麻生フィルハーモニー管弦楽団
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ライヴ・レポート〜演奏会を終えて〜Vol.10
麻生音楽祭2004 ファミリーコンサート 2004年6月20日(日) 麻生市民館ホール
6月20日(日)、今年も麻生音楽祭2004に麻生フィルがお邪魔をしました。今年のテーマは流行りにのっかり、(←「ハリーポッターとアズカバンの囚人」公開中ですね!)「魔法とファンタジー」をひっさげて新百合ヶ丘に戻ってきましたよ〜。

 前日はホールが他のコンサートで空いていないため、麻生市民館の大会議室で行われました。ホールと勝手が違うので、先生も「ホールに入ったら違うかもしれないけど今は大きく出して」というような、少し調子が狂うところもありましたが・・・。すべては明日が勝負!とホールをあとにしました。

 このあと皆さんは先生とお食事(お酒)を酌み交わした模様。(私は行かれませんでしたが。)

 昨日の暑さが嘘みたいに・・・・・・今日もあつい!当日は梅雨なのに運良く晴れてくれました!(しかも私は雨女なのに。←かなり強力)ステージリハーサルは、実際に家田さんのナレーションも挟んで行いました。家田さんはこの日まで団員の前でほとんど言葉を発しなかったのですが、なんときりりとした美しい声!舞台慣れしたきびきびとした動きに後押しされ、リハーサルは滞りなく終わったのでした。

 (茂木先生も面白かったですねぇ、途中にアナウンスで入った野球の話。)

 この日は開場がいつもよりちょっと遅い14:30ということで、のんびりと準備です。女子楽屋はほぼ全員集合で和やかにランチとなりました。チラシの挟み込み、さらに楽器の準備をしていざ舞台袖へ。

 やはりファミリーコンサートは・・・お子様率が高い!開場してわずか15分ほどの間に、いつもの倍(どころじゃないかも)は子どもがいたのではないでしょうか。こうしてクラシックに親しむ機会をこれからの世代の子供が持てるというのはいいことですね。開演する頃にはほぼ満席となりました。
 では、ファンタジーの世界へ足を踏み入れてまいりましょう!

 麻生フィルの”魔法とファンタジー”はモーツアルトの「魔笛」序曲で始まります。途中、曲の切れ目で「あっ!終わった!」と思われた人たちが思わず拍手をしてしまったところが・・・なんとなくファミリーコンサートなだけに微笑ましい事件でした。
 続いてストラヴィンスキーの「火の鳥」です。この曲は家田さんと茂木先生によって詳しい解説がつけられました。「この場面は真っ暗な森の中をイワン王子が・・・」「ダンスの場面です」「この部分は子守唄なので皆さんは寝てしまいましょう」「珍しくオーケストラの中にピアノがありますね?」などなど、茂木先生独特の語り口で笑いのあふれる一幕となりました。
 普段何気なく耳にしているクラシックに「あ、こんなストーリーがあったんだ」とか「鳥の鳴き声みたい!」のような、”付加価値”をつけて聞く楽しみ方をお客様に知ってもらえたかなと思います。

 休憩を挟んで後半は耳なじみのある曲ばかりを集めました。まず映画「美女と野獣」より、「Be Our Guest」です。アカデミー賞受賞の実績をもつ名曲ですが、これは当団の誇るアレンジャー小野高が99年のファミリーコンサートのために編曲したものです。
 続いても同氏による「ピノキオ」より「星に願いを」とディズニーのファンタジーが続きます。これはなんと言ってもチェロのソロときらりと星の落ちてくるようなウインドチャイムが華やかでしたね。

 さてさて次の舞台はディズニーとはうってかわってちょっと渋く(?)わが国の誇るアニメーション、宮崎駿ワールドにご案内。久石譲の「天空の城ラピュタ」のメドレーです。
 ラピュタのメドレーというのは存在しないのですが、これは当団の誇る二人目のアレンジャー、倉田典明が書いたものです。これも映画そのままにロマンチックな魔法の一曲でした。

  ここで小野高、倉田典明両氏と茂木先生にインタビューです。
 川崎市(あえて川崎市)広しと言えどもこんな立派な編曲が出来る人が二人もいる団なんてそうそう無いでしょうね。本当にありがとうございました。
 今回は茂木先生が久石氏と親戚関係でいらっしゃるという、この曲を演奏することになったいきさつ等も先生自身の口からここで紹介されました。

 最後は今が旬のハリーポッターから「ハリーの不思議な世界」です。
 先ほどのインタビューで倉田氏は「ファンクラブに入ってます。」と舞台上で公言していましたが…(会場は笑いに包まれましたね)アレンジャーさえも虜にするジョン・ウイリアムズの名曲です。コンサートの最後を飾るにふさわしい壮大な魔法と冒険の世界です。大きな拍手とともに魔法とファンタジーの世界は終わったのですが・・・。

 アンコールはオジサマ世代のマニアにはたまらない冒険とファンタジー、「サンダーバード」を小野高の編曲でお送りしました!
 実は、茂木先生はこの曲をイチバン楽しみにしていたんですよ!
(レポート:島田愛理)
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