特設コーナー

第2回 ネットで生オケ! ~北欧の音楽~

《放送ページのご案内》
1/19(日)19時より、下記サイトにて生放送いたします!
http://www.ustream.tv/channel/tachikan-netconcert2

※視聴されるネット回線などの環境により、映像や音声に乱れが生じる場合があります。

※スマートフォンから視聴される方は、事前にUstream公式アプリ(無料)をインストールいただくと、より快適にご覧いただけます。アプリから「ネットで生オケ」で検索すると、放送ページがヒットします。

第2回 ネットで生オケ! 北欧の音楽

第2回 ネットで生オケ! ~北欧の音楽~
2014/01/19(Sun) 19:00~ 
指揮:山下貴晃
シベリウス 「カレリア」序曲 Op.10
グリーグ  抒情組曲 Op.54
シベリウス 交響詩「フィンランディア」 Op.26
Ustreamにて生放送!

●第2回「ネットで生オケ!」 ~北欧の音楽~ とは
ネット上で気軽に臨場感ある演奏をお楽しみいただくために、当団の演奏を動画配信サイトUstreamにて生放送する企画です。2013年1月に第1回放送を実施し、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏いたしました。
第2回となる今回は、当団としては初の試みとなる「オール北欧プログラム」をお届けします。


●指揮者紹介
指揮者:山下貴晃 山下貴晃
 当団 団員指揮者。
 元・千葉県立船橋高校オーケストラ部学生指揮者。
 元・千葉大学管弦楽団 学生指揮者。









●曲紹介
シベリウス/「カレリア」序曲 Op.10
ジャン・シベリウス(1865~1957)はフィンランドの作曲家です。27歳のとき、演奏会での共演が縁でアイノ・ヤルネフェルトと結婚したシベリウスは、新婚旅行でカレリア地方を訪れます。フィンランドの南東部に位置するカレリアは、フィンランド人の祖先が暮らしたとされ、多くの伝承・伝説が残る場所。この地でシベリウスは、以降の作曲に繋がる数々の着想を得ます。するとタイミング良く、その翌年に、カレリア地方に因んだ歴史劇の楽曲制作の話が舞い込みます。シベリウスはこれを受諾し、序曲と、劇中の7つの場面のための音楽を書き上げました。その後、これらは「カレリア」序曲(Op.10)と「カレリア」組曲(Op.11)という2つの作品に纏められ、今日に伝わっています。演奏機会が多く有名なのは「組曲」の方ですが、今回は隠れた名曲とも言える「序曲」を演奏いたします。
「序曲」では、カレリア地方の情景や歴史が親しみやすいメロディで描かれます。「組曲」の間奏曲でおなじみの主題も登場します。

グリーグ/抒情組曲 Op.54
エドヴァルド・グリーグ(1843~1907)はノルウェー西海岸の都市ベルゲンで生まれました。15歳のときにベルゲンの山々を旅し、その自然のすばらしさに感銘を受けたグリーグは、ノルウェーに因んだ多くの楽曲を残しています。同じ北欧で育ったシベリウスは、「グリーグから多くを学んだ」と語っています。
グリーグは「抒情小曲集」というピアノ曲集を、全10集、作曲しています。今回演奏する「抒情組曲」は、「抒情小曲集」の中でも傑作と呼ばれる第5集の4曲が、作曲者自身の手で管弦楽用に編曲されたものです。ノルウェーの自然や伝説、人々の暮らしがテーマとなっています。
 1. 羊飼いの少年
  詩情豊かな弦楽合奏曲。ノルウェーの山々の静寂を感じさせます。

 2. ノルウェー農民の行進曲
  素朴でのどかな農村の生活を思わせる曲。

 3. 夜想曲
  夜想曲とは、夜の情緒を表す楽曲のこと。なんとも幻想的な雰囲気です。

 4. 小人の行進(トロルの行進)
  ノルウェーの伝承に登場する妖精トロルが、ユーモラスに行進する様子が浮かびます。


シベリウス/交響詩「フィンランディア」Op.26
1899年、シベリウス34歳のとき、フィンランドはロシアの圧政下にありました。そんな中、ロシアからの独立運動の一環として、愛国記念劇の上演が企画されます。この劇のクライマックスで使用され、民衆の愛国心を奮い立たせた楽曲が、交響詩「フィンランディア」の原型です。現在でもフィンランドでは独立記念日になると、各地で「フィンランディア」が演奏されています。
曲は、圧政下の悲痛伝わる「苦難のモチーフ」で始まります。重々しい雰囲気となりますが、次第に“ッタタタタタ タタッタ”というファンファーレのようなリズムがあらわれます。愛国心を鼓舞する「闘争のモチーフ」です。2つのモチーフが交錯した後、低音楽器による5拍子風の「第2の闘争のモチーフ」(これはカレリア地方に伝わる叙情詩「カレワラ」のメロディの拍節となっている)をきっかけとして、高らかな「祝典のモチーフ」に繋がります。中間部は木管楽器と弦楽器による「フィンランディア賛歌」。最後は「闘争のモチーフ」「祝典へのモチーフ」が力強く再現され、曲が閉じられます。