特設コーナー

第4回 ネットで生オケ! WINTER CONCERT on YouTube

※生放送は終了しています
「もう一度見たい!」という声にお応えしてYouTubeに限定公開しました。



第4回 ネットで生オケ! WINTER CONCERT on YouTube

第4回 ネットで生オケ!
WINTER CONCERT on YouTube

2018/01/21(Sun)20:00~ 
指揮:永原裕哉
A.ウェバー 「オペラ座の怪人」より
C.シェーンベルク 「レ・ミゼラブル」より
L.アンダーソン そりすべり
YouTubeにて生放送します!

●第4回 ネットで生オケ! WINTER CONCERT on YouTube とは
ネット上で気軽に臨場感ある演奏をお楽しみいただくために、当団の演奏を動画配信サイトYouTubeにて『生』放送する企画です!4回目となる今回は、ミュージカルや映画で長く親しまれている「オペラ座の怪人」や「レ・ミゼラブル」の名曲と、胸はずむ冬の定番「そりすべり」をお届けします。

●指揮者紹介
指揮者:永原裕哉 永原裕哉

千葉県我孫子市出身。
茨城県立取手松陽高等学校音楽科作曲専攻卒業、東京学芸大学教育学部芸術スポーツ文化課程音楽科作曲専攻、同大学大学院音楽教育専攻音楽コース指揮専攻修了。 幼少の頃よりエレクトーンを始めコンクールで数々の賞を受賞し、15歳より作曲理論、19歳より指揮法を学ぶ。
2010〜2012年に井上道義氏の指揮者講習会をオーディションに合格し受講。 これまでに井上道義、広上淳一、下野竜也、阿部加奈子各氏のマスタークラス受講。 エレクトーンを松本淳一、赤塚博美、作曲を夏田昌和、山内雅弘、小崎光洋、指揮法を高階正光、今村能、山本訓久各氏に師事する。
現在、アマチュアオーケストラや吹奏楽を指揮をする傍らクラシックに限らず、ゲーム音楽をオーケストラでオペラシティコンサートホールで演奏するなど歌手のバックオーケストラやポップスオーケストラを指揮をしている。演奏活動の他に、ポップス音楽ボーカロイドプロデューサーである40mp楽曲をオーケストラとバンドと融合した「虹色オーケストラ」の指揮、オーケストラアレンジを担当など編曲、浄書等の活動を行っている。 ポップス方面ではDVDやCD等の出版もされている。

●曲紹介
そりすべり
作曲家のルロイ・アンダーソンは言わずと知れたアメリカの作曲家!実は彼、ハーバード大学卒業です!! 計算し尽くされたオーケストレーション・遊び心いっぱいの作品を世にたくさん残しています。
この「そりすべり」は、クリスマスシーズンに欠かせない名曲です!!
クリスマスツリーのある広場、冬のバーゲンセールをやっているお店、期間限定ドリンクやケーキがショーケースに並ぶカフェなどでは必ず流れてますよね♬

さぁ、皆様にはどのような景色が浮かぶでしょうか・・・・・・
柔らかな雪が降るホワイトクリスマス 街中ではクリスマスツリーが飾られ、公園にもマーケットが出ています。
温かい色のイルミネーションで彩られた広場には子供たち、家族連れ、友達やカップル達が胸を弾ませ会話を弾ませ、賑わいを見せています。

「そりすべり」の冒頭はそんな風景を僕に見せてくれます^-^
そこから「p(ピアノ)」の音楽である一つの家族に僕たちの視線を動かしていき・・・
デクレシェンドで暖炉のあるおうちに入っていきます。お父さんとお母さん、そして子供のいる家庭でしょうか。 みなさんのご想像にお任せしますが、小さな幸せに包まれた、だれでも共感できるような素敵な家庭かなと!

おうちの扉を開けて、表に出ると賑わいを見せた街が!子供たちのはやる気持ち、わくわく感が第一主題に表れています! 家を出ると足取りも軽く、ふかふかの雪の上をスキップしながら、あちらこちらに目を奪われつつ街の中心地に向かっていきます。 綺麗なお店や笑顔に溢れた通行人の様子、馬の蹄が石畳をたたく音、鞭の音も「そりすべり」は巧みに表現しています! 可愛らしいオーナメントなんかを見つけて「まぁ素敵!」といった小さなサプライズもあるのかも・・・
転調し、ジャズテイストに変わる場面では、アメリカならではのストリートジャズプレイヤーが盛り上げていたり、 グリューワインに舌鼓を打つ大人たちの談笑する雰囲気が伝わってきます。 きっと初めて会った人同士でも酒を酌み交わし、語らい合えるような素敵な空気が流れていることでしょう。 そう、メリークリスマスやハッピークリスマスで挨拶すればその時からみんな友達なのです!!

