第17回定期公演
〜室内オーケストラと女声−女性、その裡なる声〜
1994年創設の室内オーケストラ。年2回の定期演奏会は、邦人作曲家への委嘱新作を含む国内外作品の日本初演と、過去の優れた作品の再演という2つの柱に従ってプログラミングされています。今回の定期では、国際的に活躍する注目の女性作曲家たちの自由で魅力あふれる世界を紹介します。まだ20代半ばのルーマニア人ダィアナ・ロタルーの作品は、第25回入野賞(2004年、審査員=湯浅譲二、松平頼暁他)の受賞作品です。これからの飛躍を大いに予感させるこの作品にご注目下さい。ソリストには、作曲者が彼のために書いたというフランスのサクソフォン奏者D.ケンジーが出演いたします。また、2000年に日本初演されたオーケストラ作品「だるまさんがころんだ」で鮮烈な印象を残した山口恭子は、現在もドイツに腰をすえ、創作活動を行っています。彼女の室内楽作品はまだ日本では紹介されることが少なく、この声を伴う小品で、私たちは山口の個性を改めて発見することでしょう。一方、既に国際的に高い評価を得ている望月京、オルガ・ノイヴィルトの作品は、ヨーロッパの音楽祭ではたびたび再演されているにもかかわらず、比較的大きな編成のため、これまで日本で演奏の機会にめぐまれませんでした。自在な編成が可能な東京シンフォニエッタ定期公演ならではの選曲です。特に、望月作品は、東京シンフォニエッタが出演した「Festival
Atempo Caracas」(2005年7月ヴェネズエラ)のオープニングコンサートでも大喝采を受けており、満を持しての日本初演となります。才能あふれる作曲家たちの、感性豊かなこれらの作品をお楽しみ下さい。
日時: 2005年12月15日(木)午後7時開演
場所: 東京文化会館・小ホール
【プログラム】
望月 京(1969〜): 明るい部屋(1998)★日本初演
山口恭子(1969〜): アンデュレイションIV(2002)★日本初演
オルガ・ノイヴィルト(1968〜): トルシォン(2001)★日本初演
ダィアナ・ロタル(1981〜): シャクティ(2004)★世界初演
(第25回入野賞受賞作品)
出演: 板倉康明(指揮)
佐竹由美(ソプラノ)
ダニエル・ケンジー(サックス)
東京シンフォニエッタ
入場料(税込み・全席自由): 一般 4,000円/学生 3,000円
お問い合わせ・ご予約: 東京コンサーツ 03-3226-9755
前売り: 東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452
チケットぴあ 0570-02-9990(Pコード:213-672)
イープラス 03-5749-9911(アクセスコード:412088)
主催: 東京シンフォニエッタ
助成: ロームミュージックファンデーション/芸術文化振興基金
制作協力: 東京コンサーツ