Camphrierの理念


 Ensemble Camphrierは、2000年に京都にて発足した音楽活動団体です。
 活動の目的は、「音楽を手段(ツール)として世の中にメッセージを伝えていくこと」。 そして、それを実現するために「一期一会」を理念としています。
 演奏者・お客様・場所・雰囲気全ては一期一会であり、そこから織り成される音楽もまた、一期一会です。
 私たちは、たくさんの方に生の音楽を聴いていただきたい、共に一期一会の場を作っていきたい、と考えています。



団体構成


代表  前田 涼子
執行部
 大縄 登史男、   斉藤 はる奈、   佐藤 重彦、 
 杉田 絵里香、   竹田 昌史、   夏目 宏之、 
 西崎 徳晃、   野村 直子、   野村 直之、 
 森 千登世  森本 良子、   山添 美咲、   

在籍数:90名
(ヴァイオリン:16名、ヴィオラ:8名、チェロ:11名
 フルート:13名、オーボエ:5名、クラリネット:8名、ファゴット:4名、ホルン:6名
 サクソフォーン:1名、ピアノ:9名、オルガン:1名、アレンジ:1名、マネージ:1名)

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活動内容

【対外活動】

1. レストラン・カフェでの演奏


 月に一度、各レストランで定期的なコンサートを行っております。 お食事中の方に聴いていただくの演奏であり、分かりやすい選曲を心がけています。 また、毎回コンセプトを置くよう努めています。これらの企画では、食事をしながら音楽を楽しんで頂くことが目的ですが、 それだけでなく、食事(味覚・嗅覚)と音楽(聴覚)とのバランスや調和を考えることによって、 エンターテインメント性をより高めていきたいと考えています。

2. チャリティー活動


 当団では社会への貢献を目的とした音楽活動を行なっております。
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3. 病院などでのコンサート


 病院や医療・介護施設での演奏を行っています。 音楽は力があり、時にその力はコトバを上回ることもあります。 私たちは、音楽というものを、トータルな意味で人間をケアするものとして位置づけており、 演奏者の自己満足ではなく、共鳴・共感し合えるエンターテインメントを目指しています。

4. アート方面


 音楽だけでなく 、様々な芸術を合わせて、更に面白い方向性のコラボレーションをしたいと思っています。 様々な分野の人間同士が語り合っているなかで、他にはない面白い方向性の企画が生まれることを目指しています。

5.室内オーケストラ企画


 様々な企画を通して培われた、音楽的なスキル及び経験、さらに演奏者同士の信頼関係を生かして、 それを統合する形での「室内オーケストラ企画」を目指しています。

6.依頼演奏


 Camphrierでは、結婚式やイベント、式典での演奏など、多岐に渡る活動実績があります。
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【内部活動】

勉強会

 Ensemble Camphrierでは演奏企画を行うことに加え、 メンバーの音楽的基礎体力を更に伸ばすべく、様々な自主的勉強会を催しております。
楽譜を読む為に最低限必要な楽典や和声法や対位法の基礎を理解すること、 それを表現するのに必要な各楽器の技術を共有・普及すること、を目的としています。
アマチュア主体の団体では、この様なフォローも難しいですが、 Camphrierではプロ奏者や、アマチュアでも専門的に学んで来た、 そんなツワモノな奏者が多く在籍している為に、この様な自発的な勉強会が可能になっています。
この様に人材を育成する土壌を持つ団体として、今後も各コンサートプログラムに於いて 各メンバーの個性が更に発揮出来る様にしていきたいと思っています。



アレンジ


 私たちは、生演奏や楽器そのものの魅力を伝えたくて、様々な企画を行ってきました。 そのために、アレンジ(編曲)も独自に行っています。
例えば、広く知られている日本の民謡などを弦楽四重奏にアレンジし、 親しみを持って頂くとともに、楽器にも興味を持って頂けるよう工夫をしています。
また、既成の曲には捉われず、新しく作曲された曲にも意欲的に取り組んでいます。



Camphrierの合わせ


 Camphrierでは、「初見」能力が大切と考えています。
つまり、楽譜を見て、何をやっているかがパッと分かるということです。
初見は鍛えればできるようになるものなので、最初はできなくても構いません。
合わせの時に重要なのは、アンサンブルとしてカタチが出来ることなので、 拍やコードがアンサンブルとして「理解」・「構築」されることを優先しています。
 まずは以下のように、「とりあえず通す」ということを最初の合わせで行います。
1. おちない
2. おちても何とか復帰する
3. 間違えても、他の奏者に迷惑をかけない(拍やコードなど)
4. 一曲「通す」
 その後「理解」や「構築」をして整理をしていきます。
合わせの時間で、楽譜をさらうことはしません。 それは個人の責任であり、みんなの時間を割いてすることではないからです。 一見厳しいようにも見えますが、「親しい仲にも礼儀有り」というコトバの通り、 みんなが楽しむ為にはアンサンブルに対する「礼儀」が必要であり、 それが例え趣味だとしても、必要な心構えだと思っています。



初代ボスからのメッセージ


 「少しだけフルートが吹けます。」という方も、実は能力を持っています。 なぜなら、私はフルートが全く吹けません。
つまり、フルートを演奏することについては、私より何倍も経験があるということです。
 自分では気付かない、もしくは自分では能力と認めていないものであっても、 他人が持っていない能力なのです。
 それは明らかにアドバンテージであり、大変価値があることなのです。
アンサンブルで必要なのは、そのアドバンテージを互いに尊重すること。

 例えば、私がこう言います。
「私はチェロは弾けるけれども、ヴァイオリンは弾けない。 だからチェロは任せておけ!その代わりヴァイオリンは信用してるよ!」
しかし、そのヴァイオリニストはきっと、逆のことを言うでしょう。
 それが、本当のアンサンブルです。 上に述べた「大きな意味でのアンサンブル」というのも、 スキルやアビリティーにおいて、お互いに認め合い、尊重し合いながら、 何かの目的の為に一緒に頑張って行こう!という姿勢を指します。

 現代の日本に欠けている姿勢は、例えばこうした「アンサンブル」であり、 「分業」なのではないでしょうか? Ensemble Camphrierは、上記のアンサンブル理念によって運営されています。 これまでCamphrierが蓄えて来たノウハウや経験があってこそ、 アンサンブルの重要性というものを再認識している次第です。
 どこの大学出身とか、キャリアは?なんて気にしません。 そんな縦割りな慣習なんて意味がないと感じています。
 むしろ重要なのは、アンサンブルすることです。
楽器でも、メールや電話でも、飲み会でも、手段は何でも良いのです。
とにかく絶えずコミュニケーション&ディスカッションすること。 その中で掲げた「目的」を達成していくことが、アンサンブルの「本質」なのではないでしょうか?



演奏例


参考までに録音した演奏を掲載いたします。
(注:遅いネットワーク環境下においては正常に試聴できない場合があります)

W.A.モーツアルト:ト長調 K.525 Eine kleine Nachtmusik (約4MB)