一番賑やかな街の中心街からやがて帰途につく様子が描かれます。その日の出来事を語りながら、おどけ笑い合い、暖かい我が家に帰ることでしょう。
この最も有名で小粋なクリスマスソングは大活躍したお馬さんのいななきで締めくくります。


オペラ座の怪人
静寂と暗闇の中 オークショナーのハンマーが鳴り響く。
今は使用されていない劇場なのか、すすを被った中、オペラに使用された小道具やポスター (実在する作曲家「マイアベーア」の名前が登場する遊び心!)が落札されていきます。
自分の番号を掲げる札、落札額を告げる声、落札者に対するゆっくり過ぎる拍手。
やがて重要な意味を持つ『猿のオルゴール』が登場します。
そこで車いすに乗った老け込んだ男性によって一節うたわれます。
彼が無事に落札したあと、『本日のメイン』となるシャンデリアが紹介される。
絢爛豪華なオペラ座を象徴するシャンデリアを修復し、明かりが点くようになったとか。
覆い隠していた布が剥がされ、煌びやかなシャンデリアが上がっていきます!!
序曲の始まりです。オルガンが鳴り響く重厚感あふれる冒頭は、劇中劇の始まりを告げる為 オーケストラ編成へと拡大していきます。
シャンデリアが上がると劇中劇の稽古の風景へと展開し、そしてヒロインの「クリスティーヌ・ダーエ」が注目されるきっかけとなる「Think Of Me」を歌います。
そして可憐な乙女の歌を「コーラスガール」のクリスティーヌがプリマドンナの代役として演じ切る本番は、スタンディング・オベーションという最大級の賛辞が贈られます。
初主役・大成功の舞台を終え、楽屋にいるクリスティーヌの元には親友のダンサー、メグ・ジリーがやって来ました。
メグはクリスティーヌを称賛し、嬉しくも思いながら急成長に驚きを隠せません。
ここで二人によって歌われる曲が「Angel Of Music」。
クリスティーヌは亡き父が贈ってくれた「音楽の天使」と信じて疑わない恩師の存在を幸せそうに語ります。
早くに亡くなってしまった父に対する愛情に似たものを「エンジェル」に対して抱き、 まだ見ぬ姿に対する憬れから恋心に似た感情を持っています。
その後、観劇に来ていたクリスティーヌと旧知の仲であるラウル子爵が楽屋を訪れます。
「Think Of Me」を聴いてべたぼれするラウルと感動の再会を果たすクリスティーヌ。
彼女はこの再会を心から喜び、ディナーに誘われますが動揺します。
この一連のやり取りが恩師である音楽の天使の逆鱗に触れてしまい、彼女は鏡の中から 現れる音楽の天使、又の名を「オペラ座の怪人」に導かれていきます。
遂に念願の恩師に会うことが出来たクリスティーヌですが、「エンジェル」が皆から 恐れられる「オペラ座の怪人」であることに気づきます。オペラ座の地下へすすみながら、二人で「The Phantom Of the Opera」を歌います。
この楽曲は序曲と同様の主題を使用しておりますが、男女の交わりを表現しています。
それくらいに熱く、激しく、あまりにも妖艶な曲であるということです。
最後はクリスティーヌの高音による絶頂、そのまま怪人の狂おしい歌声からやがて、 最高の名曲、「Music Of The Night」をファントムが歌い、クリスティーヌは眠りにつきます。
目を覚ますと怪人の部屋にはあの「猿のオルゴール」が!
その後怪人の仮面をクリスティーヌがはぎ取ってしまう(出来心で!!)ことにより 怪人の悲しい過去や怒り、自分の容姿に対する憎悪、女性に対する憬れ・恐怖を知ることとなります。
母親から「子」として受けることのできなかった愛を怪人は求めているのです・・・。
怪人はクリスティーヌを地上に返してあげますが、 モーツァルトのオペラを模したような劇中劇「イル・ムート」では殺人が本番中に 起きてしまいます。
犯人は「オペラ座の怪人」。
クリスティーヌは人を平気で殺してしまう怪人に対して恐怖を覚え、絶望します。
震えるクリスティーヌを守ることを誓うラウル。人を殺す怪人から心は離れ、クリスティーヌは優しく頼もしい、ラウルと婚約をします。ラウルとクリスティーヌがお互いの想い・願いを伝え合う2人の愛の2重唱「All I Ask Of You」で紡がれます。
今回たち管で演奏されるメドレーでは、「The Phantom Of the Opera」が演奏された後は この「All I Ask Of You」が流れます。
天使の像から見ていた怪人は怒りに我を失いシャンデリアを落下させます。
彼の高笑いとともに第一幕は終わります。
第二幕は新しいシャンデリアが完成し、仮面舞踏会が行われるところから始まります。
「Masquarade」は猿のオルゴールと同じメロディであり、今回のメドレーでもオルゴール テイストで演奏されます!
この仮面舞踏会のシーンは本当に華やかで、様々な「細工」が施されておりますので、大注目の場面です。
仮面舞踏会では招かれざる客、「オペラ座の怪人」が再登場し彼の自作のオペラ「ドン・ファンの勝利」の公演を強要します。
ここからフィナーレへ向かうのですが、「メドレー」では「Masquarade」から「The Phantom Of the Opera」(怪人の登場)を挟み、 最後は「Music Of The Night」で締め括ります。先ほどのシーンでもその重要性がわかりますが、終盤でもこの音楽はクリスティーヌが怪人にキスをするシーンで流れます。
怪人がラウルに対する嫉妬、クリスティーヌへの異常な執着心から子供じみた(しかしとても危険な)脅しをします。
クリスティーヌにラウルと怪人どちらを選ぶか選択させるのですが、クリスティーヌは
「そういうことじゃない。私があなたをどう想っているのか何も分かっていない。」
音楽で結ばれた二人の間に言葉はいらない。彼女の心を2度の接吻で怪人に伝えます。
怪人は2人を解放します。
ラウルとクリスティーヌは「All I Ask Of You」を歌いながら離れていきます。
一人になった怪人と、猿のオルゴール。
彼は舞踏会でなくても生まれた時から仮面とともに過ごしてきました。
オルゴールとともに自分の人生を振り返り、「Music of The Night」とともに幕を閉じます。
残されたのは椅子の上の仮面のみ。
このミュージカルは「亡霊たち」によって毎日上演される劇場なのか。
それとも老人となった人々の回想なのか。
いずれでもないのか。
物語の終わりは、見る人にたくさんの想像をさせてくれます。
あなた自身の解釈を探しに、観に・聴きに行ってみては如何でしょうか。
たち管の演奏ではメドレー形式で「オペラ座の怪人」の物語を凝縮させて披露します^0^
私達は音楽だけでこの作品を扱いますが、少しでもこの「オペラ座の怪人」の素晴らしさが 伝わるといいな、と思います!噛めば噛むほど味の出る深い物語をお楽しみに!!


