麻生フィルハーモニー管弦楽団
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ライヴ・レポート〜演奏会を終えて〜Vol.12
第41回定期演奏会 2005年4月3日(日) 麻生市民館ホール
4月3日(日)に麻生フィルの第41回定期演奏会が開かれました。テーマは「愛」。
さてどんなコンサートになったのでしょうか??

 新百合ヶ丘にも桜の花びらがちらちらと舞う4月半ばとなりましたが、その桜が咲く直前、麻生フィルの第41回定期演奏会が行われました。

 この時期は雨が多かったり、桜が咲いたりと、お客様の足を遠のかせる各種イベント、障害が多いため毎年ドキドキなのですが、団員の日ごろの行いがいいのか、桜は咲かず(?)天候にもばっちりと恵まれました。

 テーマは「アラビアンナイトの世界」そして「愛」!!熱心な小田野先生の棒に触発され、団員全員がうっとりした顔で(・・・うーん)演奏していたのです。

 とは言うものの、前日のゲネプロまで、いやいや、当日のステージリハーサルまで先生にはかなり怒られ続けてきて、団員がきちんと曲にノれたなぁ、と感じたのは本番もさしせまった頃のことでした。ゲネプロの夜、入院されていた団長が復帰、そして、そこで送ってくれた「音楽を趣味としている人が、実際にこうして演奏できるっていうのは、実はすごいことなんですよ。」という言葉を胸に、気持ちを切り替えてステージリハーサルに臨んだのでした。

 そして昼食、前回から引き続き、ベビーブームの麻生フィルは子どもたちを囲んで思い思いの場所でお食事です。(花粉症の私は外には出られませんでした・・・。)

 川崎の4オケの方々を交えて今回もチラシの挟み込みです。麻生フィルの演奏会はすべて団員の手で作られています。チラシを挟み込む横で受付のセッティングする人あり、大きな看板の文字を筆でしたためる人あり、本番に向けてひとつひとつ地道なウラの仕事が運んでいきます。

 本番が始まります。グリンカ「ルスランとリュドミラ」。これは先生からは「大変な曲だけど大変な顔をしないように。ご機嫌な調子でね。」と言われてきて、“マジな顔”をしないように極力努めたつもりでしたが、でも、やっぱり、ついつい、マジ顔で弾いてしまいました。ちょっとテンポに不安はありましたが、何とか収拾はついて、なんとか拍手を頂けました。正直、冷や汗ものだったんですけども。

 ワーグナー「トリスタンとイゾルデ〜前奏曲と愛の死〜」、これは自画自賛してしまいましょう、名演だったと思います。個人技はともかく、全員が「陶酔」することのできた演奏でした。最初はとっつきにくくて、ちょっと退屈だなぁ・・・とさえ感じていたのに、練習を重ねるうち、そのロマンチックな曲の展開の、とりこになってしまいました。派手さはないけれど、麻生フィルのいいところが生きた演奏となりました。

 いよいよ、リムスキーコルサコフ「シェエラザード」です。アマオケでこの曲の独奏者を選ぶ際、技術レベルがとても高いため、ゲストコンマスを招くことが多いのですが、今回は団員の強い要望に応え、当団のコンサートマスターが果敢に挑みました。この半年、彼がどれだけのプレッシャーに耐えてきたかを知る私たちは手に汗握る40分でした。そんな心配をよそに、彼は4楽章とも立派に弾きとおし、「本番につよい麻生フィル」健在です。コンマスはもとより、ソロパートを吹く方、弾く方がキラっと光る曲なので、ひとりひとり努力が実ったなぁ、と、私は弾きながらいちいち感激していました。

 アンコールはこれまた「愛」。エルガー「愛の挨拶」です。前3曲で精力を使い果たした私たちに、最後の最後で事故が多発・・・いやぁ、嫌な汗かいてしまいました。集中力が足りなかったですね、反省。

 みなさまに麻生フィルの「愛」は届いたでしょうか・・・??

 今回の演奏会では「ソロ」でがんばる人たち、そしてそれを支える人たちのそれぞれの役回りがきちんと形になって現れていました。みんなでひとつのものを作るチームワークを大切にしていこう、と気持ちが引き締まる演奏会でした。

 次回は2005年6月19日(日)にファミリーコンサートです。オーケストラの魅力を麻生フィルがたっぷりとご紹介します。お楽しみに!!
(レポート:島田愛理)
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