<<愛響とわたし>>1999年定期演奏会プログラムから


クラリネットと私  山崎恭子(クラリネット)

 「手え、小さいなあ。クラリネットやな」桜咲く中学1年生の春、初めて行った吹奏楽部の練習で言われたこの一言が、それからのクラリネット人生の始まりでした。そもそも入学当初はどの部活にも入る気が起こらず、ウダウダしていた自分に業を煮やした友人に引っ張られていったぐらいですから、クラリネットを始めたのは本当にたまたまでした。別に最初にピッコロを勧められていたらピッコロ、テューバを勧められていたらテューバを始めていたことでしょう。
 ほんの偶然に始めた楽器ですが、2カ月後にはすっかりハマッてしまい、私を引っ張っていった友人よりも部活に熱中する始末。この頃は同級生の中で一番上手くなりたい、同級生の次には先輩よりも上手くなりたいと考えていました。今考えると、負けず嫌いの性格が今日までひとつの楽器を続けられている原動力になっているような気がします。
 さて、この楽器の話をするに当たり、リード選びの話は避けられないところでしょう。リード楽器を知っている人はご存知でしょうが、楽器を練習するということは自分の技術を成長させると同時に、自分のリードを成長させるという行為でもあるのではないでしょうか。現在、フランス製のリードを使用していますが、フランスからやって来たリードを純枠日本人の私の個性に合わせるために色々な努カをしています。リードケースの中の、フランス生まれで目本育ちのリード達を見ていると、我が子のようにいとおしくなります(まだ人間の我が子には対面していませんが)。
 こうして見ると、クラリネットを始めてもう10ウン年。この楽器を始めていなければ出会うことの出来なかった人が多くいます。音楽が好さな人、楽器が好さな人、色々な人に影響を受け、私の人格が形成されてきました。これからもクラリネットを吹きながら多くの人と出会い、お互い刺激しあっていけたらと思います。



千葉のオーケストラから愛媛のオーケストラへ  村井 弘(ヴィオラ)

 2年前に千葉から愛媛に転勤し、こちらで住むようになりました。以前も市民オーケストラに参加していたのですが、こちらでもオーケストラに入りたいと探していたところ、会社の先輩のご子息が習っているヴァイオリンの先生が団員ということで勧められたのが、愛響でした。
 楽器(ヴィオラ)は学生時代に、オーケストラに入ったときに始めました。先輩に教わりながら弾いていたのですが、愛響に入ってみると、その教わった先輩のひとりがいらっしゃいました。県外の大学でしたので、それも同じパートの人がいたことにとても驚きました。また後輩のひとりも、少し前まで愛響のヴィオラパートにいたということで、とても不思議な縁を感じています。
 愛響に入団して、演奏技術のレベル、特に弦楽器のレベルが高いことに驚いています。各パートの人数もある程度そろっていますし、とてもいい環境にきたなと思っています。これは私見ですが、関東のアマチュアオーケストラでは、弦楽器の人数が不足しているところが多く、演奏技術もあまり高くないところが多いように思います(もちろんすごく上手なところもありますが)。また、クラシックということで、少しえらぶったような雰囲気のところもあるのですが、愛響は自然な雰囲気で、すごく親しみやすいと思います。
 入団して2年たった今、私にとっての愛響は、肩肘張らずに、本格的に音楽を楽しんでいける場になりつつあります。毎回の練習を楽しみにして、オーケストラを続けていきたいと思います。


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