レ・ミゼラブル
『レ・ミゼラブル』は日本では『あゝ 無情』の題名で昔から親しまれてきたフランス文学。 舞台は19世紀初頭のフランスです。ナポレオオン失脚後、王政が復活する中、ブルジョワジーによる市民革命が起き・・・
そんな激動の時代に生きるある一人にスポットを当てた作品が『あゝ無情』です。
私もこの作品は3回くらい読んでますが、毎回感じることが違います。大なり小なり、様々な幸せや苦しみを感じながら、人は生きています。 そのときの自分の置かれている状況や、抱いている夢があったり、悩みや目標によって感銘を受ける場面も感銘の受け方も変わってくるのではないか、と思います。
ああ!!そんなことを書いていたら僕もまたこの本を読みたくなってきちゃいました!一度読んだことのある方も、そうでない方も是非、読んでみてはいかがでしょうか。
実話ではありませんが、何十億と住むこの地球では、こんなことが起きていたとしても何ら不思議ではありません。 善きことも悪しきことも、現実においても誰も想像だにしないことが起きるものですから。
「レ・ミゼラブル」はフィクションでありながら、私たちに人生について考えさせてくれる作品です。 当然ながら主人公を中心に描かれておりますが、登場人物一人ひとりの人生をじっくりと見つめると、人によって価値観が全く違うこと、個性があることを痛感します。
また、全ての人生は否定されるべきではないものだ、とも僕は思うのです。 全ての生き方を肯定するというよりは「受容する」作品とでもいうべきでしょうか…

