麻生フィルハーモニー管弦楽団
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麻生レポート2004〜昨年(2004年)下半期は一体何を・・・??〜
昨年(2004年)7月1日、川崎駅前に2000人収容の大ホール「ミューザ川崎シンフォニーホール」がオープンしていたのは皆さん、みなさんご存知だったでしょうか。
外観はもとより、音響も設備も最新で、立派なパイプオルガンまであります。現在は東京交響楽団のホームでもあり、アマオケ団員の私たちには贅沢すぎるほど。モンブランのように客席がうずたかく舞台を囲み、暖かい雰囲気を持つ、とても美しいホールです。
実は、麻生フィルはそのホールで、「かわさき市民オーケストラ2004」の一部を担い、なんとすでに3回もコンサートを催しています。

 「かわさき市民オーケストラ2004」は川崎市を代表する4つの市民オーケストラ(麻生フィルハーモニー管弦楽団、川崎市民交響楽団、高津市民オーケストラ、宮前フィルハーモニー交響楽団)による合同オケで、川崎市アマチュアオーケストラ連盟により、2004年8月の「市民交響楽祭2004」を機に結成されたものです。

 団員の選出に関しては各オーケストラに任されていましたが、麻生フィルの場合は、希望者を募る形をとりました。
 
 自分たちのオケの定期演奏会などに加えて、交響楽祭、第九、そしてジルベスタと、昨年麻生フィルは目の回るような忙しさだったのです。特に運営に関わっていた幹部役員の方は特に!本当にお疲れ様でした!

 〜かわさき市民「第九」コンサート〜

 例年ならば4オケのうちのひとつのオケが担当していた第九ですが、ミューザ川崎のオープンに際し、合同オケで開催となりました。オケの人数はすべて合わせて112人、合唱は340人からなる大所帯でした。しかしさすがはミューザ。と言うのは、なんと1800人を越えるお客様をお迎えすることができたのです。ホールの響きや、当日の緊張感に助けられ、ミューザでの初第九は好評のうちに幕を下ろすことできました。正直、指揮をしていただいた北原先生には本当によーく、よーく怒られて、「大人になってこんなに怒られるなんて・・・」と思うくらい怒られて、心配の大きな本番でしたが、無事に乗り切って、終わったあとにやっと少し褒めてもらえたのでした。
 さらに二つ本番を共に迎えてみると「仲間意識」が芽生えてくるもので、だんだんと顔見知りが増えて、「今日はちょっと飲んで帰るかぁ」なんて台詞が聞こえてくるようになりました。

《当日のプログラム》
ワーグナー 歌劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」

指揮:北原幸男
ソリスト:
ソプラノ・佐々木典子/アルト・井坂恵美/テノール・高橋淳/バリトン・谷友博
管弦楽:2004かわさき市民管弦楽団

 〜かわさきジルベスタコンサート2004〜

 そんなこんなで、仲良くなった他オケの人たちとまたすぐに、ジルベスタの練習で会うことに。ジルベスタと言うからにはもちろん12月31日の開催です。主に社会人である私たちの貴重な年末休みを使っての練習と本番のため、わずか5回(!)の練習でした。指揮は交響楽祭でお世話になった岩村先生です。

  川崎市合唱連盟「アニモ」の方々を交え、また新たに練習が始まりました。「知らない人たちと作ったオケ」→「知り合いと作るオケ」と変わり、終始和やかな練習だったように思います。本番は大雪の中、大勢のお客様に足を運んでいただきました。オルガニストの荻野由美子さん、ピアニストの小川典子さん(なんと司会までやっていただきました。)をお迎えし、岩村先生のお話を交えながらの楽しいコンサートになりました。最後のラデツキー行進曲は、お客様にも手拍子で参加、まるでお客様と一緒に演奏をしたかのように、会場全体がひとつになり、満足感に満ちた演奏になりました。そしてもちろん、私たち「川崎市民オーケストラ2004」の結束はさらに深まったのでした。

  (スマトラの津波の直後でしたので、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は被災者の皆様の冥福を祈り、捧げました。一日も早い復興をお祈りいたします。)

《当日のプログラム》
R.シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
ドヴォルザーク 交響曲第九番 ホ短調 Op.95「新世界より」第二楽章
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第五番 変ホ長調 Op.「皇帝」第一楽章
J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 BMV565
J.S.バッハ 「主よ人の望みの喜びよ」BWM147(廣野嗣雄編曲)
レスピーギ 交響詩「ローマの松」より"アッピア街道の松"
ワーグナー 歌劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲
マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
チャイコフスキー バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71より"花のワルツ"
モーツアルト アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
ヘンデル オラトリオ「メサイア」HWV56より"ハレルヤ・コーラス"

指揮とお話:岩村力
ピアノ:小川典子
オルガン:荻野由美子
管弦楽:かわさき市民オーケストラ2004
合唱:川崎市合唱連盟「アニモ」

 〜かわさきジルベスタコンサート2004〜

 この合同オーケストラは人脈の広がりを感じることであったり、自分たちのオケのいいところを認識できたり、他のオケを見習うべきところを発見したりと、収穫の多いものでした。ない時間を捻出して練習したかいがありました。これからもこういったチャンスを生かして麻生フィルの音楽活動の幅を広げていけたらな、と思います。

  次回は来年(2005年)8月21日、再び交響楽祭で「かわさき市民オーケストラ2005」として、ミューザに戻ってきます。乞うご期待!!
(レポート:島田愛理)
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