ヴァイオリン【Violin】
オーケストラでは主に主旋律を担当。きれいな音を出すのが難しい。
弦と弓をこすり合わせれば物理的に音は出るが、なんとなく弾いているとしずかちゃんのようになる。
そして弦楽器の特徴でもあるが、ピアノの鍵盤や管楽器のキーのような音程を定めるものないので、
音程は自分が押さえた指の位置で決まる。そのため正しい音程を取るのが難しい。
しかしその特徴があるからこそ、人間の声のような微妙な音の変化を表現することができる。
とにかくやりがいのある楽器。練習曲に素敵な曲がいっぱいあって曲に不自由しない。
以下、大学からバイオリンを始めたOGさんの談話。
「私はヴァイオリンを2年間やってきて、”人間の声のような”という表現の意味を実感するようになりました。
たった一器の楽器から鋭い音や柔らかい音、暗く悲しい表情や希望に満ちた輝く光など、
本当に様々な音色を奏でることができるんです。ほんとです。
こんなにも人の感情を表現できるのはヴァイオリンしかないと思ってます。言い過ぎですか。
すいません、楽器ばかですので。
どんな楽器も難しいので努力と根性は必須かと思いますが、
乗り越えても乗り越えても常に壁が用意されているヴァイオリンにとって、
オケの中でメロディーを弾いて楽しいと思えるかは重要だと思う。
自分のレベルで弾けるか弾けないかを気にせず合奏にのれるずうずうしさは必要だと思います。
結局は楽しくやれるかが大事だし、それで続けられるんですよね。向き不向きの性格はないんじゃないかなと思う。
人数が多いので本当にいろんな人がいます。だからヴァイオリンパートは面白い集団になります。
私は最初チェロをやろうとオケに来たのですが、人数の関係でヴァイオリンになりました。
が、今ではチェロなんて考えられません。」
総括すると、それなりに練習量が要求される楽器であるといえますが、
オケの花形・主役であり、とてもやりがいがある楽器ですね。
練習すれば大学生からでも演奏に参加することは十分可能です。