アンサンブル・シュペートレーゼの歴史はほぼ30年前に遡ることが出来ます。
昭和12年創立というこれまた歴史あるアマチュアオーケストラのメンバーで木管五重奏を組んでみたのが始まりです。

若い時期はそれはそれで忙しくなかなか集まって練習をすることもできませんでした。
またオーボエメンバーの勤務形態の都合上、土曜・日曜に休みがあたることが少なく、集まるたびにオーボエなしの木管4重奏（ロッシーニ）ばかり練習したこともありました。

毎年の年賀状にはお互いに、今年こそ練習しましょうね！などと書き添える情けない時期もありました。
メンバーが家庭を持って当時流行のドーナツ化現象の影響をまともに受け、お互いの住まいが遠くなってしまった事も一因だったでしょうか。

それでも自分たちは木管五重奏のメンバーなのだ、という意識を持ち続ける事が出来たのは驚異的でさえあります。
一度声を掛けたのだからとオリジナルメンバーを崩さないと頑張っては見たもののやはり練習が出来ないのでは困り物です。

意を決して現在のオーボエ、クラリネットのメンバーに加わって貰い、練習が出来る体裁は整いました。
それでも年に数回の練習（顔合わせ）という時期が何年も続いたでしょうか。

1995年頃からこのオーボエ・クラリネットの若手？メンバーの熱意に押されるようにして月一回の練習をするようになり、モティベーション維持のために学校やNGOのチャリティー演奏会に一役買わせて頂いたりしておりましたが、遂に2000年から『定期演奏会』と銘打って半年に一度の自主公演を続けて来ております。

2001年から練習も月2回に増やし、より良いアンサンブルを目指して研鑽を積んで参りたいと考えております。

石橋記