意識、思い入れのようなものが、特に若い団員の間でだんだんと
稀薄になっているのではないかと危惧しています。故渡邉暁雄先生が最後に愛響を
指揮して下さったのが第15回の定期演奏会ですから、もう10年前になります。創生
期の愛響は渡邉暁雄先生を団の音楽的、精神的主軸に据えて、失速(それは団の消滅
を意味する)を恐れるかのように、がむしゃらに突き進んでいました。今、愛響の
運営は順調に軌道に乗り、若い世代の団員にはかつて愛響に存亡の危機があったこ
となど信じられないくらいです。苦難の歴史を乗り越えてきた愛響のパワーを何か
の形で若い世代に伝えていかなければならないと思います。

運営が難しいといわれるアマチュアオーケストラが25年間継続したことは、それだ
けで十分に意義があります。団員も、それを支えた地域の方々も大いに誇りにして
よいと思います。25年の重みを感じつつ、それを基にしてさらなる発展をめざして
いきたいと願っています。今後とも愛響をよろしくお願い申し上げます。

                              1997.6.30


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