麻生フィルハーモニー管弦楽団
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ライヴ・レポート〜演奏会を終えて〜Vol.6
麻生音楽祭2003 ファミリーコンサート 2002年6月22日(日) 麻生市民館ホール
再び地元で
 このオーケストラに所属して早一年が過ぎようというところ、新人の私も"ライブレポート"なるものを書くようなお年頃になりました。
 職業柄、文章がうまいのではないかというまわりの皆々様の期待を背負っての執筆であります。でも実は…あんまり文章は上手ではないんです。
 でもファミリーコンサートはとても楽しかったので、思うまま、つれづれなるまま、あたたかいライブレポートを書いていこうと思います。(倉田さんには負けないゾ!)

 今回のファミリーコンサートはこれまでの定期演奏会などでお客様から頂いたアンケートのリクエスト曲からの名曲を選りすぐってお送りしました。「あ!CMのあの曲!」とか、「子供の頃聞いたかも!」なんて曲ばかりを集め、それはそれは"ファミリーコンサート"らしいプログラムとなりました。
 前日のゲネプロから本番が終わるまでなんだかほのぼのとした雰囲気でいっぱいの"癒し系"な二日間でした。

 それもこれも…

 今回のこの企画は、ボレロの要、毛受さんを中心に始まりました。
 本番が近づくにつれ、Vn.マチャコさん(コンサートミストレス)、ノリコさん(web特別宣伝企画「ファミリーコンサート杯大予想」記者)等々、大きな協力体制がだんだんと作られ、立派な"ファミリーコンサート"へ発展していったのです。

 ありがとうございました!

  さて本番当日、朝。
 天気は快晴。正直言って暑い。9:30という集合時間でしたが、すでに陽は高く昇っており、ホールにつく頃にはみんな汗だくになっておりました。

  ステリハ。
 先生が颯爽とあらわれます。曲順どおりに難なく進んでいきます。なんだか…昨日のゲネプロとは雲泥の差。確かに昨日のホールは響かなかった。自分の音が聞こえすぎて気分も悪かった。そうさ。でもあまりにちょっと今日は…いい調子過ぎないか??
 リハでこんな出来ちゃって大丈夫なのかなぁ。センセイもちょっと満足気、ですよね?

 本番(前半)。
 「軽騎兵序曲」のファンファーレで幕開け。そして「麻生フィルのファミリーコンサートにようこそいらっしゃいました。」という秋山雅子さんの美しい歌声のような司会のもとコンサートは動き始めました。
 オープニング曲はとっても華やかで、団員たちもノってきます。続いて「ハンガリー舞曲5」「6番」を続けて。「モルダウ」まで突っ走ります。
 各パート、小さなハプニングはあったみたいですが、"何事もなかったような"調子でここまで来ることが出来ました。

 そして休憩。興奮冷めやらぬ楽屋。

 本番(後半)。
 「春の声」から再出発。軽やかなリズムでだんだんとホールの雰囲気が暖かくなってきました。
 ここで秋山さんから新井先生へのインタビューや、団長、横須賀さんの挨拶、曲の解説など、ファミリーコンサートならではの演出が入ります。
 そして情熱の「カルメン」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ボレロ」と続きます。
 「ボレロ」の演奏の前にはオケではあまり見かけない「オーボエダモーレ」「サックス」の団員による小さな演奏紹介がありました。これもファミリーコンサートだから出来ること、ですよね。
 「ボレロ」は、お客様はもとより、演奏する方にも魂を震わせるような興奮が襲ってきます。最後はもう打楽器がここぞとばかりにガンガン響き、本当に「弾ききった!」という感覚があって、気持ちのいい瞬間でした。

 カーテンコールとアンコール。
 ボレロが終わった後、主にボレロのソロパートで活躍してくれた団員に盛大な拍手が送られました。特にずっとずっとオケのド真ん中でスネアをたたき続けた田原さんに、お客様からも、団員からも大きな拍手が送られました。カッコよかった!
 アンコールは「花のワルツ」。定番ですがやっぱり、みんなが知っていて、楽しい気分になれて、しかも先生も大好きだということで、いい意味で肩の力が抜けた楽しいアンコールとなりました。そしてまたいっそう大きな拍手を頂いて、私たちは満足してホールを出たのでした。

 総評?(私がするものではないか?)
 この前のみなとみらいでのコンサートのような荘厳、厳粛な雰囲気ではなく、自分の家にお客さんを招いてちょっと大きなパーティーを開いたような、お客様との距離がとっても近いコンサートでした。

 地元の人たちに大切にされているオケだからこそ出来るこの企画。これで聞きに来てくれたみなさんが「クラシックって素敵!」と思ってくれるとうれしいなーと思います。
 この「人を楽しませる」という音楽の本来の役目を改めて認識した思いでした。楽しかった!このコンサートの経験を生かして、11月、12月のコンサートに向けてまた私たちは出発ですね。
(レポート:島田愛理)
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