【あらすじ】
非常に長い物語の為、冒頭の紹介と各登場人物の紹介に泣く泣くとどめさせて頂きますToT...みんな!!古本屋さんへいきましょいきましょ!!
主人公はジャン・バルジャン。植栽の仕事をしていた彼が貧困にあえぎ一本のパンを盗んでしまいます。 このパンを盗んだ経緯も、彼がもともと善良な人であることを示しています。その罪で牢獄に入れられた彼は脱獄を何度も図ったことからそのまま19年服役しておりました。 (彼の個性の一つである「怪力」であったことが描かれております。)
釈放された彼が「前科者」として冷遇され、人間不信に陥っている中、ミリエル司教に出会い、救済されます。 有名な銀の燭台のお話しです!!ここだけで児童書になっている作品もあるとか。 彼は心を改め、新しい人生を「ジャン・バルジャン」の名前を捨てて歩み始めます!
しかし、彼に付きまとう一人の刑事「ジャベール」がいます。ちょこっと紹介しますと、 彼は、自身が受刑者の子であることから負い目を感じ、普通の人生を歩むことが出来ない絶望を抱いています。 その彼が正しく生きるために選んだ道が「警官」でした。彼が「正しいのは何よりも法律」「法律を犯した者は悪」という 「完璧さ」に対して憬れており、信頼していることが分かります。いわゆる完璧主義者です!
子供を救うためにパンを一つ盗み、法により裁かれたジャン・バルジャンと、法律がすべての善悪を定めると考えるジャベール。 ジャン・バルジャンとジャベールの対決が大きな縦軸となってこの物語は進みます。

【主な登場人物】
この『レ・ミゼラブル』の魅力的な登場人物を、端的にご紹介いたしましょう!
美しい女性でありながら重い病にかかり愛する娘に会えず、しかし彼女の為に一心に働き続けるファンテーヌ
ファンテーヌの娘を預かる「悪い奴だけど愛されキャラ、そしてなかなか死なないしぶとい奴」のテナルディエ
テナルディエの娘であり、育ちも悪く言葉遣いも決して女性らしくないが可憐で純粋な少女らしさが胸の奥にあるエポニーヌ
ファンテーヌの娘であり、ジャン・バルジャンから娘同然に愛されたコゼット
コゼットを愛した好青年マリウス
革命に命を懸けるバラのように美しく熱い思いを持つアンジョルラス
テナルディエの息子であり、少年でありながら革命に命を懸ける勇敢なガヴローシュ (実はドラクロワのある絵画に描かれた少年がモデルだとか…一番下まで読むと分かります!)
たくさんの魅力的な登場人物に彩られた壮大な物語となっております!ユゴーの文学がシェーンベルクの『レ・ミゼラブル』へと昇華されます。
さぁ、文学から音楽の世界へどうぞ!

【ミュージカル『レ・ミゼラブル』メドレー】
『冒頭』
牢獄から出て、ミリエル司教に出会い改心したジャン・バルジャン。「やり直す」わけです。それはまるで大海に出るような音楽から始まります。 新しく人生をやり直し、「善」として生きるバルジャンの固い決意を感じることが出来ます。しかし彼はそれと同時に自身の名前を捨ててしまいます・・・。

『At The End Of The Day』
ぼろをまとった群衆たちが日々を歌います。生きるために働く、それぞれに秘密や苦痛を持ちながら耐え忍びます。 やがて歌う人は町工場の人に変わり、ファンテーヌの登場。 美しい彼女への嫉妬や、彼女も秘密を持っていることから何とかして貶めようとする悪意も感じられます。「他人の不幸は蜜の味」といったところでしょうか。 躍動感ある音楽は、彼らが生きるために必死であること。人間の嫌らしいところも出ていますが、果たしてそれによりその人を非難すべきかどうか。 切羽詰まった人間はエゴに走ります。みんな生きるために必死なのです。誰が悪いとは言い切れない、一種の人間らしさをこの音楽に込めたのかもしれません。 そして、これは「もう一つの民衆の歌」である、と言えます。

