麻生フィルハーモニー管弦楽団
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ライヴ・レポート〜演奏会を終えて〜Vol.2
麻生音楽祭2002 ファミリーコンサート 2002年6月16日(日) 麻生市民館ホール
W杯とともに
 6月16日(日)、麻生音楽祭ファミリーコンサートを行いました。

 今回はワールドカップで日本が予選リーグ1位突破を決めた直後、前日の練習から団員一同意気揚々だったのですが、そんな我々の前に立ちはだかったのは今回のプログラムの目玉、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」。この曲はナレーション付きでオーケストラの各楽器やセクション構成、響きの組み立てなどを紹介していく曲なのですが、さすがに1945年に作曲された現代曲、題名とは裏腹に音楽的にも技術的にも超難曲で、本当に今回ばかりはもうダメかと思いました。(前回も同じようなことを書いた気が…)
 しかし日本代表の活躍で勇気凛々の私たちは最後まであきらめずにがんばり、本番では指揮の鈴木先生のトークや秋山雅子さんの素晴らしいナレーションにも助けられ、何とか楽しんでいただける演奏が出来たのではないかと思っています。

 ちょうどヴィオラを紹介するバリエーションの直前に、客席から「ビオラってどれ?」という子供さんの声が聞こえ、鈴木先生がそれに応えて振りかえり、ヴィオラの音とともに「これ」と手で指す一幕も。

 ところで今回、司会、ブリテンのナレーション、そして後半のプログラムの「白鳥の湖」の語り、と八面六臂の大活躍だった司会の秋山雅子さん、実は昨年も司会をお願いしていたのですが、なんと直前に急病で出演できなくなってしまったのです。そんなわけで私たちも今回の共演を非常に楽しみにしていたのですが、それ以上に秋山さんの今回に懸ける情熱は大変なものでした。本来私たちの方から提供すべき演奏曲目に関する各種の資料なども、最初の打ち合せの前にすでに準備されていたり、司会の方としては異例の1週間前の練習にも参加して下さったりと、本当に感謝感激でした。
 「白鳥の湖」の語りでは、小さい子どもさんたちもシーンとなって聞き入っていて、演奏にも気持ちが入りました。終演後の打ち上げにも出席してくださった秋山さん、またの共演を楽しみにしています。

 さて、アンコールではエルガーの「威風堂々」を演奏したのですが、その後日本はトルコに惜敗、イングランドも準々決勝でブラジルに敗れ、ベッカムも帰ってしまいました。決勝戦の日にはもう、秋の定期演奏会への練習が始まります。次回は古典づくしのプログラム、基本に帰ってがんばります。
(レポート:倉田典明)
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