Tokyo Sinfonietta
Performance

関係者専用

第37回定期演奏会
知られざる名作を集めて、ヨーロッパでは今



作曲家プロフィール

Mason クリスチャン・メーソン Chiristian Mason (1984-)
ジーメンス音楽基金作曲賞の2015年の受賞者、クリスチャン・メーソンはこれから演奏が予定されているルツェルン音楽祭でのピエール・ブーレーズ90歳の誕生日を祝う曲、クラングフォーラム・ウィーンが録音する曲、ラジオ・フランスの番組「アッラ・ブレーヴェ」のための作品、ウンスク・チン監修により2016年に開催される韓国、光州のアジア芸術センターのオープニングのための作品などの委嘱に追われる日々を送っている。彼の作品はこれまでにルツェルン音楽祭、タングルウッド現代音楽祭やスピタルフィールズ音楽祭でジャン=ギアン・ケラス、ジェイムズ・マクミラン、ロンドン・シンフォニエッタ、ロンドン交響楽団、BBC交響楽団によって演奏されている。イートン・カレッジの「コンポーザー・イン・レジデンス」。ハリソン・バートウィッスルの作曲のアシスタントも務めている。
http://www.christianmason.net



Rihm ヴォルフガング・リーム Wolfgang Rihm (1952-)
ヴォルフガング・リームは1952年に、スイスのバーゼル、フランスのストラスブールとの交差点となるカールスルーエで生まれた。現在もその地にとどまり、活動を展開している。教育者として、生地の音楽大学にて、ヴァルタカス・ヴィーマンなど現在活躍中の作曲家を育てた。文筆活動も活発に行っている。これまでに400を超える作品がある。作品の中では、自身の過去の作品に対しての問題提起と解答がなされており、その作風は変化に富んでいる。古楽に始まる歴史的観点を持った深い音楽的教養が、彼にそのような活動をさせている。連作の作曲家としても知られており、様々な分野における作品を次々と生み出している。音楽のみではなく、絵画などの現代芸術に対しても造詣が深い事でも知られ、個性的な現代芸術家として高い評価を受けている。1987年10月、サントリーホール国際作曲委嘱シリーズに登場した。


FMontalbetti エリック・モンタルベッティ Eric Montalbetti (1968-)
モンタルベッティが作曲を始めたのはピアノとオルガンを習っていた11歳の時である。1980年代後半IRCAMとコレージュ・ドゥ・フランスでピエール・ブーレーズ、ロベルト・ピエンチコフスキ、アンドリュー・ヘルソーに習った後、1990年独奏ヴァイオリンのためのソナタでサセムとメニューイン財団による第1回コンクールで優勝。アラン・バンカルト、ポール・メファノ、マイケル・レヴィナス、ジョージ・ベンジャミン、マグヌス・リンドベルイ、フィリップ・マヌーリイ、トリスタン・ミュライユに師事。モンタルベッティは、日記みたいに自分のためにだけ曲を書き、音楽をずっと公開することをしなかったが、友人、家族に勧められて、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、クラリネット、オーボエ、ホルンなど様々な独奏曲をレコーディングした。最初のオーケストラ作品は2015年3月パスカル・ロフェ指揮フランス国立ロワール管弦楽団で初演され、7月には板倉康明指揮東京シンフォニエッタにより日本で演奏される。1996年から2014年までフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督。
http://ericmontalbetti.wix.com/composer



Eötvös ペーテル・エトヴェシュ Peter Eötvös (1944-)
ハンガリー人のペーテル・エトヴェシュは作曲家、指揮者、教師の3つの顔を持ちいずれの分野にも力を注いでいる。1944年トランシルバニアに生まれ、ブダペスト音楽院で作曲を、ケルン音楽大学で指揮を学んだ後、国際的に認められた指揮者として、世界中の著名なアーティストたちのためにオペラ、オーケストラ作品や協奏曲を書いて成功している作曲家として、世界の音楽界に顕著な影響を与えている音楽家の一人である。教育者としてはカールスルーエ音楽大学教授、ケルン音楽大学教授を歴任したほか、1991年には「国際エトヴェシュ・インスティテュート」を、さらに2004年に「ペーテル・エトヴェシュ現代音楽財団」を設立し、若い作曲家と指揮者のための熱心な活動を続けている。バルトーク賞、フランス批評家大賞、ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ音楽賞、カンヌ音楽祭「ベスト・リヴィング・コンポーザー」、モナコ・プリンス・ピエール財団作曲賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞など受賞多数。
http://www.eotvospeter.com