Tokyo Sinfonietta
Performance

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東京シンフォニエッタ第41回定期演奏会
師弟。その美学


ソリスト・作曲家プロフィール

吉田秀(コントラバス)
yoshida 
1986年東京藝術大学音楽学部卒業。藝大フィルハーモニア首席奏者を経て91年NHK交響楽団に入団。現在首席奏者を務める。室内楽の分野ではオーギュスタン・デュメイ、ピンカス・ズッカーマン、ライナー・キュッヒル、ギドン・クレーメル、マリア・ジョアン・ピリス、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、マルタ・アルゲリッチ、カルミナ弦楽四重奏団、ベルリンフィルピアノ四重奏団、ターリッヒ弦楽四重奏団、メロス弦楽四重奏団、ライプツィヒ弦楽四重奏団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団、モザイクカルテットなどと共演。またオイロスアンサンブル、東京シンフォニエッタ、いずみシンフォニエッタ大阪、紀尾井シンフォニエッタ東京、鎌倉ゾリステンなどのメンバーとしても活動。霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭などにも参加。東京藝術大学音楽学部准教授、東京音楽大学客員教授、相愛大学音楽学部非常勤講師。ディッタースドルフ、ヴァンハルのコンチェルトを含むCD『夢』、無伴奏コントラバス曲集『鳥の歌』をリリース。

酒井健治 Kenji Sakai(1977-)
sakai©Maxime Lenik
京都市立芸術大学を卒業後渡仏。フランス国立パリ高等音楽院、ジュネーヴ音楽院を最優秀の成績で卒業、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)にて電子音楽を学ぶ。これまでに、ジョルジェ エネスク国際コンクールグランプリ(2007)、武満徹作曲賞(2009)、エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門グランプリ(2012)、文化庁長官表彰(2012)、第23回芥川作曲賞(2013)等、次々に受賞。2012年マドリード・フランスアカデミーの会員に、15年5月ローマ・フランスアカデミーのフェロー(ローマ賞)に選ばれ1年間ローマに居住。

ミカエル・ジャレル Michael Jarrell(1958-)
sakai©C.Daguet/Editions Henry Lemoine
ジュネーヴに生まれる。同地の音楽院で学んだ後、79年タングルウッドで学ぶ。フライブルクにてクラウス フーバーの元で学んだ後は、アカント、ベートーヴェン、レニエRCA王妃、ガウデアムス、ウィーン州などの重要な賞を受賞している。86-88年はパリ国際芸術都市を拠点としてIRCAMでコンピュータ音楽の研究をした。88-89年はローマのヴィラメディチス、89-90年はローマのスイスインスティチュートのレジデンス、90-93年のシーズンはリヨンにてコンポーザーインレジデンスを務めた。93年よりウィーン音楽大学教授。96年ルツェルン音楽祭、2000年ヘルシンキ、アルスノヴァ音楽祭招待作曲家、01年ザルツブルク音楽祭よりピアノ協奏曲の委嘱を受ける。04年芸術文化勲章受賞。現在、ジュネーヴ音楽院教授。

ゲオルク・フリードリヒ・ハース Georg Friedrich Haas(1953-)
sakai©Priska Kettere
オーストリアのグラーツ生まれ。グラーツ音楽大学でゲスタ・ノイヴィルトとエレト・イヴァンに作曲を、ドリス・ウルフにピアノを師事。81-83年ウィーン音楽大学大学院でフリードリヒ・ツェルハに師事。91年IRCAMの作曲家のための音楽情報学のコース、80、88、90年ダルムシュタット夏季講習会に参加、2004年には同講習会の講師を務める。05-13年バーゼル音楽大学講師、1998年からはグラーツ音楽大学講師、2013年からはコロンビア大学音楽学部の教授(作曲)を務める。

フリードリヒ・ツェルハ Friedrich Cerha(1926-)
sakai©Universal Edition/Eric Marinitsch
ウィーン生まれの作曲家、指揮者、教授、著述家。母国で教育を受け、半世紀以上に渡り彼の名前は母国において現代音楽と同義語と受け止められている。伝統を守りつつ現代の芸術としての新たな作品の開拓者としての活動と同時に、オーストリアの作曲家として悲しい歴史に対して認識を含むファシズムに対する闘いの思いも作中に込められている。その人柄は寡黙で控えめなものだが(ユーモアの素晴らしい感覚、また機会があれば大衆に対して巧みに語りかける能力も持ち合わせているが)現代音楽のために必要とあれば精力的に立ち上がる側面を持っている。58年にクルト・シュベルトジック、後にH K グルーバー、それに夫人であるゲルトラウドと共に、現代音楽のフォーラム、ディー ライへを立ち上げた。その後は幅広く作曲活動を展開し続けているが、作曲以外で特筆すべき業績としては、ベルクのルルの未完部分の補筆が挙げられる。