PROFILE


ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラは、2001年、グスタフ・マーラーの交響作品全曲演奏をプログラムの中心に据えることを掲げ、指揮者、井上喜惟(ひさよし)を中心に首都圏のさまざまなアマチュア・オーケストラに在籍しているメンバーにより創設、ウィーンの国際グスタフ・マーラー協会からも正式な認定を受けて活動をスタートしました。
アマチュア・オケではありながら、複数のプロ奏者も常時参加し、音楽への情熱を旗印にプロ・アマを問わず、特にマーラーの音楽への深い愛情を持つ音楽家が集まっています。
中でも注目すべきことは、練習開始から本番まで、原則としてすべての練習の指揮台に井上喜惟自身が立つということです。
これは通常のアマチュア・オーケストラでは考えられないことで、指揮者の演奏意図が繰り返しの練習により徹底的に団員の身体の中に育まれていく効果を発揮しています。
入団に際してのオーディションを全く行っていないにも関わらず、マーラーの複雑なスコア(総譜)が、毎回、非常に透明感のある充実した音楽として表現されているのは、まさに指揮者と団員との不断のコミュニケーションのたまものと思われます。
マーラー・ファンならずとも、今、見逃すことのできない大変ユニークな存在のアマチュア・オーケストラということができるでしょう。

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