麻生フィルハーモニー管弦楽団
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ライヴ・レポート〜演奏会を終えて〜Vol.7
第38回定期演奏会 創立20周年記念コンサートU 2003年11月2日(日) 麻生市民館ホール
ライブレポート出発!

執筆は演奏会翌日、文化の日。演奏会後の打ち上げに3次会まで出席した私は泥のように寝入り、寝癖がついたままパソコンに向かっています。(現在午後11時)生まれてこのかた、贅沢なことに「肩こり」を私は経験したことがなかったのですが、今回はさすがに1時間以上の大曲に挑んだためかちょっと肩が重い気が…。これが肩こりというヤツなのでしょうか。

 昨日、20周年記念コンサート第二弾が無事終了いたしました。色々な面で、トラブル、アクシデントの多い演奏会でしたが、二十歳の節目のオケにふさわしく、何ものにも代えがたい「感動」と「これからの課題」の見えた一回となりました。

 まずは本番前日のゲネプロ報告から参りましょう。
 麻生フィルのいつもの光景ですが、仕事帰り、スーツ姿で舞台に乗る人が多く見られました。みんな疲れていたのですね、GPではあまりに団員の呼吸が合わずに小田野先生も苦笑い、の場面が多く「明日は大丈夫なんだろうか…。」と不安になるところが多々、(ほんとに多々)ありました。

 そんな中、ご病気で療養中のため今回は残念ながら降り番となっている団長のお言葉を副団長の鈴木さんが再度読み上げてくださり「ブルックナーの描く神との対話を」と気持ちを新たにしました。
 さあ、明日が本番です。

 翌日は快晴。演奏会のために動く日、となるとどうしてみんなここまで上手になってしまうのでしょうか。昨日と打って変わって音楽が「ひとつ」になったステージリハーサル。先生の「きっと名演になる。」とのありがたいお言葉に後押しされ、気分よくお昼ご飯を食べることが出来ました。

 本番、大学祝典序曲は「名演」と呼ぶにふさわしく、華やかで勢いも充分、すがすがしい一曲になりました。
 そして休憩を挟み、ブルックナー8番。頼もしいホルンに導かれ、緊張の出だしを切り抜けました。そのあとは長い長い七十余分のはじまりです。本番ではいつも「あああ、なんて早いんだ、あんなに練習したのに〜」ていうのが普通なんですが、今回はさすがに長かった!それでもやっぱり荘厳な、神聖な気持ちで今まであったたくさんのことを思い出しながら、一人一人はちょっとした事件(!)を解決しながら、なっが〜い4楽章を終えました。
 客席から聞こえた「ブラボー!」の声と大きな拍手を聞いたとき、「ああ、難しかったけどやってよかったなぁ」と実感。

 アンコールはかの有名なG線上のアリアです。弦楽器のみの演奏でしたが、管楽器の皆様、いかがだったでしょうか。私は自分が弾いているにもかかわらずちょっとウルウルきてしまいました。何よりも小田野先生の妥協のない熱のこもった指揮、団長の不在にも一致団結して取り組んでくれた幹部団員の皆さん、さまざまな思いがひとつに解け合ったアンコールでした。

 この美しい響きは団長のもとにも届いたでしょうか…。

 「二十歳」は法律的に「オトナ」として認められる節目でありますが、まだまだ若い、というのも確かです。人間がそうであるように、この世の中に存在するものはすべて存在しうる限り成長できるものです。
 今回の演奏会で私たちはブルックナー8番という大曲に挑み、さまざまな課題を与えられたような気がします。麻生フィルの成長を、麻生フィルにかかわるすべての人と見守っていく、そういう第一歩に触れることが出来て大変うれしく思いました。
 さあ、次は第九ですよ〜。
(レポート:島田愛理)
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