麻生フィルハーモニー管弦楽団
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ライヴ・レポート〜演奏会を終えて〜Vol.14
第42回定期演奏会 2005年10月30日(日) 麻生市民館ホール
大変お待たせしました!!

2005年10月30日、わが麻生フィルの第42回定期演奏会が行われました。
今回のプログラムは、最近特に話題のモーツアルト、私たちにとっては初挑戦のヒンデミット、そして団員に最も人気のある作曲家であるブラームスと、大変充実した内容でした。
そして今回縁あってお招きした金洪才(キム・ホンジェ)先生との共演も初めてです。その結果やいかに・・・?

 この演奏会は、天気にはあまり恵まれませんでした。大きな楽器と傘をもってのろのろと集合して、前日のゲネプロです。いつものゲネプロは週末ということもあってか、仕事疲れかイマイチ調子の出ないことが多かったのですが、なんとなく今回はいい調子。明日が楽しみです。

 そして翌日、ステージリハーサルはすばらしく、特に初挑戦のヒンデミットに関してはリハーサルなのに快心の出来ばえ。最初はしり込みしていたこの曲もみんな一所懸命に練習して大好きになった結果でしょう。これは本番も期待できそう!

 10月の演奏会は川崎のアマチュアオーケストラ連盟の4団体のうちでも、近隣のオーケストラの中でも、冬の定期演奏会としてはトップバッターだったため、ものすごい量のチラシが挟み込まれました。お昼ごはんもそこそこに、他団体の方たちにもお手伝いをしていただいて、お仕事をします。

 そんなこんなでいつの間に本番間近。急いで着替えて舞台袖へ移動します。

 そして始まった本番は、これはあくまで私の印象ですが、多分ここ最近ではイチバン!(ていつも思っているかもしれないけど・・・。)

  まずはモーツアルト「フィガロの結婚」です。有名な曲というのは緊張するものです。ミスがバレやすいし・・・、ところがこれが名演でした。「史上最速フィガロ」と私は呼んでいます。
 もうとにかく速くてびっくりしたのですが、これがまさにオペラの幕開けなのか!と開眼してしまいした。勢いがあって、音がとても楽しそうで、すごくよかったです。後にDVDを見たのですが、やっぱり上手でした。

 さて調子にのった私たちは続いてヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」へと曲を進めます。
 この曲は実は最初、大多数の団員の反応はいまひとつで、曲に惚れ込むまで少し時間のかかった難局でした。でも弾けば弾くほど、先生と練習をすればするほどその魅力に取り付かれて、みんなとても楽しんで練習をしていた曲でした。
 とにかく管楽器と打楽器がかっこよくて、少しジャズっぽいところもシブくておしゃれ。ステリハで完全燃焼してしまっていた方も多かったようで、本番はちょっとだけ、惜しかった〜。それでもやっぱり、上出来!十分楽しく演奏できました。

 そして休憩を挟んでブラームス「交響曲第4番」これは弦の聞かせどころです。とくに我が団の弦楽器奏者はブラームスが大好きなので、精魂こめて演奏をしました。かきむしるようなメロディに今までの練習の成果を詰め込んで、最後は大きな大きな拍手をいただきました。

 アンコールは金先生自らの編曲で「イムジン河」。郷愁をさそうメロディーに、よりいっそう大きな喝采を浴びて演奏会は幕を閉じました。

 この演奏会で初めてご一緒した金先生は本当に棒ひとつで色々なことを私たちに伝えてくれました。オケの流れにあわせてくれるのに、でもやはり引っ張ってくれていて、とても頼もしく、私たちは安心して演奏会を「楽しむ」ことに集中できたのでした。本番で「楽しむ」ことの大事さを改めて感じました。金先生とは、またぜひご一緒したいと願ってやみません。

 さて、次の演奏会は4月、新品(?)ミューザ川崎で、どどーんとパイプオルガンを使用します。きっと見た目にも楽しい演奏会になることと思います。お楽しみに!
(レポート:島田愛理)
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