『I Dreamed A Dream』
悲劇のヒロイン、ファンテーヌの名曲!このミュージカルの大きな見せ場の一つでしょう!! 青春時代を振り返り、ある男性と激し愛し合った過去、もう一度あんな風に抱かれたい、 その楽しき想い出が付点のリズムに表れています。 「青春時代」と僕は形容していますが、彼女の青春はあるひと夏を指しています。 非常に短いですが、彼女は確かに彼を愛し、抱かれて幸せだった、本当に熱いものだったのでしょう。 そのひと夏の彼を思うこと、もう一度と望むことが愚かであることに気づいていながらも、いつもあの日のことを夢見てしまう。もうかなわないと分かっている。 今は二人の愛の結晶でもある娘にも会えない地獄のような生活。普通に感じられる日の光を浴びる喜びや朝を告げる小鳥のさえずりを聴く余裕もない。 彼女自身の個人的な思いを歌った曲でありながら、そこには共感できる箇所が部分部分であるのでしょう。 メロディラインに入る木管の「合いの手」はまさにそれです! 枕を涙で濡らす(枕のある生活がそもそもできていないかもしれませんが…)夜が明けると、全ての人に平等に訪れる朝が・・・。

『Master Of The House』
とんでもない宿屋があるらしい!たくさんの勲章が襟についたジャケットを羽織った宿屋の主は「テナルディエ」。 来るもの拒まず、マスターも常連もいちげんさんも皆で酒を飲み、歌うような愉快な宿屋ですが、ベッドにノミがいればチャージを取るし、 客の財布は遠慮なくバンバンスるようなひどいところ!下品な言葉も、おならやゲップまで聞こえてきそうな「どんちゃん騒ぎ」が音楽から伝わってきます! その中にもちょっとおフランスな所もあったり!あぁ、そうそう、彼の襟についている勲章、当然「かっぱらった」ものですよ! やれやれ、もうただただ、楽しんで聞いていただきましょう!

『On My Own』
テナルディエの宿屋がつぶれ、毎日野宿をするエポニーヌ。そんな彼女はマリウスに恋をします。 しかし彼はかつてエポニーヌと同じ家で暮らしていたコゼットひとすじ。今自身が置かれている環境からしても彼女の恋がかなうことはまずありません。 しかし、彼女は自分の気持ちに嘘がつけません。ただただ彼を愛し、彼と一つになることを願い、寝静まった夜の街をただ一人で歩きます。 この曲は女性が歌う曲の中で僕が一番好きな曲です。決して言葉遣いもよくないですし、身なりもよくない彼女ですが、やはり一人の女性、 男を愛する女性の純粋な、けなげな恋心に胸を打たれます。そして・・・彼女の最期は涙必至です。

『Do You Hear The People Sing?』
国民としての自由を手に入れる為に、「私たちのフランス」を手に入れるための民衆の歌。 ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」が目に浮かぶような曲です。 ミュージカルのフィナーレでも使用されますが、革命の為に生きた人、革命に翻弄された人、 全ての人が手をつないで天国で一緒になるようにも受け取れます。そのまま、カーテンコールへ。 主役のジャン・バルジャンがコゼットと、マリウスに看取られます。彼はそこで初めて「ジャン・バルジャン」であることが2人にも彼自身にも受け入れられ、 一番のつかえ棒だった「彼自身」が「ジャン・バルジャン」であること、「ジャン・バルジャン」という名を隠して生きていたことを赦すことが出来たのです! 全ては愛の賜物。これがこの物語のすべて。 冒頭で重要な役割を果たすミリエル司教は主人公のジャン・バルジャンの生涯に大きな影響を与えます。 しかし私が思うに彼が本当に救済されたのは彼が亡くなった時にやっと、だったのかなと・・・。 愛には様々な形があります。慈愛・親愛・友愛。愛は本当に素晴らしいものであり、「受容」することを助けてくれたのです。

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たちかんFacebookでは、団員による曲紹介を兼ねたコラムを掲載しています!!
これを読めば WINTER CONCERT が100倍楽しめること間違いなしです♪
下記リンクよりたちかんのFacebookページをご覧いただけます。合わせてお楽しみください!

#1【ネットで生オケ!のご案内!!】(12/21更新)
#2【遂にスタート!曲紹介(^ω^)】(12/25更新)
#3【パリのオペラ座 ガストン・ルルーとロイド=ウェバーの世界】(1/6更新)
#4【レ・ミゼラブル】(1/18更新)